はじめに
「サクッとドバイ不動産を買う。」—この動画のタイトルが示す通り、数千万円にも及ぶ買い物を、まるでカフェでコーヒーを頼むかのように決めてしまう瞬間を捉えた映像が話題を呼んでいます。
この動画は、人気FXトレーダーの水島翔氏が実際にドバイを訪れ、不動産を購入するまでの一部始終を記録したものです。そこには、単なる物件紹介では見えてこない、ドバイ不動産投資のダイナミックな現実と、投資家たちのリアルな意思決定プロセスが収められています。
本記事では、この動画から読み取れる重要なポイントや驚きのエピソードを、投資分析の視点から解説します。不動産投資に積極的な方はもちろん、そうでない方にとっても、そのスピード感とスケールは一見の価値ありです。
日本とは違う?ドバイ不動産投資のユニークな仕組み
動画の中でまず注目すべきは、日本の不動産購入とは根本的に異なるドバイの仕組みです。日本では銀行からローンを組むのが一般的ですが、ドバイでは「オフプラン(Off-plan)」と呼ばれるシステムが主流です。
オフプランとは、まだ完成していない、例えば「3年後に完成予定」といった物件に対し、まず頭金(例:20%)を支払い、残りの金額を完成までの期間で分割払いしていく方法です。
このシステムの本質的な違いは、資金の流れにあります。日本の「銀行から借りて銀行に返す」モデルとは異なり、ドバイでは「デベロッパー(開発業者)に直接支払う」のが基本です。このため、銀行の複雑な審査や多額の借入が不要となり、投資へのハードルが心理的にも物理的にも低くなるのです。
驚きの「途中転売」戦略:2年で1500万円の利益を生んだ実例
このオフプランという仕組みは、単なる支払い方法の違いに留まりません。それは、完成を待たずに利益を確定させる、パワフルな投資戦略への扉を開きます。動画に同行したゲストが語る、自身の成功体験がそれを鮮やかに物語っています。
彼が購入した物件のルールは、「物件価格の40%を支払えば転売可能」というものでした。具体的な流れは以下の通りです。
- すでに価格の30%を支払っていたところに、購入希望者が現れる。
- 転売条件を満たすため、急遽残りの10%(約800万円)を追加で支払い、40%の基準をクリア。
- 約2年間で投じた資金は手数料込みで約3,500万円。
- これを約5,000万円で売却し、約1,500万円の利益を確定させた。
驚くべきは、彼がこの売却に踏み切った動機です。「一度、実際に売ってみたかった。小切手としてお金が手元に来れば、説得力もあるし分かりやすい」と彼は語ります。つまり、利益そのものと同じくらい、「このプロセスが本当に機能するのか」を自ら経験し、検証することが重要だったのです。
この投資スタイルについて、彼はFXトレーダーらしい視点でこう振り返ります。
FXでこれ信用買いみたいな。そう、信用取引。
少ない自己資金でより大きな資産の値上がり益を狙う—これはまさにレバレッジを効かせた投資の基本であり、FXトレーダーの思考法が不動産投資に応用された好例と言えるでしょう。
「これ、買います」—現地の熱気に押された即決の瞬間
動画のクライマックスは、水島氏自身が新しい物件をその場で即決するシーンです。投資家が「買い」と判断する核心には、何があったのでしょうか。
彼らが内覧したのは、1階に位置するスタジオタイプ(ワンルーム)の物件。この物件の最大の魅力は、その「希少性」にありました。室内が吹き抜けの二階建て構造になっており、エージェントが「キャピタルゲインの観点で見ると、二階建てのワンベッドルームはほぼ存在しないため、希少性が高い」と説明した瞬間、投資対象としての価値が明確になります。
さらに、1階という立地も実用的なプラス要素でした。目の前にはプールやジムといった共用施設があり、「アメニティを利用するのにエレベーターを使う必要がない」という利便性が、物件の魅力をさらに高めます。
希少価値と実用性。この二つの確固たる根拠を前に、彼らの決断は揺るぎませんでした。
全然あり。プラス要素はあってもマイナス要素ないね。
この言葉に象徴されるように、彼らは物件のポテンシャルを即座に見抜きます。最終的に、水島氏とゲストの両名が同じマンションのユニットを購入することを決定。現地で得られた強い確信が、その場での大きな決断を後押ししました。
データだけでは分からない「国の活力」
この動画が伝えるのは、単なる投資のノウハウだけではありません。最も重要なメッセージの一つが、「現地を訪れることの価値」です。
彼らは動画の終盤で、PDFなどの資料を見ているだけでは決して掴めないものがあると語ります。それは、データシートには現れない、街が持つエネルギーや成長の勢いです。この「実感」こそが、最終的な投資判断の決め手となりました。
その場のリアルな空気感は、二人の短いやり取りに凝縮されています。
水島氏: 「実際来てみてじゃないとわからへん」 ゲスト: 「そうそうそうそう。国の活力とかさ」
実際にその場所に立ち、周辺環境を見て、街の空気を感じること。それこそが、最後のピースを埋める重要な情報となり、彼らの確信を揺るぎないものにしたのです。
おわりに
ドバイ独自のオフプランという仕組み、完成前の転売によって利益を生む戦略、そして何よりも、データだけでは測れない「現地の活力」を感じることの重要性。この動画は、FXトレーダーという百戦錬磨の投資家が、どのように新しい市場を分析し、リスクを評価し、決断を下すかを見事に描き出しています。
彼らの行動は、資産クラスが変わっても、レバレッジの概念や希少性への着目、そして最終的な「肌感覚」を重視するという、投資の本質的な原則が貫かれていることを教えてくれます。計算された戦略だけでなく、その場の熱気に背中を押される生々しい決断の瞬間は、投資の知識がない人でも引き込まれる魅力があります。
ぜひ動画本編で、彼らのドバイでの旅の興奮を追体験してみてください。

