はじめに
「副業ブーム」と言われる昨今、多くの人が収入の柱を増やそうと模索しています。しかし、溢れかえる情報の中で「何から始めればいいのか」「本当に稼げる方法はどれなのか」と、不安や焦りを感じている方も少なくないでしょう。
そんな中、FXトレーダー水島翔氏が自身のYouTubeチャンネルで語った内容は、よくある「楽して稼げる」といった甘い言葉とは一線を画し、多くの示唆に富んでいます。
この記事では、水島氏の動画から見えてくる重要なポイントを解説します。特定の手法だけでなく、自力でお金を稼ぐために不可欠な「本質的なマインドセット」とは何かを探っていきます。
17歳、0円の廃車を30万円以上に変えた原体験
水島氏の哲学の原点は、17歳の頃の強烈な体験にあります。親が0円で廃車(スクラップ)にしようとしていた車を譲り受け、自らの手で解体し始めたのです。
彼は独学で車のパーツを一つひとつ取り外し、ヤフーオークションで販売。ドア、ミラー、灰皿といった細かい部品からフロント周りのパーツまで、すべてを個別に出品し、最終的に大きな金額に変えました。
その1台で340万くらいになった確か。0円から。
このエピソードは、彼の「学びは実践の中にある」という信念を象徴しています。しかし、この話には重要な続きがあります。これを事業にしようと考えた矢先、「自動車リサイクル法」が施行され、個人が解体・販売を行うには高額な設備投資が必要になりました。彼はあっさりとその道を諦めます。この経験は、単なる成功譚ではなく、外部環境の変化に迅速に対応する現実的な判断力をも示唆しています。誰かに教わるのではなく、自らの好奇心と行動力で価値を生み出し、現実を見て次へ進む。これこそが、彼が語る「稼ぐ力」の根幹と言えるでしょう。
なぜ多くの人が「副業の罠」にハマるのか
水島氏は、多くの人が安易に副業に手を出し、失敗する「罠」について警鐘を鳴します。特に、流行りの物販や最新のAIトレンドの裏には、初心者を狙った危険が潜んでいると指摘します。
高額な「スクール」や「情報商材」は、簡単な成功を約束しますが、その実態は、売れない在庫を大量に仕入れさせることも少なくありません。例えば、「7,000円の商品を100個ロットで買いましょう。70万円です」といった形で多額の初期投資を強いられ、受講者を借金漬けにするのです。彼によれば、安易に「副業で稼ぐ」と検索すること自体が、詐欺的な情報にたどり着く入り口になっているのです。
なぜ人々は、このような罠にハマってしまうのでしょうか。水島氏はその心理を鋭く指摘します。
本業でさ、残業しまくってさ、社畜のように働いてる人たちもさ、いざ自分でお金稼ぐってなると博打でさ、一気にこう一戦を狙ったりとか、楽してさ、もうほったらかして稼げるみたいなところに行っちゃうじゃん。逃げちゃうじゃん。
本業での苦労から逃れるように、副業では「楽して一発逆転」を夢見てしまう。その心理が、冷静な判断を曇らせてしまうのです。
「物販よりFX」と語る、その意外な理由
ここで水島氏は、副業コミュニティの常識に真っ向から異議を唱えます。「初心者が始めるなら物販よりFXの方がリスクが低い」と。この主張は、どちらが「簡単か」ではなく、どちらが価値とリスクについてより正直な「教育」を提供してくれるか、という視点に基づいています。
- 物販のリスク: 物販は、商品を仕入れた時点でマイナスからスタートします。例えば「1,000円の利益」を出すために「7,000円」を払って商品を仕入れる必要があります。もし売れなければ仕入れ値は丸々損失です。さらに、在庫の保管料、顧客とのやり取り、発送作業、配送中の破損といったクレーム対応など、見えにくいコストと労力が次々と発生します。売れ残った在庫は、最悪の場合「ゴミになるかもしれない」のです。
- FXの利点: FXにも当然損失のリスクはありますが、お金の増減に対するフィードバックが即座に得られます。自分の判断や行動が、どのようにお金に影響を与えるかをダイレクトに体験できるのです。この「お金が増えたり減ったりする実感」こそが、稼ぐための原理原則を学ぶ上で最も効果的な学習ツールになると彼は考えています。
これこそが、水島氏が提唱するマインドセットの核心です。安全なはずのゆっくりとした進歩という幻想よりも、即時性のある現実世界での学びを優先すること。これが、彼が本質的だと考えるアプローチなのです。
稼ぐことの前に「お金を学ぶ」ことの重要性
水島氏がFXを語る背景には、「金融リテラシー(マネリテラシー)」を身につけることの重要性という、より深い信念があります。
彼は、日本の教育や文化が「お金の話」をタブー視し、学ぶ機会を提供してこなかったことが、多くの人々を経済的に脆弱な立場に置いていると指摘します。夢や目標を語ることは大切ですが、その土台には必ずお金の問題が存在します。
それは夢を追いかけるのかお金を追いかけるのかってなった時に、なんかみんな綺麗事言ってさ、これ夢を追いかけてるからって言うけど、結局お金が尽きた時点で夢は諦めるしかないんだよ。
彼にとってFXは、単なる投機ではなく、「どうやってお金が減ったり増えたりするのか」という仕組みを理解し、「投資目線での考え方」を養うための実践的な教科書なのです。だからこそ、彼は自身のトレード手法や知識をまとめた「ファーストプロジェクト」といったコンテンツを無料で提供し、誰もが学べる環境を整えています。
おわりに
水島氏の動画が伝えるメッセージは明確です。「楽して稼げる」という近道を追い求めるのではなく、自ら行動し、直接的な経験を通じて金融リテラシーを養うこと。それこそが、自立して稼ぐための唯一の道である、ということです。
この考え方は、FXトレーディングに限らず、あらゆる副業やビジネスに通じる普遍的な真理と言えるでしょう。まずは動画を観て、水島氏の言葉に直接触れてみてはいかがでしょうか。きっと、あなた自身の「稼ぐ」ということへの考え方を、深く見つめ直すきっかけになるはずです。

