2000万円のバイクは始まりに過ぎない——FXトレーダーが「お金」より渇望する、たった一つのもの

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

ガレージに静かに運び込まれる、一台の黒いバイク。鈍い光を放つその名は、カワサキ Z1000MKII。海外から買い戻されたという希少な名車です。これが最後のピースとなり、彼のバイクコレクションは総額2000万円を超えました。

一見すれば、成功したトレーダーの華やかな趣味の世界。ですが、この動画を観て、私が最も心惹かれたのはバイクの価値ではなく、オーナーであるFXトレーダー・水島翔氏の静かな言葉の奥に潜む、ある種の「渇望」でした。すべてを手に入れたように見える彼が、お金以上に求め続けるものとは一体何なのか。一台のバイクの納車風景から始まるこの物語は、私たちの「成功」や「豊かさ」の概念を、静かに、しかし根底から揺さぶる力を持っていました。

「時間」こそが人生の軸である

「人生で何を一番大切にしていますか?」という問いに、水島氏は迷いなく「時間」と答えます。彼が「時給思考」と呼ぶその哲学は、驚くほどシンプルでした。目的は、お金を稼ぐことではない。好きなことをして生きるための「自由な時間」を確保すること。お金は、その時間を手に入れるための手段に過ぎないのです。

時間をお金で買う、という発想。私たちは、その逆——自分の時間を切り売りしてお金を得る——を、当たり前だと思っていないでしょうか?

労働 で 稼 ぐっ て なる と やっぱ 時間 を 犠牲 に する こと に なる わけ じゃん で 僕 は やっぱ 好き な こと を し て 生き ていき たい だ から 自由 に 使える 時間 を 犠牲 に し たく ない わけ

この言葉に、彼の哲学のすべてが凝縮されています。人生という限られた資源を、何に投資するのか。彼の答えは明確です。お金のために時間を使うのではなく、時間のために、お金を稼ぐ。この逆転の発想こそが、彼の生き方を支える揺るぎない軸となっているのです。

絶えず更新され続ける「好き」のレベル

では、手に入れた自由な時間で「好きなこと」を追求し続ければ、人は満足して歩みを止めるのでしょうか。彼の生き方を見ていると、答えは「ノー」のようです。「好きなことをして生きていたい」という根本は変わらないまま、その「好き」のレベルが絶えず更新され、スケールアップし続けているのです。

かつては「月1000万円あれば十分」と考えていた彼も、最近では不動産へと興味が広がり、やりたいことの規模が大きくなりました。不動産の世界では1000万円は「端金(はしたがね)」。彼の目標は今や「月収、億」という桁違いのレベルへと引き上げられています。

好き な こと し て 生き て た いっ て いう の が 目標 だ ね ああ ただ その 好き な こと の レベル が 上がっ て き てる から

これは、単なる物欲の拡大ではありません。彼の「時給思考」が、 complacency(現状維持)ではなく、むしろ絶え間ない成長を要求するのです。より大きな「好き」を実現するためには、より効率的に、より大きな富を生み出す必要がある。彼の探究心は、彼自身を常に次のステージへと押し上げ続けています。

側近が語る「徹底的にやる」という素顔

彼の哲学を支える原動力は何なのでしょうか。そのヒントは、最も身近な撮影者の視点から語られます。公の場では「人に興味がない」と語る水島氏ですが、側近の目には、彼は非常に「真面目」な人物として映っていました。

そして、彼の成功の本質を突くキーワードが明かされます。それは「やると決めたら徹底的にやる」という姿勢。トレードはもちろん、ダイエットから愛車の洗車に至るまで、彼は一切の妥協を許しません。この「徹底力」こそが、彼の哲学を実現するためのエンジンなのです。

この徹底力は、富を生み出し、その富が彼が最も尊ぶ「時間」を買い戻す。そして、その自由な時間が、彼の尽きない「好き」を追求する舞台となる——。彼の人生は、この強力なサイクルによって回っているのだと気づかされます。撮影者が冗談めかして「時計とかになると(買う)ハードルが上がっちゃう」とこぼす場面には、彼の周囲をも巻き込むその凄まじい徹底力と影響力が垣間見え、思わず笑ってしまいました。

2000万円のコレクションは「大人の遊び道具」

物語は、ガレージに並ぶ壮観なバイクたちへと戻ります。しかし、ここまで彼の哲学を追ってきた私たちには、もうこれらが単なる富の象徴には見えません。これらは彼にとって、仲間との「時間」を共有するための、最高の「遊び道具」なのです。

友人が来れば「好きなのに乗って、ツーリングに行こう」と声をかける。その光景を思い描く彼の姿に、私は彼の哲学の美しい着地点を見出した気がしました。自分の時間を何よりも大切にする彼が、富を使って最終的に手に入れたかったもの。それは、大切な人たちとのかけがえのない「共有時間」だったのです。これこそ、彼が語る「贅沢な大人の遊び」の真髄でしょう。

おわりに

一台のバイクの納車動画。そこから見えてきたのは、単なるリッチなライフスタイルではなく、「時間」という究極の価値を軸に、成長を止めず、富を「体験」と「共有」に変えていく、一人の人間の美しい生き方でした。

何を手に入れるかではなく、手に入れたもので何をするのか。水島氏の生き方は、私たちにそう問いかけているようです。この動画を観て、私自身、自分の時間やお金の使い方、そして「成功」の定義について、改めて考えさせられました。

ぜひ動画本編を観て、あなた自身の心に響くポイントを見つけてみてください。きっとそこには、日々の景色を少しだけ変えてくれる、新たな発見があるはずです。