はじめに
経済的、そして時間的な「自由」を夢見て、多くの人がFXの世界に足を踏み入れます。しかし、その先に待っているのは、期待とは裏腹の厳しい現実かもしれません。
今回ご紹介するのは、FXトレーダー水島 翔氏のYouTube動画です。この動画は、特定のテクニカル手法を解説するものではありません。むしろ、トレーダーが直面する、より根源的で心理的なパラドックスを深く掘り下げています。
なぜ、私たちが求める「自由」そのものが、トレード成功の最大の障害となり得るのか?この記事は、その答えを解き明かし、FXで勝ち続けるために不可欠な「マインドセットの革命」へとあなたを導きます。
トレードにおける「自由」という名のワナ
FXの世界は、絶対的な自由を提供します。いつエントリーし、いつエグジットするか。どれだけのリスクを取るか。すべてがトレーダー自身の判断に委ねられています。
これは、明確な規則と指示のもと、「前習い」の教育を受けて会社組織で働いてきた私たちにとって、全く未知の環境です。動画で水島氏が指摘するように、この「突然与えられた完全な自由」こそが、多くのトレーダーを混乱させ、強い「不安」に陥らせる原因なのです。何をすべきかという指針がないため、人は感情的で規律のないトレードに走り、皮肉にも自ら自由を破壊してしまいます。
自由を求める割には自由を与えるとなにをしていいかわからなくなる
この言葉は、多くのトレーダーが抱える核心的なジレンマを的確に表しています。
伝説の投資集団「タートルズ」が証明したこと
では、どうすれば自由な世界で成功できるのか。その答えのヒントが、動画で紹介されている伝説の投資集団「タートルズ」の逸話にあります。
かつて、「優秀なトレーダーは天性の才能(天才)か、それとも教育で育成可能か」というテーマで2人のカリスマトレーダーが議論を交わしました。彼らは実際に実験を行い、ごく普通の人々を集めてトレーダー集団「タートルズ」を結成。優位性のある手法、厳格なリスク管理、そして「一貫性」という明確なルールを授けました。
結果は驚異的でした。彼らはわずか4年で200億円を稼ぎ出したのです。この実験は、自由な市場で成功するためには、才能ではなく自らが課した「規律」こそが不可欠であるという事実を証明しました。
しかし、この話にはさらに重要な続きがあります。プログラム終了後、独立したタートルズのメンバーたちの成績は二分されました。稼ぎ続けられた者と、そうでない者。水島氏によれば、その差は、単にルールに従うだけでなく、すべての結果を自分の責任と捉える「自責思考」を完全に自分のものにできたかどうか、でした。ルールを与えられるだけでは不十分なのです。その規律を血肉とし、経営者としての当事者意識を持つこと。それこそが、次のステップへの鍵となります。
あなたは経営者か、それとも従業員か
このタートルズの逸話は、水島氏が提唱する極めて強力なアナロジーへと繋がります。それは、FXトレーダーを「事業の経営者」と見なすことです。
多くの稼げないトレーダーは、無意識のうちに「従業員マインド(他責思考)」に陥っています。損失が出れば、市場のせい、手法のせい、メンターのせいだと考えます。しかし、成功するトレーダーは「CEOマインド(自責思考)」を持っています。すべてのエントリー、すべての損切り、すべての結果の責任は100%自分にあると受け止めるのです。
この「自分ごと」として捉える姿勢こそが、失敗から学び、持続的に成長するための土台となります。
FXを学ぶことで経営者になれると思うんです。僕 はビジネスマンですよ。
トレードは単なるお金儲けの手段ではありません。自己を成長させ、経営者としての視点を養うための道場でもあるのです。
「損切り」は失敗ではなく、事業の必要経費
CEOマインドを実践する上で最大の壁となるのが、「損失への恐怖」です。特に、給料という形でプラスの収入しか経験してこなかった人にとって、「マイナス」は心理的に大きな負担となります。
ここで動画は、「損切り」の捉え方を根本から変える視点を提供します。それは、ラーメン屋の経営に例える考え方です。ラーメン屋が麺やスープを仕入れなければ、一杯のラーメンも売れません。この「仕入れ」は失敗ではなく、売上を上げるために不可欠なコストです。
FXにおける「損切り」も全く同じ。利益という売上を得るために支払うべき、事業の「必要経費」なのです。このマインドセットを身につけることで、損切りは感情的な「失敗」から、計画的な「ビジネスコスト」へと変わります。それによって初めて、恐怖に打ち勝ち、冷静にルールを遂行することが可能になるのです。
おわりに
水島氏が暴くのは、「自由な市場」で成功するために必要なのは、皮肉にも「不自由な規律」だという真実です。それは他人に強いられるルールではなく、自らが事業の成功のために課す、プロ経営者としての規律なのです。
他人に決められたルールに縛られるのではなく、自らの成功のために、自らルールを定め、それを守り抜く。その先にこそ、あなたが本当に求めていた自由が待っているのかもしれません。
あなたは、自分の「自由」のために、どんなルールを設けますか?
このマインドセットの重要性を、ぜひ動画本編で体感してみてください。

