迷ったら、この通貨ペア。「どちらに転んでもチャンス」とプロが語る来週のFX戦略

FXゴールドナビ

はじめに

毎週月曜の朝、新たな相場を前に「今週はどう動くだろうか」と、期待と不安が入り混じった気持ちになるFXトレーダーは少なくないでしょう。そんな中、YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」が公開した2021年9月6日週の分析動画は、驚くほど明確な視点を提供してくれます。

動画では相場全体が包括的に解説されていますが、特に注目すべきは一つの通貨ペア――ユーロドル(EUR/USD)です。他の主要通貨ペア、例えばドル円などが方向感に欠ける「様子見」の状態にある中、ユーロドルには驚くほど明確な戦略が見えてきます。複雑な市場でこれほど明快なプランが見つかるのは稀であり、その分析は一見の価値があります。

今週の主役:ユーロドルに見る、2つの明確な「買い」シナリオ

動画の分析の中心となるのが、ユーロドルです。4時間足でトレンド転換ラインを力強くブレイクし、きれいな「サポレジ転換」を経て上昇を続けてきたユーロドルは、現在、前回の高値という重要な節目(1.19ライン)に直面しています。ここからの展開について、動画では2つの明確な「買い」シナリオが示されています。

  • シナリオ1:ブレイクアウト狙いの買い 価格が現在の抵抗線(1.19ライン)を力強く上抜けした場合、その勢いに乗る「ブレイクアウト」の買いトレードが考えられます。
  • シナリオ2:押し目買い 逆に、抵抗線で反落した場合でも、今度はサポートとして機能することが期待される「ブレイクしたトレンド転換ライン」まで価格が下がってきたところが、絶好の「押し目買い」のチャンスとなります。

つまり、価格が上昇しても下落しても、どちらの展開でも「買い」を狙えるという、非常に戦略的かつ明快なプランが成立するのです。動画ではこの点を力強くまとめています。

上昇しても下落しても買いチャンスが現れやすい

さらに、この「ユーロ買い」戦略の信頼性を高めるのが、ユーロ円(EUR/JPY)のチャートです。動画では、ユーロ円もユーロドルとほぼ同じチャート形状にあり、同様に前回の高値に抑えられていると指摘。この事実は、現在の強さがドル安だけでなく「ユーロそのものの強さ」に起因している可能性を示唆しており、分析の説得力を一層高めています。

株式市場から為替へ:相場全体の「リスクオン」ムードを読む

この動画の価値は、単一の通貨ペア分析に留まりません。相場全体を動かす大きな流れ、すなわち現在の「リスクオン」ムードについても深く解説しています。

特に、日本の株式市場で見られた日経平均の特異な動き(首相退陣のニュースを受けた急騰)に触れ、株式市場全体の強気なセンチメントを指摘。この株式市場の強気な地合いが、為替市場におけるリスク選好の流れを加速させ、結果としてユーロや豪ドルといった通貨の力強い上昇に直結している、と動画は分析します。このようにマクロな視点を持つことで、一つの通貨ペアを分析する上での確かな土台を得ることができます。

未来への準備:相場を動かす「最重要イベント」に注目

優れた相場分析は、過去を解説するだけでなく、未来への備えをさせてくれるものです。この動画はその点でも非常に優れています。

来週の相場を動かす可能性のある最重要イベントとして、9月9日(木)に予定されている欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表を明確に挙げています。

このECBの発表こそが、先に述べた2つのシナリオの引き金となる可能性があります。タカ派的な発表であればシナリオ1のブレイクアウトを、ハト派的な内容であれば一時的な下落からのシナリオ2、押し目買いの好機を生むかもしれません。このように、イベントを具体的な戦略と結びつけて準備することの重要性を、この動画は示唆しています。

おわりに

今週のFX市場は、一見すると複雑に見えるかもしれません。しかし、「FXゴールドナビ」の動画は、ユーロドルという主役を通じて、上昇しても下落しても対応可能な、非常にクリアで実践的な戦略を示してくれました。さらに、株式市場を含めたマクロな視点や、ECB政策金利という未来の重要イベントへの備えまで網羅しており、トレーダーにとって強力な羅針盤となります。

どちらに転んでもプランがある――。この安心感を持って今週の相場に臨んでみてはいかがでしょうか。動画本編で、より詳細な解説とチャートのポイントを確認してみてください。