嵐のような一週間、ドル円1000pipsの乱高下。プロの目線で読み解く相場の裏側

ALL

はじめに

まさに嵐のような一週間でした。為替市場、特にドル円は、週初に500pipsもの急落を見せたかと思えば、週半ばには一転して500pipsを回復するという、往復1000pipsにも及ぶ激しい乱高下に見舞われました。このような予測不能な相場では、多くのトレーダーが混乱し、次の一手をどう打つべきか悩んだことでしょう。

今週の市場は、世界的な「リスクオフ」ムードという強力な円高圧力と、日銀高官の発言という円安への揺り戻し、二つの巨大な力が激しく衝突した結果でした。この記事では、この混沌とした市場の動きをプロの視点から明確に解説した動画の内容をご紹介します。何がこの乱高下を引き起こし、市場はどのように反応したのか。そして、この経験を来週のトレードにどう活かすべきか。その核心に迫ります。

世界同時株安が引き起こした「リスクオフ」の円高

今週のドル円急落の引き金となったのは、週明け月曜日に発生した「世界同時株安」でした。世界的に株式市場が下落したことで、市場参加者の間ではリスクを回避しようとする「リスクオフ」のムードが急速に強まります。

このような局面では、安全資産とされる「円」が買われるのが定石です。投資家たちがリスクの高い資産から資金を引き上げ、円へと避難させた結果、ドル円は大きく下落しました。この売り圧力は凄まじく、日経平均株価もまた大幅に下落し、過去の安値ラインが集中する大台である「3万円」付近まで到達するほどの動きとなりました。

流れを一変させた日銀副総裁の発言

週初から続いた円高の流れを劇的に反転させたのは、水曜日に飛び出した日銀副総裁の発言でした。この発言は、市場の不安定さを考慮し、当面は円の利上げを行わないという趣旨のものでした。

不安定な状況の中では円の利上げは行われない

この一言が市場に伝わると、円を売ってドルを買い戻す動きが一気に加速。世界同時株安という強力な円高要因に真っ向から対抗し、週明けの下げ幅を帳消しにするほどの力強い上昇へとつながったのです。

荒れ相場で役立つ、一つの実践的トレード手法

今回のような荒れた相場では、どこでエントリーすべきか判断が非常に難しくなります。動画では、このような状況で役立つ実践的なトレード手法の一つとして、「ラウンドナンバーブレイク」の活用法が紹介されています。

ラウンドナンバーとは、145.00円や144.00円といったキリの良い価格のことです。相場が大きく動く際には、こうした価格帯が心理的な節目として意識されやすく、そこをブレイクしたタイミングがエントリーの良い目安になることがあります。動画では、単なる相場解説だけでなく、こうした具体的なトレードのヒントも提供しています。

大相場の中ではラウンドナンバーブレイクを目安にトレードしていただく と良いポイントが見つかりやすいですね

来週の相場はどう動く?プロが注目する通貨ペアと戦略

では、来週の相場はどう動くのでしょうか。動画の分析によれば、来週は二段構えの戦略が有効となりそうです。

まず、最も有望なトレードの「型」となりそうなのが、「クロス円の売りトレード」です。各クロス円チャートの日足移動平均線や重要な高値抵抗線(レジスタンスライン)付近まで価格が戻ってきたところを狙い、有利な条件で売りを仕掛けていく方針が示されています。

しかし、来週の相場の「本戦」は、ドル円を中心としたトレードになるでしょう。週半ばに米国の生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)、小売売上高といった重要経済指標の発表が相次ぎます。これらの結果がドルの強さを直接左右するため、クロス円のセットアップを視野に入れつつも、主戦場はドル円になると分析されています。指標の結果を見極めながら、ドルの方向性に合わせて戦略を練ることが重要です。

おわりに

世界同時株安による急激な円高と、日銀副総裁の発言をきっかけとした急激な円安。今週のドル円相場は、相反する二つの大きな力に揺さぶられた「綱引き相場」でした。一見すると複雑で理解しがたい値動きも、その背景にある要因を一つひとつ読み解けば、そこには明確なロジックが存在します。

来週の相場に自信を持って臨むために、ぜひ動画本編で、プロの分析の全貌を確認してみてください。