はじめに
日足チャートで発生する大きなトレンド。「後から見れば絶好のチャンスだったのに、リアルタイムでは気づけなかった…」多くのFXトレーダーが、このような経験をお持ちではないでしょうか。
今回は、まさにその問題を解決するために開発された、新しい無料ツールの「ロジック」を解説した動画をご紹介します。この動画の価値は、ただ便利なツールを紹介するだけでなく、そのサインがどのような仕組みで生成されるのか、その根拠となるインジケーターの具体的な設定値まで、すべてをオープンにしている点にあります。
シンプルな二つの指標が生み出す「環境認識」の精度
このツールは、FXの世界で長年信頼され、広く使われている二つの基本的なインジケーター、「移動平均線」と「パラボリックSAR」を基盤にしています。
ツールの強みは、誰も知らないような特殊な指標を使うことではありません。むしろ、誰もが知っているシンプルな指標を、いかに深く考察し、効果的に組み合わせるかという点にあります。このため、ロジックは非常に理解しやすく、すぐにその有効性を判断することができるでしょう。
「パーフェクトオーダー」を待たない、移動平均線の巧みな使い方
まず、移動平均線のロジックについて解説します。ツールでは5期間、20期間、50期間の3本の単純移動平均線(SMA)を使用します。
- 買いシグナルの条件: 短期線である5SMAが、20SMAと50SMAの両方よりも上にある状態。
- 売りシグナルの条件: 5SMAが、20SMAと50SMAの両方よりも下にある状態。
ここでの重要なポイントは、移動平均線が「パーフェクトオーダー」(例:買いなら上から5・20・50の順)の形になるのを待たないという点です。
パーフェクトオーダーの完成を待つとサインが遅れがちですが、このロジックでは短期の5SMAが他の2本を上抜いた(または下抜いた)時点で条件が成立します。これにより、短期移動平均線に明確な「勢い」が生まれたトレンドの初動を捉えることが可能になり、パーフェクトオーダーの完成を待つ従来の手法よりも一歩先んじたアドバンテージを狙います。
大相場を捉えるための「パラボリック」の最適設定
次に、トレンドの方向性と継続性を示すパラボリックSARです。このツールでは、標準設定に一手間加えることで、その性能を最大限に引き出しています。
具体的には、パラボリックSARのパラメータ「Step」を、デフォルト値から0.015に変更しています。
この数値をデフォルトより小さくする目的は、インジケーターの描くドットの傾きを「緩やか」にすることで、小さな価格のブレ(ノイズ)への過剰反応を抑制し、大相場でポジションを長く保有し続けるためのフィルター機能を高めることにあります。これは、細かな調整がもたらすプロフェッショナルな知見と言えるでしょう。
二つの条件が揃う時、サインが生まれるロジック
ツールのサインは、これら二つのインジケーターの条件が同時に満たされたときに生成されます。
- 買いサインの発生ロジック:
- パラボリックSARがローソク足の下に表示されている。
- かつ、 5SMAが20SMAと50SMAの両方よりも上にある。
- 売りサインの発生ロジック:
- パラボリックSARがローソク足の上に表示されている。
- かつ、 5SMAが20SMAと50SMAの両方よりも下にある。
これらの条件が日足の終値で確定した、次の日の始値と同時にサインが表示されます。これにより、トレーダーはその日のトレード戦略を立てる上で、「今日は買い目線で攻めるべきか、売り目線で臨むべきか」という明確な環境認識のバイアスを得ることができるのです。
おわりに
今回ご紹介した動画の真の価値は、単に便利なツールを提供するだけでなく、その背景にある堅牢で論理的なトレーディングコンセプトを、包み隠さず共有している点にあります。なぜその設定なのか、なぜその組み合わせなのか、そのすべてが明確に解説されています。
次回の動画では、このロジックを実装した完成版のツールを実際のチャート上で動かし、どのようにサインが表示されるのかを具体的に解説する予定です。そちらもぜひご期待ください。
動画で実際のチャート解説を見て、このロジックの有効性をぜひ確認してみてください。

