「自由」がFXを難しくする?トレードに伸び悩む人が見るべき逆転の発想

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はじめに

多くのトレーダーが一度は「FXは難しい」と感じたことがあるのではないでしょうか。しかし、もしその難しさの原因が、FXの最大のメリットだと考えられている「自由度の高さ」にあるとしたらどうでしょう。

ある動画では、FXの柔軟性や手軽さこそが、トレーダーの上達を妨げる最大の要因であるという、逆説的な視点を提示しています。この記事では、その驚くべき主張の根拠と、停滞を打破するために動画が提案する具体的な解決策を掘り下げていきます。

FXの難しさは「自由すぎる」ことにある

動画の核心的なテーマは、FXの「自由さ」が難易度を上げているというものです。一般的にFXのメリットとされる特徴には、以下のようなものがあります。

  • 24時間いつでも取引できる
  • ネット環境があればどこでもできる
  • 豊富な通貨ペアや時間足を選べる
  • 口座開設やツールが無料で、コストが低い

これらは確かに魅力的な利点です。しかし、動画ではこの「自由さ」こそが問題だと指摘しています。

FXは自由な点が多いです。 (…) ただこの自由があるという点ですね、実はそれが難しさの原因でもあるということで、そこを意識するかしないかで、え、取り込み方が大きく変わってくるんじゃないかなと思います。

このパラドックス、つまり「自由が難しさを作る」という点を理解することが、多くのトレーダーがなぜ苦労するのかを解き明かす鍵となります。

なぜ「自由」が上達を妨げるのか

過度な自由がFXトレードの上達を妨げる理由として、動画では主に3つの点を挙げています。

  • 迷いが発生しやすい 無数の通貨ペア、時間足、戦略をコストゼロで試せるため、トレーダーは迷いの森に迷い込みがちです。例えば「ドル円が調子悪いからユーロドルに切り替えよう」「スキャルピングがうまくいかないからデイトレードを試そう」といったように、少しでも壁にぶつかるとすぐに手法を乗り換えてしまいます。これにより、一つの方法を習得する前に次へと移ってしまい、結果的に何も身につかないという状況に陥ります。
  • 突き詰め方が趣味レベルになる 不動産投資や飲食店経営のようなビジネスとは異なり、FXには家賃や人件費といった現実的なプレッシャーがほとんどありません。このコストの低さが、取り組み方を「趣味レベル」に留めてしまう原因になります。明確なプレッシャーがないため、厳密な分析や記録といった、事業として成功するために不可欠な真剣さが生まれにくいのです。
  • 参入障壁が低い 誰でも簡単に始められるため、市場には常に新しい参加者が流入してきます。これは、才能と熱意にあふれた新しい競合が絶えず現れることを意味します。動画では「100人集まれば、そのうちの1人はすごいトレーダーに成長していく」と指摘されています。プロとしての意識と努力がなければ、次々と現れる強力なライバルとの競争で優位性を保つことは困難です。

解決策は「あえて不自由になる」こと

この問題に対する動画の解決策は、非常にシンプルです。それは「意図的に自分自身に制約を課す」こと。

不動産投資や飲食店のようなビジネスでは、高額な初期費用や固定費といった避けられない制約が存在します。しかし、この制約があるからこそ「やるべきことが明確」になり、「勝ち筋」がはっきりと見えてきます。FXトレーダーは、自らのトレードを「絞る」ことで、この生産的な状態を擬似的に作り出すことができるのです。無限の選択肢にエネルギーを分散させるのではなく、一つの明確な課題に集中することが成功の鍵となります。

動画では、特に以下の5つの要素を絞ることを推奨しています。

  • 通貨ペア
  • 時間足
  • チャート設定
  • パターン(取引手法)
  • ロット(自由な選択を絞り、計画的に引き上げていく)

自分だけの「交戦規則」を設けること。それこそが、趣味のトレーダーから真剣なトレーダーへと脱皮するための道筋です。

最も意外な解決策:なぜ『ロットを早く上げる』べきなのか

動画が提示するアドバイスの中で、最も意外で、かつインパクトのあるものがロットサイズに関する戦略です。一般的には「安全な少額ロットで続けるべきだ」と言われることが多いでしょう。しかし動画では、その考え方こそが危険だと断言します。

ロットが小さいことは非常に危険だ (…) ロットが小さすぎるとFXの利益を増やそうとして、無理に値幅を増やそうとする。そういったポジポジ病に陥る可能性が高い

この指摘は非常に重要です。ロットが小さいと損失が出ても精神的な痛みが少なく、それが無計画なトレード(ポジポジ病)を誘発します。その結果、一度の大きな負けではなく、「ずるずる損失を重ねる」ことで、最終的に大きな資金を失うことになりかねません。

対照的に、意図的にロットを上げるとどうなるでしょうか。一度の損失が「本当に痛い」と感じる金額になれば、トレーダーは必然的にエントリーポイントを厳選し、分析をより慎重に行い、規律を守るようになります。これは、成功に必要な真剣さを自ら作り出す行為なのです。

ここで多くの人が恐れるのは「ロットを上げて大きな損失を出すこと」でしょう。しかし、動画はさらに踏み込んでこう指摘します。どちらの道を選んでも一時的な大きな損失は発生しやすい。しかし、「回収できる見込みが高いのは、ロットを上げて本気で取り組む方だ」と。

小さいロットのままでは、スキルが上達しないまま資金をゆっくりと失い続ける可能性が高いのです。ロットを上げることは、そのリスクを前倒しする代わりに、プレッシャーの中で生き残るための本質的なスキルを強制的に身につけさせる戦略と言えます。これにより、単に「負けないようにする」という守りの思考から、戦略的に「勝ちにいく」という攻めの思考へとマインドセットを転換させることができるのです。

おわりに

FXの難易度を下げる鍵は、さらなる自由を求めることではなく、意図的で規律ある「制約」を自ら作り出すことにあります。自由すぎる環境にルールを設け、やるべきことを明確に絞り込むことで、初めてプロとしての覚悟が生まれ、上達への道が開かれるのです。

あなたのトレードにおいて、どの部分に「あえて不自由なルール」を設けることが、次のステップにつながるでしょうか?

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動画本編では、さらに詳しい解説がされています。ぜひ、ご自身のトレードと照らし合わせながらご覧ください。