はじめに
力強い上昇を続けるクロス円相場。この勢いはどこまで続くのか、多くのトレーダーが注目しています。YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」では、2023年6月26日週の複雑な市場動向を分かりやすく解説した週次分析を公開しました。本記事では、その動画のプロの視点を凝縮し、来週のトレードで考慮すべき中心的な戦略と具体的なチャンスを浮き彫りにします。
今週の主役は「ドル高・円安」
今週の市場を支配したテーマは、明確な「ドル高・円安」でした。クロス円全般が上昇基調を維持しましたが、その中でも最も力強いパフォーマンスを見せたのがドル円です。この動きは、米国の要人から年内に追加で2回の利上げを示唆する発言があったことが主な要因となり、ドル買いを後押ししました。この揺るぎないマクロトレンドが、来週の取引戦略を考える上での土台となります。
欧州通貨の「調整」に潜むチャンス
先週、力強い上昇を見せたユーロやポンドといった欧州通貨は、今週は調整局面に入りました。しかし、トレーダーが注目すべきは、基調となる上昇トレンドが崩れたわけではないという点です。
特に分析の鍵となるのが英国ポンドの動きです。英国の中央銀行(BOE)が市場予想を上回る0.50%の大幅な利上げを決定したにもかかわらず、ポンドは買われることなく、むしろ調整売りが進みました。これは、材料が出尽くしたことで利益確定売りが進む典型的な「セル・ザ・ニュース」の動きであり、相場が調整局面に入ったことを示す重要なシグナルです。
さらに重要なのは、ポンドドルが下落する一方で、ポンド円は「小幅の上昇」にとどまり、上昇の勢いが「かなり緩やか」になったという事実です。これは、ポンドが売られても円がそれ以上に弱いため、下値が支えられていることを意味します。この調整は、ポンド円において絶好の「押し目買い」の機会を生み出す可能性があることを示唆しています。
またユーロに関しても、金曜日に発表された欧州の経済指標が悪化したことで下落しましたが、これも同様に押し目形成の一因と捉えられます。
戦略の核心:なぜ「高値追い」ではなく「押し目買い」なのか?
動画で一貫して推奨されている核心的な戦略は「押し目買い」に徹することです。クロス円の上昇トレンドは非常に強いものの、感情的に高値を追いかける「高値掴み」は、これだけ上昇が続いた後では大きなリスクを伴います。プロのトレーダーは、価格が一時的に下落する「押し目」を冷静に待ち、そこで買いポジションを構築することの重要性を理解しています。
来週は高値掴みに警戒し、押し目買い主体で積極的にチャンスを探っていきたいと思います
来週の重要シナリオ:注目指標と市場全体の相関関係
来週も引き続きクロス円の買いを狙うのが基本戦略となりますが、その上で、プロが注目する具体的な通貨ペアと市場全体の相関関係を把握しておくことが重要です。
具体的なトレードセットアップ
- ユーロ円: 月足チャートを確認すると、168円付近まで目立つ抵抗帯がなく、今後も上昇が続くポテンシャルは十分にあると分析されています。
- 豪ドル円: 4時間足チャートでは綺麗なトレンドラインが形成されており、このチャートパターンを上にブレイクする展開となれば、非常に分かりやすい買いのチャンスとなります。
注目すべき経済指標
- 米国 四半期GDP (木曜日)
- 米国 PCEデフレーター (金曜日)
見逃せない市場間の相関関係 為替市場だけでなく、他の市場動向との関連性を理解することが、リスク管理の鍵となります。
- 金(ゴールド)とドル: ゴールド価格が安値を更新したのは、今週のテーマであった「ドル高」が直接的な原因です。ドルの動向は引き続きゴールド価格に影響を与えます。
- 日経平均とリスクセンチメント: これまで急騰していた日経平均株価が調整局面に入りました。これは市場の「リスクオン」ムードが変化する兆候かもしれません。もしこの流れが続けば、リスク回避の円買いが起こり、クロス円の上昇にブレーキがかかる可能性があるため、日経平均の動きは常に監視すべきです。
おわりに
今週の相場分析から導き出される結論は明確です。クロス円の上昇トレンドは継続しており、トレーダーが取るべき戦略は「押し目買い」です。高値を追わず、一時的な調整を冷静に待つ姿勢が求められます。
元動画では、本記事で紹介したポイントに加え、さらに詳細なチャート分析が展開されています。来週のトレード戦略を練る上で、確かな指針となるはずですので、ぜひご覧ください。

