2年間、4万キロ乗ったランクルが実質0円に?あるオーナーの挑戦と驚きの査定結果

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

「ただ乗り」——車好きなら誰もが一度は夢見る、甘美な響きを持つ言葉ですよね。愛車との時間を存分に楽しんだあげく、購入時とほぼ同じ価格で手放せるなんて、まるで魔法のよう。でも、もしそれが現実になったとしたら?

人気YouTuberの水島翔さんが公開した一本の動画が、そんな夢物語を現実として見せつけてくれました。今回ご紹介するのは、彼が2年間で4万キロも走り込んだ愛車「ランドクルーザー300」の査定ドキュメンタリー。これは単なるラッキーなオーナーの話ではありません。現代の自動車市場における「価値が落ちない資産」としてのクルマ選びを体現した、驚くべきケーススタディなのです。

2年間の相棒との別れ、そして「夢」への挑戦

物語は、水島さんが愛車との別れを決意し、査定に臨むシーンから始まります。彼の相棒は、トヨタ ランドクルーザー300の最上級グレード「ZX」。フルオプションにモデリスタのエアロキットをまとい、購入総額はおよそ920万円。まさに王者の風格を漂わせる一台です。

この2年間で刻んだ走行距離は、なんと4万キロ。単なる週末のドライブカーではなく、日常の足からビジネスまで、フル活用してきたことがうかがえます。購入当初、市場の異常な高騰もあって「2年乗っても利益が出るかも」なんて淡い期待を抱いていたそう。しかし、相場が落ち着いた今、彼の目標はより現実的なものになっていました。

それでも、彼には譲れない一線がありました。「700万円以下なら売らない」。この一言が、これから始まる挑戦の緊張感を一気に引き締めます。果たして、2年分の思い出が詰まった愛車は、彼の期待に応えることができるのでしょうか?

オーナーが愛車に注いだ想いと最後の時間

査定チームが到着する前、水島さんは無心で愛車を磨き始めます。それは単なる売却前の清掃ではなく、2年間を共にした「相棒」への感謝を伝える、別れの儀式のよう。実は、彼が18歳で初めて手にした車もランドクルーザーの80(ハチマル)だったそう。彼にとってランクルは、単なる人気車種ではなく、青春時代から続く特別な存在なのです。

最後のパネルを磨き上げながら、彼の口から本音がこぼれます。

日常を共にしてきたかな。物として同じ時間を過ごしてきたってなると、まずスマホがもうずっと一緒にいるわけじゃん。のっつぎくらいじゃないっていうくらい、物の中では僕と2年間一番長い時間、2番目か。

スマホの次に長い時間を共にしたパートナー。それはもう、ただの「モノ」ではありません。彼の仕草や言葉の端々から、ひとつの時代の終わりを惜しむような、深い愛着と寂しさが伝わってきました。

プロの査定現場の裏側

いよいよプロによる査定がスタート。普段は見ることのできない、その緻密なプロセスは車好きならずとも必見です。

  • 車両の同一性を確認するフレームナンバーのチェック
  • ドアパネルなどの交換歴を確認するためのボルトやシーリングの確認
  • 下回りのサビの状態の確認
  • ボディ全体の傷やへこみの最終チェック

特に注目すべきは下回りのチェック。水島さんは「給油ごとに下の高圧洗浄をやってる」と語るほど、見えない部分のケアを徹底していました。査定士も「すごく綺麗ですよ。このモデルは水を巻き上げやすいのに」と感心しきり。こうした日々の愛情が、クルマの価値を確実に守っていたのです。

さらに、査定士との会話からは、ランクルの価値を支える「なぜ?」という部分も見えてきます。それは圧倒的な海外からの需要。実は、この車両は令和5年1月登録のため、輸出できるまでまだ少し期間が必要な状態でした。もしこれが令和4年12月登録だったら、「価格はもうちょっと上がった」というのですから驚きです。プロの視点が、市場の裏側を解き明かしていきます。

衝撃の査定額、そして「夢」の実現

すべてのチェックが終わり、いよいよ運命の瞬間が訪れます。緊張した面持ちの水島さん。彼の最終予想は「850万円」、そして心の奥底にある希望額は「900万円」。「利益は要らない、でも『ただ乗り』ができたら最高だ」と語る彼の表情からは、期待と不安が入り混じったリアルな感情が伝わってきます。

査定士が戻り、静寂が流れる。そして告げられた金額は…。

「900万円です」

まさに希望通りの満額回答!その瞬間、水島さんの顔が驚きと喜びにパッと輝きます。2年間、4万キロを共に駆け抜けた相棒が、購入時とほぼ変わらない価値を認められたのです。もちろん、ローンの手数料や保険、ガソリン代といった維持費はかかっています。しかし、車両価格だけで見れば、夢にまで見た「ただ乗り」が現実になった瞬間でした。興奮を隠しきれない彼は、カメラに向かってこう叫びます。

視聴者の皆さん、ランドクルーザー300ZX、今すぐ買いです。ただで2年間乗れます。

おわりに

水島さんの挑戦は、ランドクルーザーのような特定の人気車種が、もはや単なる「消費財」ではなく「資産」になり得るという事実を証明してくれました。少し前まで800万円といえばフェラーリが買えた時代。今や国産の高級ミニバンがその価格帯に達する市場で、賢くクルマを選ぶことが、これほどエキサイティングな結果を生むのです。

この話は、クルマ選びが「出費」ではなく、ライフスタイルを豊かにする「戦略的な投資」になり得ることを教えてくれます。誰もが簡単に真似できるわけではありませんが、リセールバリューという視点を持つだけで、カーライフの常識がひっくり返るかもしれません。

積載車に載せられ、静かに去っていく愛車を見送りながら「寂しいな」とつぶやく水島さん。そのドラマチックな査定の全貌と、夢が叶った瞬間の感動、そして相棒との最後の別れを、ぜひ動画本編で味わってみてください。