4億円のガレージに集う伝説の名車たち。夢を叶える人たちの「思考法」がそこにあった

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

「ハコスカGTR」。その名は、日本の自動車史に燦然と輝く伝説の象徴だ。もし、その「本物」が複数台、一つのガレージに集結するとしたら、それはどんな光景だろうか。今回ご紹介するのは、FXトレーダーとして成功を収めた水島翔氏と、旧車の世界でその名を知られるスペシャリスト、コアラ氏によるコラボレーション動画である。

この企画は、幾度となく雨に阻まれ、実現まで実に「1年越し」となった待望のイベントだ。動画は、ただ希少な名車を眺めるだけのものではない。富山を舞台にしたツーリングを通じて、夢を掴んだ二人が語る「思考法」と哲学に深く触れる機会を与えてくれる。それは、車の「真正性」と、自らの欲望に正直に生きる「本物の人生」とが見事に交差する物語だ。この記事では、そのハイライトを追いながら、彼らの言葉に隠された成功へのヒントを探っていく。

圧巻の光景、伝説がガレージに集結

1年越しの約束を果たすため、その日はついにやってきた。旧車専門店の代表であるコアラ氏が、浜松から大型トラックで富山にある水島氏のガレージに到着したのだ。期待に満ちた空気の中、トラックのゲートがゆっくりと開かれる。そこに現れたのは、息を呑むような光景だった。

昭和44年式 (1969)、昭和45年式 (1970)、そして昭和46年式 (1971)という、三世代の本物のハコスカGTRがその姿を現したのだ。さらにガレージには、圧倒的な存在感を放つACコブラ427(キットカー)も鎮座している。総額では計り知れない価値を持つ伝説的な名車たちが一堂に会し、この日のコラボツーリングがいかに特別なものであるかを物語っていた。

「本物」と「仕様」—憧れが形作るディテール

この日の主役の一つは、水島氏が所有する「GTR仕様」のハコスカと、コアラ氏が持ってきた「本物」のGTRとの対峙だ。「GTR仕様」とは、GTのような標準モデルをベースに、オリジナルへの深い憧れから生まれた、いわば敬意の結晶である。コアラ氏はその関係性をこう表現する。

これにみんな憧れてあれを作ってる

それは、手の届かない存在へのリスペクトを形にするという、日本の自動車文化における一つの様式美だ。そして「GTR仕様」の存在は、後に語られる「欲しいものを追い求める」という哲学の、まさに物理的な現れと言えるだろう。動画では、その違いが専門家の視点で詳しく解説された。

  • エンジン: 本物のGTRが搭載するのは、レースの血統を持つS20型エンジン。その魅力は、カミソリのように鋭い「吹き上がり」と、高回転域まで続く息の長い「伸び」にある。一方、GTR仕様はトルクフルなL型エンジンを積む。
  • 外観: 微妙だが決定的な違いが、その出自を物語る。本物のGTRには標準でリアにオーバーフェンダーが装着されるが、ベースがGTである「仕様」には本来存在しない。また、GTモデルのガラスが「青ガラス」であるのに対し、GTRは希少な「白ガラス」が採用されている点も、本物を見分ける重要な手がかりだ。
  • 内装: レーシングカーとしての出自は、コックピットにも色濃く反映されている。GTRのタコメーターは10,000回転まで刻まれている。これは単なる数字ではない。この車がレース由来のS20エンジンを心臓部に持つことの「意思表明」であり、乗り手にそのポテンシャルを常に意識させる装置なのだ。

価格では語れない「本物」の価値

これだけの名車が集まれば、当然その金額に注目が集まる。しかし、コアラ氏のような専門家にとって、その価値は単純な数字では測れない。彼らの世界では、それは「価格があってないようなもの」なのだ。

お金じゃないんだよ

彼がそう語るように、真の価値は別の場所にある。新車同然に保たれたコンディション、そして長年にわたり一人のオーナーが所有してきたことを示す「2桁ナンバー」という歴史の証。それは、市場価格を超え、一台の車が大切にされ、いかに豊かな時間を過ごしてきたかという物語そのものに価値を見出す、旧車文化の神髄なのである。

人生は一度きり。走りと共に語られる成功哲学

ツーリングが始まると、会話は車のディテールから、より深い人生観へとシフトしていく。そこで語られたのは、自分の欲望に正直になることの重要性だった。車の世界で「憧れ」を「仕様」という形にしたように、人生でも欲しいものを素直に追い求めるべきだ、と彼らは言う。

日本人って意外とそういうのをあんまり出さないというか。いや、謙虚じゃないですか、そういうとこって。

周囲の目を気にするあまり、本当に欲しいものを口に出せない日本の文化的傾向。しかし彼らは、それを乗り越え、自分の望みに忠実であることこそが、人生を切り拓く力になると説く。それは単なる野心ではなく、自分に嘘をつかないという、本物の生き方への決意表明なのだ。

何かを捨てなければ、新しいものは手に入らない

会話の核心は、新しい目標達成のために「何かを捨てる」勇気が必要だというメッセージにあった。多くの人は、安定した収入や現在の生活を失う恐怖から、一歩を踏み出せずにいる。しかし、新しいものを手に入れるスペースを作るためには、何かを手放さなければならない。その決断こそが、人生を変えるのだ。

彼らの哲学は、この力強い一言に集約される。

結局人生1回なんでこういう風にしたいなと思ったら1回やってみればいいすよ。

この言葉は、夢や目標を持つすべての人々へ向けられた、行動を促す究極のエールだ。「本物」の車を愛し、「本物」の人生を生きようとする彼らの姿勢が、そこには凝縮されていた。

おわりに

この動画は、希少な名車の美しい姿や心を揺さぶるエンジンサウンドを堪能できるだけでなく、人生を豊かにするための貴重な気づきを与えてくれる。それは、車という共通の情熱を通じて語られる、夢を叶えるための普遍的なマインドセットだ。圧巻の映像美と、二人の心に響く会話を、ぜひあなた自身の目と耳で確かめてみてほしい。

動画本編を視聴して、あなたにとって最も心に響くものは何かを見つけてみてください。