「動かない相場」こそ、プロの視点が光る。今週のFX戦略で大切なこと

FXゴールドナビ

はじめに

上げもせず、下げもせず、はっきりしない値動きが続く相場。多くのトレーダーが「次にどう動けばいいのか」と、もどかしさや焦りを感じているのではないでしょうか。

そんな方向感のない相場をどう乗り切るか。YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」で公開された最新の相場分析動画は、こうした不透明な状況において、プロがどのようにして苛立つ「何もしない相場」を、忍耐と的確な好機認識によって戦略的優位性へと変えるのか、その設計図を示してくれます。一見すると手詰まりに思える相場に、どのように向き合えばよいのか、そのヒントを探ります。

相場の「答え」は、焦らずに待つこと

動画が伝える最も重要なメッセージは、「今は焦らずに待つべき相場」だということです。特に、月末から月初にかけては方向感が出にくい時期であり、現在の市場環境はまさにその典型だと分析されています。

動画の中では、現在の相場観が次のように語られています。

月末月初はこうした方向感のない動きが多いことが一般的になりますので、慌てずに次のチャンスを待っていく相場かと。

無理にトレードを仕掛けようと焦る気持ちを、このプロの冷静な一言が落ち着かせてくれます。動かない相場では、何もしないことが最善の戦略である場合も多いのです。

主要通貨ペアから見える「方向感のなさ」

動画では主要な通貨ペアの分析を通じて、「様子見」ムードが市場全体に広がっていることを明らかにしています。各通貨ペアは、いずれも明確なトレンドを失っている状況です。

  • ドル円 (USD/JPY): 106円のサポートラインで反発したものの、日足・4時間足ともにトレンドの方向が分かりづらく、様子見が続く展開です。
  • ユーロドル (EUR/USD): これまでの上昇の勢いが完全に失われ、横ばいのレンジ相場に移行する可能性が高いと指摘されています。
  • ユーロ円 (EUR/JPY): ドル円とユーロドルの両方が方向感を失っているため、同様に動きのない展開です。直近の最安値から最高値への上昇に対する50%のフィボナッチライン付近で揉み合っています。

この傾向は主要通貨ペアに限らず、豪ドル/米ドルなどの資源国通貨も同様に様子見ムードが強く、市場全体が次の大きな動きを待っている「静かな状態」にあることを裏付けています。しかし、この全体的な停滞ムードの中にも、プロは明確な優位性を持つトレード機会を見出しています。

混沌の中に見える、トレードの好機

市場が静かだからといって、チャンスが全くないわけではありません。動画では、この静かな相場の中にも、準備のできたトレーダーが狙える2つの具体的な戦略を提示しています。

  • ポンドの弱さに着目した、個別戦略 先週から続くポンドの弱さに注目する点は共通ですが、通貨ペアによってアプローチが異なります。
    • ポンドドル (GBP/USD): 4時間足で形成されている下降チャネルが継続しており、この流れに沿って引き続き「売り」のチャンスを探る戦略が有効です。
    • ポンド円 (GBP/JPY): こちらは新たに水平なレンジを形成しつつあります。サポレジ転換ラインを軸としたレンジ内での「戻り売り」や、レンジを明確に抜ける「ブレイク」を狙う戦略が考えられます。
  • レンジ相場を活かす ニュージードル/米ドル(NZD/USD)では、きれいなボックス型のレンジ相場が形成されています。この明確なレンジを利用し、サポートやレジスタンスでの逆張りトレードや、レンジブレイクを狙った順張りトレードが考えられると解説しています。

次の大きな動きはいつ?鍵を握る「米雇用統計」

では、この膠着状態を打ち破るきっかけは何になるのでしょうか。動画では、その鍵を握るイベントとして、次週に発表される米国雇用統計を挙げています。

ここで特に注意すべき点として、動画は重要なスケジュール変更を指摘しています。通常は金曜日に発表されるこの指標ですが、次回は米国の祝日のため、**7月2日(木曜日)**に発表が前倒しされます。

この変更を事前に把握し、備えておくことこそが、周到な準備を行うトレーダーの証です。この指標の発表をきっかけに、市場に大きな方向感が出てくる可能性が高いと分析されています。

おわりに

方向感を見失った相場で本当に価値があるのは、闇雲にトレードを繰り返すことではありません。冷静な観察、戦略的な忍耐、そして次の決定的なチャンスに備えること。つまり、「待つ」という行為そのものが、次のチャンスを最大限に活かすための積極的な戦略となるのです。今回の動画は、その本質を改めて教えてくれます。

焦りや不安を感じるときこそ、信頼できる分析に耳を傾け、客観的に相場を見つめ直すことが重要です。

動画の全体像を掴み、来週の戦略を立てるために、ぜひ本編をご覧ください。