「どこでエントリーし、どこで利益を確定すればいいのか……」
FXの世界に足を踏み入れた初心者が、まず突き当たるのがこの根源的な悩みです。チャートの不規則な動きに翻弄され、場当たり的なトレードで資金を減らしてしまうのは、相場を読み解く「確固たる基準」を持っていないからです。
本記事では、FXトレーダー水島翔氏が提唱する「勝っているトレーダーが共通して使っている手法」の核心を解説します。この手法を学ぶ最大のベネフィットは、複雑な相場を視覚的にシンプルに整理し、迷いのない戦略を構築できる点にあります。戦略的視点から、チャートの読み方から具体的なエントリー・エグジットの手順まで、あなたのトレードを劇的に変えるプロセスを紐解いていきましょう。
ダウ理論と水平線の組み合わせが最強の武器になる理由
水島氏が実践するトレードの根幹は、単なるインジケーターの数値に頼るのではなく、相場の本質を捉える「テクニカル分析」にあります。戦略的に不可欠なツールとして挙げられるのが、**「ダウ理論」と「水平線」**の2つです。
- ダウ理論: 高値・安値の切り上げ(上昇トレンド)や切り下げ(下降トレンド)を定義し、相場が現在どちらの方向に動こうとしているのか、その「バイアス(偏り)」を論理的に判断します。
- 水平線: 過去に何度も反発した価格水準を可視化します。これは単なる線ではなく、**「相場参加者の集団心理が記憶された、需給が転換する境界線」**です。
水島氏は、この2つのツールの重要性を次のように強調しています。
「このダウ理論と水平線、この2つを使ってトレード戦略を練った上で……相場をフラクタル構造として見ていく」
これらを組み合わせることで、勘に頼らない「根拠のあるトレード」が初めて可能になるのです。
上位足から紐解くマルチタイムフレーム分析の極意
相場の方向性を正確に捉えるためには、一つの時間足に固執せず、大きな流れから小さな流れへと順番に分析する「環境認識」が戦略的 imperative(不可欠なこと)です。
水島氏は、週足 → 日足 → 4時間足 → 1時間足という順序での分析を徹底しています。その具体的なプロセスは以下の通りです。
- 「Epic Pen」等のツールでジグザグを描く: 初心者はまず、自分の主観で良いので山と谷をなぞってみてください。自ら手を動かしてジグザグを描くことが、相場の波を捉える「トレーダーの目」を養う第一歩となります。
- 時間足ごとに水平線の色を変える: 例えば、週足は「ピンク」、日足は「青」といった具合に色分けします。これにより、目の前のラインがどれほど強力な根拠(上位足の節目)なのかを瞬時に判別できます。
- 21 SMA(単純移動平均線)の活用: 週足チャートでは21 SMAを併用し、反発や拒絶のポイントとして環境認識の精度を高めます。
ここで重要なのが**「フラクタル構造」の理解です。大きな波の中には必ず小さな波が存在します。上位足のバイアスに下位足の動きを同調させることは、いわば「追い風を背に受けて帆を張る」**ようなもの。この構造を理解することで、トレードの勝率は飛躍的に向上します。
損失時間を最小化し利益を最大化するエントリー戦略
水島氏の戦略には、サラリーマン時代に培った「限られた時間で効率よく稼ぐ」という視点が凝縮されています。特に重視されているのは、メンタル負荷を軽減し、資金効率を最大化するための「タイミングの適正化」です。
理想的なトレードとは、含み損を抱える「損失時間」を極限まで短くすることです。そのため、上昇トレンドを確認した後、あえて「落ちきったところ(押し目)」まで引き付けてエントリーします。また、エグジット(決済)については、前回の高値付近など論理的な節目を利確ポイントとし、「短時間・低リスク」での完結を目指します。
「自分の損失になる、含み損になる時間を極力短くするために、なるべく落ちきったところで買いでエントリーして……なるべく短時間でリスクも少なく決済できる(ようにする)」
このエグジット戦略は、単なる利益確定ではなく、不確実な相場に身をさらす時間を削る「究極のリスク管理」なのです。
ブレイクアウトと環境認識を連動させた実践的な立ち回り
実践において、水平線を抜ける「ブレイクアウト」は強力ですが、単なる飛び乗りは「だまし」に遭うリスクを高めます。優位性を確保するには、必ず上位足の根拠(日足のサポート等)と連動させなければなりません。
例えば、動画で解説されたドル円の事例を見てみましょう。ファンダメンタルズ要因で相場が荒れ、300ピップスもの急落を見せた場面でも、テクニカルは死んでいませんでした。日足レベルで引かれた「青い水平線(サポート)」が機能し、そこから100ピップスの戻りを見せたのです。このように、嵐のような相場でも、上位足の水平線は市場参加者の意識を繋ぎ止める「防波堤」として機能します。
具体的なエントリー手順としては、上位足で戦略を立てた後、**15分足や5分足といった下位足を「エントリートリガー(引き金)」**として使用します。上位足のバイアスが確定した状態で、下位足のチャートパターンやブレイクアウトを確認することで、初めて精度の高いエントリーが可能となります。
おわりに
今回紹介した「ダウ理論」と「水平線」を軸とした手法は、一過性のテクニックではありません。相場参加者の心理を反映した、普遍的かつ本質的なアプローチです。
水島翔氏が説くこのプロセスを学ぶことは、他人に依存せず、自力で資産を築くための「知識とマインド」を身につけるための確かな第一歩となるでしょう。
まずは今すぐチャートを開き、週足から順に水平線を引いてみてください。その一本の線が、あなたのトレードを根底から変えるはずです。
動画の全編を視聴して、どの部分が今の自分のトレードに欠けているか、ぜひ確かめてみてください。

