はじめに
FXトレードにおいて、サポートラインまで価格が戻ってきたところを狙う「押し目買い」は、王道の手法の一つです。しかし、多くのトレーダーが「本当にこのラインで反発するのか?そのまま突き抜けてしまったらどうしよう?」という不安を抱えた経験があるのではないでしょうか。
まさにその疑問に対し、非常に実践的で鋭い答えを示してくれるトレード動画があります。今回は、1時間足のライントレードという比較的大きな時間軸の分析に、1分足のスキャルピングツールを組み合わせることで、驚くほど高精度なエントリーを実現したリアルトレードをご紹介します。
本来の使い方とは少し違う?1時間足と1分足を組み合わせる妙
このトレードの核心は、異なる時間軸のチャートを巧みに組み合わせる点にあります。まず、トレーダーはユーロドルの1時間足チャートで全体の相場環境を分析。それまで抵抗となっていた水平線を力強い大陽線で明確にブレイクしたことで、短期的な上昇圧力の強さを確認しました。この強いモメンタムを背景に、ブレイクしたラインまで価格が戻ってくる「押し目」のチャンスを待っていました。これが、トレードの方向性と大局観を決定づける「マクロ分析」です。
そして、最も重要なエントリーのタイミングを計るために使われたのが、1分足チャートに表示した「秒速スキャルFX」というツールでした。本来このツールは日足のトレンド方向を確認して使うのが基本ですが、今回はそれを応用。大きな時間軸で特定した重要なラインへの引き付けを、短期足で精密に狙うという使い方です。
このように水平線ブレイク後の勢い、そして一時的な戻りを狙っていくということで本質部分については似ているところがあるのかなというところですね。
なぜこの方法が有効なのか?予測から「確認」への転換
この手法の最大のメリットは、ライントレードにおける最大の落とし穴を回避できる点にあります。それは、トレードのアプローチを「予測」から「確認」へと転換させることに他なりません。
単純にサポートライン上に指値注文を置くのは、ラインが機能することを「予測」する行為です。しかし、注文が約定した直後に価格が反発せず、そのまま下落し続けて損失につながるリスクが常に伴います。
今回の手法では、1分足チャートで価格が本当に「下げ止まった」という事実を確認してからエントリーすることで、このリスクを劇的に低減させます。その確認に使われたのが、以下のシグナルの**コンフルエンス(根拠の重なり)**です。
- RSIのダイバージェンス: 下げ止まりの最初の兆候です。価格は安値圏でもがいている一方で、市場の内部的な勢いを示すRSIは静かに底を切り上げ始めている状態。これは、下落の勢いが弱まっていることを示す強力なサインです。
- ツールのサイン: ダイバージェンスで下落の勢いの衰えという確信を得た後、最終的なトリガーとして「秒速スキャルFX」のサインを待ちます。動画では、本サインに先立つ「予備サイン」の時点でエントリーしており、これはダイバージェンスという強力な根拠を背景にした、自信の表れと言えるでしょう。
この2段階の確認プロセスを経ることで、「価格が重要なラインに到達した」という事実に加え、「下落の勢いが尽きた」という強力な根拠が加わります。これにより、含み損をほとんど抱えることなく、絶好のポイントでエントリーすることが可能になるのです。
1分足を見ておくことで、このように下げ止まりですね、RSIのダイバージェンスで下げ止まりを確認してその後のエントリーをすることでリスクを避けて、このような押し目の良いポイントでエントリーができるということになります。
実際のトレードに学ぶ、エントリーから決済までの流れ
動画で紹介されたリアルトレードの流れを追ってみましょう。この戦略がいかに具体的で効果的かがわかります。
- エントリー: トレーダーは1分足でRSIのダイバージェンスを確認後、ツールの予備サインが出た段階でエントリーしました。
- リスク管理: 損切り(ストップロス)は、サポートラインの少し下に約10pips強で設定。万が一ラインを割られても損失を限定できるように、堅実なリスク管理を行いました。
- 利益確定: 上昇の勢いが鈍化した兆候を捉え、ただちにポジションの70%を利食いするという積極的な利益確定を実施。残りのポジションのストップロスはエントリー価格(たてね)に移動し、リスクをゼロにしました。
- 結果: 最終的に残りのポジションも決済し、トレード全体で約15pipsの利益を獲得しました。
これは、優れたエントリー手法だけでなく、状況に応じて利益を確保しリスクを管理する、的確なトレードマネジメントの実践例としても非常に参考になります。
あなたのトレードにも活かせる、普遍的なヒント
このトレードから学べる教訓は、非常に普遍的です。日足や4時間足、1時間足といった長期足で相場の方向性や重要な支持・抵抗線を見極め、5分足や1分足といった短期足でエントリーのタイミングを精密に計る。この**『長期足で戦う場所を見定め、短期足で引き金を引く』**という原則は、あらゆるトレーダーが応用できる強力なテクニックです。
動画では「秒速スキャルFX」が使われていましたが、重要なのはその根底にある考え方です。重要なライン付近で、価格の勢いが本当に止まったことを短期足のサイン(例えばダイバージェンスやプライスアクション)で確認する。この一手間を加えるだけで、ライン付近での押し目買い・戻り売りの成功確率は格段に向上するはずです。
おわりに
長期足でのマクロな分析と、短期足でのミクロなタイミング取り。この2つを組み合わせることで、トレードは単なる「予測」のゲームから、根拠に基づいた「確認」の技術へと昇華します。これにより精度は劇的に向上し、多くのトレーダーが陥りがちな罠を避けることができるのです。今回の動画は、その原則がいかに強力であるかを、実際のトレードを通じて明確に示してくれました。
動画本編で、このトレードの全貌をぜひご覧ください。あなた自身のトレードを、もう一段階レベルアップさせるヒントが見つかるかもしれません。

