はじめに
株式市場が下落し「リスクオフ」ムードが広がる中、主要通貨ペアは方向感のない横ばいの動きが続く、複雑な相場環境となりました。特にドル円は151円台に乗せたかと思えば150円を割り込むなど、一進一退の攻防が繰り広げられています。このような状況では、どこに注目し、どのような戦略を立てるべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、こうした複雑な市場環境を明確に読み解き、来週のトレード戦略を立てるための専門的な分析を要約してお届けします。今週の主要通貨ペアの動きを振り返りつつ、特に重要な局面にあるドル円の分析、そして150円割れを狙った具体的なスキャルピング手法まで、実践的なポイントを解説します。
リスクオフムードが広がる市場の全体像
今週の外国為替市場では、メジャー通貨ペアは全体的に「横ばい」の展開となりました。しかし、この静かな為替市場とは対照的に、株式市場は下落基調を強めました。日経平均株価とニューヨーク・ダウはともに下落し、特に金曜日には大きな陰線が出現。市場全体にリスクオフのムードが広がっていることを示唆しています。
このリスクオフセンチメントを裏付けるように、安全資産とされるゴールド(金)は力強く上昇し、史上最高値を更新しました。株式市場が不安定になるとゴールドが買われやすい傾向があり、今週の動きはまさにその典型例と言えるでしょう。
重要な分岐点に立つドル円の攻防
今週のドル円は、まさに「一進一退」という言葉がふさわしい値動きでした。週明け月曜日の経済指標をきっかけに151円を上抜ける強い上昇を見せましたが、その勢いは続かず。週の後半にかけては再び売られ、最終的には150円を割り込んで週の取引を終えました。
現在のドル円にとって最も重要なポイントは、151.30円付近に位置する日足のトレンド転換ラインです。今週の上昇はこの抵抗線に頭を抑えられた形となりました。ここからのシナリオは明確で、以下の2つが考えられます。
- 抵抗線を上抜ける場合: 日足レベルでの新たな上昇トレンド開始のシグナルとなります。
- 抵抗線で抑えられ続ける場合: 上昇に失敗し、再び下落が再開する可能性が高まります。
まさに今後の方向性を決定づける重要な分岐点に立っていると言えます。
150円割れを狙ったスキャルピング実戦解説
動画では、今週のドル円の動きの中から、150円というキリの良い数字(ラウンドナンバー)を割り込む瞬間を狙ったスキャルピングトレードが紹介されました。
このトレードのロジックは非常にシンプルかつ効果的です。150円という多くのトレーダーが意識する価格帯で買いポジションを持っていた人々のストップロス(損切り注文)が、価格が150円を割れることで一斉に発動されることを狙ったものです。
買い方の損切りが出てくることを期待してのトレードですね
このように、市場参加者の心理を読み解き、注文が集中するポイントを狙うことは、短期売買において有効な戦略の一つです。
来週の注目ポイントとトレード戦略
来週のトレード戦略を立てる上で、いくつかの通貨ペアに注目が集まります。
- ユーロ/ドル (EUR/USD): 現在、日足チャートでは上昇トレンドの初期段階(初動)にあり、買いのチャンスが期待されます。押し目を狙った買いトレードが有効な局面です。
- ポンド/ドル (GBP/USD): こちらも買い目線で、4時間足のサポートラインである1.2870付近を割り込まない限りは、押し目買いが優勢な環境です。
- ドル/円 (USD/JPY): 前述の通り、151.20円〜151.30円の抵抗ラインが最大の焦点です。このラインを上抜けるのか、それとも反落するのかを見極めてからトレード方針を決定する必要があります。
また、来週は米国のISM景況指数や雇用統計といった重要な経済指標の発表が控えています。これらの指標結果によっては市場のボラティリティが急激に高まる可能性があるため、ポジション管理には十分な注意が必要です。
おわりに
株式市場のリスクオフムードとは裏腹に、方向感を探る展開となった今週の為替市場。特にドル円は、今後のトレンドを占う極めて重要な分岐点に差し掛かっています。重要な経済指標が控える来週は、この膠着状態が破られる大きなきっかけとなるかもしれません。
このような不確実性の高い相場で着実に利益を上げるためには、シナリオを複数想定し、どの価格帯が重要なのかを事前に把握しておくことが不可欠です。より詳細なテクニカル分析や具体的なエントリーポイントについては、ぜひ元動画をご視聴いただき、来週のトレード戦略にお役立てください。

