はじめに
FX市場が固唾をのんで見守っていたドル円がついに、歴史的な節目である152円を突破しました。この動きは、世界中のトレーダーの注目を集め、相場環境が新たなフェーズに入った可能性を示唆しています。このような激動の局面で、次にどう動くべきか。YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」が公開したタイムリーな動画は、この新しい市場環境を理解し、様々な通貨ペアに潜むチャンスを見つけ出すための、明確でプロフェッショナルな分析フレームワークを提供しています。
ドル円、歴史的なラインを突破。何が起きたのか?
動画で解説されている核心的なイベントは、ドル円の歴史的なブレイクアウトです。特に重要視されていたのは151.90円のライン。これは過去に何度も価格の上昇を阻んできた、月足レベルでの極めて重要なレジスタンスラインでした。
この強固な壁を突き破る直接の引き金となったのは、予想を上回る結果となった米国の消費者物価指数(CPI)です。このデータを受け、市場では米国の利下げ開始時期がさらに後退するとの観測が強まりました。結果として、ドル円はこの重要なラインを明確に上抜け、新たな長期上昇トレンドの始まりを予感させる動きとなったのです。
歴史的ブレイクが示す「2つのシナリオ」
このブレイクアウトを受け、動画では今後のドル円について2つの主要なシナリオが提示されています。
第一に、今回のブレイクアウトが本物であり、今後も上昇トレンドが継続するというシナリオです。この場合、押し目買いなど、買いサイドでのトレードチャンスが生まれることになります。
第二に、「騙し(false breakout)」に終わる可能性です。この価格帯は、過去に日本の通貨当局による為替介入が実施された水準でもあります。もし介入や要人発言によって価格が再びラインの内側へ強く押し戻されるような展開になれば、この動きは、まさに動画で解説されているアナリスト独自の4時間足スイング手法における、明確な売りシグナルの発生を意味します。この分析は、機会とリスクの両面を冷静に見据えるプロの視点を浮き彫りにしています。
主役は「円安」ではなく「ドル高」だった
動画では、今回の市場の動きを突き動かした真の要因について、鋭い洞察が示されています。ドル円の急騰と比較して、ユーロ円など他のクロス円ペアの動きは比較的限定的でした。
この事実から導き出される結論は、今回の値動きが特定の「円安」によって引き起こされたのではなく、幅広い通貨に対する「ドル高」が主導したものであるということです。この分析は、表面的な値動きの裏にある本質を見抜くことの重要性を示しています。動画のナレーターも、この重要な分析ポイントを次のように強調しています。
つまりドル円の価格の上昇に関してはドル高によるものであるということが分かりますね。円安によるものではないということが分かりますので、そのあたりは頭に入れておきたいなと思います。
この「ドル高」という本質を理解することが、次にどの通貨ペアに注目すべきかを見極める上で、極めて重要な鍵となります。
次にチャンスが近い通貨ペアは?プロが注目する「監視リスト」
ドル円のブレイクが「ドル高」主導であるという分析は、より実践的なトレード戦略へと繋がります。全てのクロス円が同じように動くわけではないため、どの通貨ペアに相対的な弱さが見られるかを見極めることが重要です。
動画では、この比較分析に基づき、次にトレードチャンスが訪れる可能性が高い通貨ペアとして、具体的な「監視リスト」が挙げられています。
まず、ユーロ円(EUR/JPY)やポンド円(GBP/JPY)は、週足レベルで依然として「一直線の強い上昇」が続いており、すぐに売りを検討するにはまだ早い状況です。
一方で、特に注目されているのが**豪ドル円(AUD/JPY)とカナダ円(CAD/JPY)**です。これらの通貨ペアは、他のクロス円とは対照的に、週足チャートで「上昇の勢いがだんだん弱まってきている」様子が確認できます。この相対的な勢いの鈍化こそが、プロがこの2つのペアを監視リストの筆頭に挙げている理由です。
もし今後、ドル円が反転下落するような市場全体のセンチメント変化が起きた場合、もともと上昇の勢いが弱まっている豪ドル円やカナダ円は、他のクロス円よりも下落に転じやすく、明確なショート(売り)の機会を提供する最有力候補となるのです。
おわりに
ドル円の152円突破により、市場環境は大きく変化しました。しかし、今回ご紹介した動画で示されているような明確な分析手法を持つことで、トレーダーはこの不確実性を自信を持って乗り越えることができます。
ドル円の上昇は続くのか、それとも為替介入などによる反転が新たな機会を生むのか。プロによるチャートを使った詳細な分析にご興味のある方は、ぜひ動画本編をご覧ください。

