忙しさを言い訳にしないFXの最適解――チャートを見ずに「60万円」を積み上げるプロの思考回路

水島 翔/FXトレーダー

現代のビジネスパーソンにとって、時間は有限かつ最も希少な資産です。「FXで収益を上げたいが、刻々と動くチャートを監視し続ける時間はない」――これは多くのトレーダーが直面する切実な課題でしょう。しかし、チャートに張り付くことと、利益を上げることは決して比例しません。

京都で不動産会社を経営し、多忙な実業家としての顔も持つFXトレーダー・水島翔氏は、その体現者の一人です。ロサンゼルスへの出発を翌日に控え、さらには琵琶湖の別荘で過ごす休暇を目前に控えた極めてタイトなスケジュールの中でも、彼は淡々と相場を読み解き、鮮やかなシナリオを描きます。

本記事では、水島氏がわずかな分析時間でいかにして「60万円」の利益目標を設計したのか、その舞台裏にあるプロの視点を解説します。この記事を読み終えた時、あなたのトレード観は「労働」から「効率的な資産運用」へと洗練されるはずです。

上位足から紐解く「環境認識」――目線の転換を見極める

プロのトレードは、緻密な「環境認識」から始まります。水島氏が重視するのは、週足、日足、4時間足と時間軸を落としていくマルチタイムフレーム分析です。このプロセスで彼が活用するのが、独自開発したツール「キャッチ・ザ・ウェーブ」です。

このツールは単に線を引くものではなく、相場の構造的な「目線の転換地点(境界線)」を自動で可視化します。水島氏はこの日、以下の3段階で相場を捉えていました。

  • 週足: 明確な上昇トレンド。重要な水平線により「上目線」が継続していることを確認。
  • 日足: 一時的な下落局面にあるが、週足のサポートライン付近での攻防が鍵となる。
  • 4時間足: 下落の起点となった重要な水平線を、価格が上抜けるかどうかの瀬戸際。

ここで特筆すべきは、水島氏が指摘した**「髭(ひげ)か実体か」**というプロのこだわりです。4時間足のキャンドルが水平線を一時的に「髭」で抜けただけでは、彼は目線の切り替わりを認めません。ロウソク足の「実体」が確定して初めて、買い方向へのバイアスが強まったと判断します。この細微な差が、ダマシを回避し、勝率を劇的に引き上げるのです。

「週足では上、日足は下、4時間足が上かなという状態です。この3本の水平線が、目線の転換地点として非常に重要になってきます」

期待値を最大化する、利益60万円の「設計図」

環境認識によって「買い」の優位性を確認した後は、具体的な数字に基づいたシナリオ構築に移ります。水島氏が提示したドル円(USD/JPY)の戦略は、驚くほど合理的です。

彼は157.60円付近までの「押し目」を待ち、そこから反発する局面を捉えるシナリオを描きました。

  • ロット数: 100ロット
  • エントリー: 157.60円(指値)
  • 利確(ターゲット): 158.20円(+60pips / 利益60万円)
  • 損切り(ストップ): 157.40円(-20pips / 損失20万円)

ここで注目すべきは、**「リスクリワード1:3」**の徹底です。100ロットという大口のポジションを持ちながらも、損失を20万円に限定し、その3倍の利益である60万円を狙う。この「負けは小さく、勝ちは大きく」という期待値の追求こそが、プロが勝ち続けるための絶対原則です。

そして、この戦略を「チャートを見ずに」実現させるための鍵が以下の3点です。

  1. IFO(イフダン・オーシーオー)注文の活用:エントリー、利確、損切りの3点を事前に予約しておくことで、発注後は相場から離れることができます。
  2. リスク管理の事前決定:エントリー前に許容損失額を確定させるため、相場変動に感情を揺さぶられることがありません。
  3. 優位性への忍耐:狙った価格まで落ちてこなければ「トレードしない」という選択肢を持つ。

この仕組みがあるからこそ、彼はロサンゼルスへの機内でも、琵琶湖での休息中でも、相場に縛られることなく利益を追えるのです。

究極にシンプルなルールが、自由なライフスタイルを作る

水島氏の手法が極めてシンプルである理由は、彼のライフスタイルそのものにあります。不動産事業の設立や海外渡航、趣味の時間を優先するためには、複雑な分析に時間を奪われるわけにはいかないのです。

しかし、「手法をシンプルに保つ」ことと「それを実行する」ことの間には、大きな壁が存在します。多くのトレーダーがルールを破り、自滅していくのは、目先の小さな値動きに翻弄され、感情的な判断を下してしまうからです。

「いかにその優位性の高いトレードを淡々とやっていけるか。感情に流されずに自分の決めたルール通りにトレードしていけるかが重要です」

水島氏は、自分に合う手法を見つけ、それを信じて繰り返すことの重要性を説きます。「すべての手法を完璧に真似する必要はない」という彼の言葉は、自分自身の性格やライフスタイルに合わせて戦略を調整する柔軟性が、長期的な成功に不可欠であることを教えてくれます。

おわりに

本記事で紐解いた戦略の本質は、以下の3点に集約されます。

  1. 多角的環境認識:上位足の「実体」が示す目線の転換を正確に捉える。
  2. 徹底したリスクリワード:100ロットという規模でも、1:3の期待値を崩さない。
  3. システムの自動化:IFO注文を駆使し、チャートを監視する時間を最小化する。

トレードの真の目的は、お金を稼ぐことだけでなく、それによって得られる「自由な時間」にあるはずです。水島氏の思考プロセスは、まさにその理想を具現化したものと言えるでしょう。

水島翔氏のYouTubeチャンネルやLINE公式アカウントでは、こうした洗練された思考プロセスや、具体的なツールの活用法をさらに深く学ぶことができます。ぜひフル動画を視聴し、あなたのトレードを「時間と自由を生み出す武器」へと進化させるヒントを見つけてください。