成功者は「頑張らない」?――FXトレーダー水島翔氏が語る、失敗を“経験値”に変える思考法

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

「もっと頑張らなければ」「失敗が怖い」。私たちは仕事や目標に向かうとき、つい自分にプレッシャーをかけてしまいがちです。しかし、もしその「頑張る」という感覚こそが、成功から遠ざかるサインだとしたらどうでしょうか。

先日、FXトレーダーである水島翔氏のYouTubeチャンネルを覗いたとき、目に飛び込んできたのは意外な光景でした。観葉植物に水をやり、シーシャを準備しながらリラックスした様子で語り始めた彼。そのカジュアルな雰囲気とは裏腹に、語られる言葉は、成功の本質を鋭く突く、深く心地よい示唆に富んでいました。

この記事では、その動画の中から、特に私たちの働き方や生き方に変革をもたらすであろう3つの哲学を掘り下げてご紹介します。

「頑張る」という言葉が、成功を遠ざける理由

水島氏は動画の中で、「『頑張る』という言葉はあまり好きではない」と語ります。彼によれば、もし何かに対して「頑張らなければ」と感じているとしたら、それはまだその物事に本当に夢中になれていない証拠。つまり、その分野で成功するには、まだ距離がある状態だというのです。

この考え方は、他者に対しても向けられます。相手に「頑張って」と声をかけることさえ、「なんだか少し失礼な気もする」と彼は言います。それは、無理やり努力を強いるのではなく、心から没頭できることを見つけることの重要性を知っているからでしょう。成功とは、歯を食いしばって耐え抜いた先にあるものではなく、時間を忘れるほど夢中になったプロセスの結果なのかもしれません。

頑張ら な きゃっ て 思っ てる 時点 で まだ ね その 世界 で 成功 する に は ほど 遠い の か なっ て いう 風 に は 感じ てる

失敗は「取り返す」ものではなく「未来で回収する」もの

FXや不動産投資で大きな損失を経験したとき、どう向き合うか。水島氏の哲学はここでも非常にユニークです。彼は、失敗したときに「すぐに取り返そう」とは考えません。なぜなら、「取り返そうと思う時点で、やっぱり感情的になってる」から。その焦りが、さらなる失敗を招くことを知っているのです。

彼は、この状況を「失敗した飲食店」に例えます。毎月赤字を出す店に、戦略を変えずに「さらに1000万円投資して取り返してやろう」とはならないはず。立地やコンセプトといった根本から見直さなければ、事態は好転しません。それと同じで、損失が出たら一度市場から離れ、戦略を練り直すことが重要だと説きます。

彼の言う「失敗」とは、未来への投資、いわば「経験値稼ぎ」です。失敗から学び、謙虚になり、人から教えを請うことで、過去の損失が些細なことに思えるほど未来の自分が大きく成長する。過去のマイナスを埋めようとするのではなく、未来で圧倒的なプラスを生み出すことで回収するという思考法は、あらゆる挑戦における強力な武器となるでしょう。

立ち止まってたらマイナスのままじゃん で も それ を バネ に し て もっと もっと 先 の 自分 を 見 た 時 に それ が もう ちょっと し た 経験 値 稼ぎ で 未来 で 稼い で たら 問題 ない わけ じゃん

ポテンシャルがある人を見抜く、たった一つのシンプルな習慣

水島氏は、成功するポテンシャルがある人には、明確な共通点があると言います。それは**「行動力」「スピード」**です。

より具体的に言えば、「フィードバックがすぐある」こと。彼が挙げる例は非常にシンプルです。例えば、おすすめのお店を教えたとき、ポテンシャルのある人は「昨日教えてもらったお店、早速行ってきました」と、すぐに行動し、その結果を報告してくるのです。

興味を持ったことに対して即座に行動を起こすという習慣は、ビジネスの世界でもそのまま通用します。この圧倒的なスピード感がチャンスを掴み、結果を出す人とそうでない人を分ける決定的な差になるのです。

「楽しい」から始める。収益よりもプロセスを愛する力

水島氏の哲学を最も象徴しているのが、彼が不動産投資を始めたきっかけの物語です。最初から利回りや収益性を計算して始めたわけではありませんでした。原動力は、「自分が住みたくなるような空間を作りたい」という、純粋で趣味のような探求心だったのです。

その姿勢を物語る、印象的なエピソードがあります。彼はある時、「コンクリート打ちっぱなし(RC躯体剥き出し)の物件を一つ作ってみたい」という好奇心だけで物件を購入。リフォームに「そんなにお金はかからないだろう」と考えていたところ、解体費用や配管工事などで想定をはるかに超えるコストが発覚します。

しかし、彼はそれを「失敗」と捉えません。自分のイメージしたものが形になっていく創造的なプロセス自体に、何よりもの「楽しさ」を見出しているからです。だからこそ、たとえ金銭的な誤算があっても心が折れない。最大の報酬はプロセスの中にすでにあるからです。情熱を起点にすることで、結果に一喜一憂しないしなやかな強さが生まれることを、彼の生き方は静かに教えてくれます。

おわりに

水島氏の哲学は、一見バラバラに見えて、実は深く繋がっています。「頑張る」のではなく心から夢中になること。その情熱が、即座の行動を生み出す原動力となります。そして、すぐに行動するからこそ避けられない失敗も、「未来で回収すればいい経験値」と捉え、さらに成長するための糧に変えることができるのです。

力まず、夢中になり、すぐに行動し、失敗から学ぶ。このサイクルこそが、彼が語る成功者の思考法そのものなのかもしれません。

ぜひ動画本編もご覧になり、水島氏の魅力的な人柄や、リラックスした雰囲気の中で語られる言葉の深みを直接感じてみてください。あなたにとって、どの考え方が一番心に響くでしょうか。