ただのスノボ動画じゃない。目標達成の鍵は「買ってから稼ぐ」思考にあった

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

人気FXトレーダー、水島翔さんのYouTubeチャンネルにアップされた一本のVlog。それは、彼が2年ぶりにスノーボードを楽しむ、ごく自然な休日の記録から始まります。久しぶりに挑戦することへの少しの不安と高揚感は、誰もが共感できる感覚ではないでしょうか。

しかし、この動画は単なる休日の記録では終わりません。ゲレンデへ向かう車内での会話は、いつしか成功者に共通するマインドセットについての深い考察へと発展していきます。デモトレードとリアルトレードの違いから、人生における責任の持ち方、そして目標を達成するための驚くべき思考法まで。リラックスした雰囲気の中で語られる言葉の数々は、目標達成を目指すすべての人にとって必見の内容です。

デモトレードとリアルの間にある「感情の壁」

水島さんは、デモトレードとリアルトレードの間には明確な違いがあると語ります。デモトレードでは、失うのはあくまで仮想の資金。自分のお金ではないため感情が動かず、ロジカルな判断を下すことができます。

これに対し、リアルトレードでは自分のお金を失うかもしれないという恐怖が判断を鈍らせます。水島さん自身、デモからリアルへ移行した際はギャンブラーになるのではなく、むしろ「臆病」になってしまったと振り返ります。動画で挙げられた具体的な例は非常に示唆に富んでいます。例えば、エントリー後にマイナス5万円の含み損を抱えても、恐怖心から損切りができない。そして、祈るようにしてポジションを持ち続け、ようやく建値に戻ってきたところで、わずか数千円の利益で決済してしまう。これではリスクとリワードの比率が著しく悪く、長期的に勝ち続けることは不可能です。この「感情の壁」こそが、多くのトレーダー志望者が直面する最大の課題なのです。

「誰かのせい」から「自分のせい」へ——サラリーマン思考の捨て方

次に語られるのは、「サラリーマンマインド」から「起業家マインド」への転換の重要性です。水島さんは、自身のサラリーマン時代の経験を交えて語ります。当時は、給料を上げるために会社の評価制度を理解し、必死に努力したにもかかわらず、チームの成果に左右される「連帯責任」の仕組みによって、個人の頑張りが正当に評価されないことへの不満を抱えていました。「俺は頑張っているのに、なぜ給料が上がらないんだ」——そうやって会社や仕組みのせいにする「他責思考」に陥っていたのです。

しかし独立後は、すべての結果を自分の責任として捉える「自責思考」への切り替えが必須になったと指摘します。会社という守られた環境を離れれば、すべてのリスクを自身で負うことになります。稼げなければ生きていけず、損失を出せば自分の資産が減っていく。そんな状況下では、誰かのせいにしていても何も解決しません。このマインドの転換は、いわば生き残るための必須条件なのです。その厳しさは、以下の言葉に集約されています。

だから リスク を 取 るっていうのを 決め て 独立 し た ところ から 自責 に 切り替え ま 切り替え ない と 死ぬ から ね

成功を引き寄せる「買ってから稼ぐ」という逆説的なマインド

水島さんの代名詞とも言えるのが、「買ってから稼ぐ」というマインドセットです。ただし彼は、「買ってから稼げるようになる、というわけではない」と重要な補足を加えます。これは無計画な浪費ではなく、自分自身を成長させるための、非常に戦略的な心理的アプローチなのです。

その核心は、あえて自分を「危機的状況」に置くことにあります。例えば、本当に欲しい高級品を先にローンなどで手に入れてしまう。そうすることで、「なんとかしなければならない」という防衛本能が働き、脳の95%を占めると言われる強力な潜在意識が起動し、その支払いを可能にするための方法を必死で探し始めるというのです。これは、自分でも気づいていないポテンシャルを強制的に引き出すための、強力なスイッチと言えるでしょう。

買っ たら 脳 の 潜在 意識 が なん と か し て くれる だろう っ て いう マインド な の

潜在意識を動かす、地道な「自信」の積み重ね

しかし、「買ってから稼ぐ」マインドは魔法の杖ではありません。それを機能させるためには、意識的な努力によって「自信」を積み重ねていくプロセスが不可欠です。

その自信は、「自分との約束」を守り続けることで育まれます。水島さんはここで、他人との約束と自分との約束の違いを鋭く指摘します。他人との約束を破れば「信頼」を失いますが、自分との約束は「誰も見ていない」ため、破るのは簡単です。しかし、その小さな裏切りを繰り返すことが、「どうせ自分には無理だ」という自己否定の感情を生み出す元凶となります。

逆に、「いつまでに月収100万円を達成する」といった目標を紙に書き出し、それを達成するために行動する。小さな約束でも一つひとつ守っていく。その成功体験が、「自分はここまでやれるんだ」という確固たる自信の土台となります。その土台があるからこそ、さらに大きな目標に挑戦する勇気が湧き、自分自身の「器」が広がっていくのです。

おわりに

一見するとリラックスした休日のVlogですが、その中には成功への道筋を示す本質的な教えが詰まっていました。トレードにおける心理的な壁の乗り越え方、人生の主導権を握るための「自責思考」、そして目標達成を加速させる「買ってから稼ぐ」という逆説的なアプローチと、それを支える地道な自信の構築。これらの深い洞察が、自然体の会話の中から語られることで、より一層心に響きます。楽しみながらも、多くの学びを得られる貴重な動画です。ゲレンデを滑り降りる一本のランのように、時にリスクを受け入れ、自分を信じて進む先にこそ、見たことのない景色が広がっているのかもしれません。

動画本編で、水島さんの自然体な言葉に触れてみてください。