はじめに
日本最大の湖、琵琶湖の穏やかな湖面に、突如として異彩を放つ一艇の影が現れました。その名は「ヤンマー X39 Express Cruiser」。この日、そのハンドルを握りに訪れたのは、元サラリーマンという経歴を持ちながら、現在はFXトレーダーとして独自の地位を築いた水島翔氏です。
なぜ、一人の起業家が1億円を超える「海上の芸術品」を手にしようとするのか。そこには、世界を熱狂させたスーパーカー「エンツォ・フェラーリ」のデザインを手掛けた奥山清行氏の美学と、水島氏の「自らの器を広げる」という強烈なビジネス哲学が共鳴する瞬間がありました。単なる贅沢品の試乗に留まらない、高揚感に満ちた決断の舞台裏に迫ります。
世界に誇る「フェラーリの美学」が宿る、不条理なまでの機能美
ヤンマー X39を語る上で避けて通れないのは、工業デザイナー・奥山清行氏による「デザイン至上主義」です。この艇は、合理性や利便性を追求する一般的なボートの概念を根底から覆します。
現在、琵琶湖にはこの1艇しか存在せず、日本全国でもわずか5艇ほど(大分、中間、沖縄など)しか流通していない極めて希少なモデルです。特筆すべきは、美しさのためにあえて「不便さ」を受け入れている点でしょう。例えば、乗降のしやすさよりも流麗なシルエットを優先した設計は、ゲストを招く際の手間すらも「美しさへの対価」として肯定しています。ラグジュアリーの本質とは、時にコストパフォーマンスという世俗的な指標を凌駕する「不条理」の中にこそ宿るのです。
動画の中で、マリーナの担当者はその徹底したこだわりをこう明かしています。
「これ(X39)はもう完全に奥山さんがデザイン優先で作ってるので。本来ならもっと居住空間を広くする余地はあるんですけど、それをもう無視してるんです」
五感を刺激する「贅の極致」。カーボンが彩るプライベートスイート
船内に足を踏み入れれば、そこは39フィートというサイズから想像し得る限界を超えた、至高のラグジュアリー空間が広がっています。内装の一つひとつが、まるでミラノの五つ星ホテルのような気品を湛えています。
特筆すべきはバスルームです。通常はレーシングカーや航空機に用いられる「カーボン素材」を贅沢に使用したその空間は、既存のクルーザーの常識を打ち破る圧倒的な「 flex(誇示)」を感じさせます。イタリア製家具で統一されたリビングや、IHキッチン、テレビを備えたマスターベッドルームなど、細部に至るまで妥協なき美意識が貫かれています。
- イタリア製家具で統一された洗練されたリビング: ゲストをもてなすための、静謐で品格ある空間。
- カーボン素材を贅沢に使用したホテルのようなバスルーム: クルーザーの概念を覆す、スタイリッシュかつエモーショナルな演出。
- 電動で開閉するサイドデッキ: ボタン一つで水面との境界が消え、圧倒的な開放感をもたらすパラダイムシフト。
760馬力の咆哮。圧倒的なパワーがもたらす「真の自由」
この美しき「器」に命を吹き込むのは、ヤンマーが世界に誇る心臓部です。380馬力のエンジンを2基、合計760馬力、排気量4500ccという凄まじいスペックを誇ります。
水島氏によるテストドライブでは、最高時速40ノット(約75〜80km/h)に到達。このクラスの船舶としては異例のスピードでありながら、特筆すべきはその安定性です。高速域で急ハンドルを切っても、船体は吸い付くように水面を捉え続けます。わずか10分間の走行。しかし、そこで得られる高揚感と全能感は、日常では決して味わえない「自由」の象徴に他なりません。
「先に買ってから稼ぐ」――「器(Vessel)」を強制拡張するビジネス思考
水島氏がこの1億円超の決断を「即決」しようとする背景には、緻密な計算を超えた独自のパラダイムが存在します。それは、「準備が整ってから手に入れる」のではなく、**「先に手に入れることで、自分をそのレベルまで強制的に引き上げる」**という思考法です。
ここでいう「器」とは、物理的なボート(Vessel)であると同時に、彼自身の人間としての、あるいはビジネスマンとしての「容量」を意味します。1億円の支払いや維持という負荷をあえて自らに課すことで、自身のビジネスの次元を一段階上へとシフトさせる。この「不条理な攻め」こそが、停滞を打破する鍵なのです。
「僕は欲しいものを見つけてとりあえず買ってしまってから稼ぐっていうマインドで、自分の器を無理やり大きくしていってます」
この言葉は、単なる買い物への言い訳ではなく、現状に満足せず常に自己を更新し続ける起業家としての覚悟の表明と言えるでしょう。
おわりに
ヤンマー X39は、単なる移動手段としてのプロダクトではありません。奥山氏の情熱が生んだ芸術であり、それを見初めた水島氏の野心の投影でもあります。機能性よりも美を、安定よりも挑戦を。1億円を超えるこの「器」を手にする決断は、彼の人生という航海をさらに鮮やかなものへと変えていくはずです。
この圧倒的な美学と、1億円超の決断が放つ熱量を、ぜひ動画本編で体感してみてください。あなたの「器」を広げるヒントが、そこには隠されているかもしれません。
フル動画をご覧になり、どのシーンがあなたの審美眼に触れたか、ぜひ確かめてみてください。

