なぜ株価暴落で「円高」ではなく「ドル高」なのか?プロの分析で見る相場の深層

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はじめに

世界各国の株式市場が歴史的な暴落を記録し、多くの投資家が混乱と不安の中にいます。このような混沌とした状況では、これまでの金融市場の「常識」が通用しなくなることも少なくありません。

今回ご紹介する動画では、まさにその「常識外れ」な市場の動きをプロの視点から鋭く分析。なぜリスクオフ局面で「円高」ではなく「ドル高」が進んだのか、その意外な力学を解き明かし、来週の相場を乗り切るための具体的な戦略を提示しています。

市場の「常識」が通用しない時

金融市場における一般的な「常識」では、株価暴落のような大きな危機(リスクオフ)が起きると、安全資産とされる日本円が買われ、「円高」が進むとされています。

しかし、今回起きたのはその逆の現象でした。動画の分析によると、ドル円(USD/JPY)は週明けに一時101円台まで急落したものの、そこから鋭く切り返し107円台まで急騰するという「不思議な値動き」を見せたのです。これは、従来のセオリーだけでは説明が難しい状況です。

なぜ、このような動きが起きたのでしょうか。動画の解説者は、特定の有力な理由はないと正直に認めつつも、市場全体の力学から次のように推察しています。

どちらかというとドルのニーズというところ が強く なって い て 買わ れ て いる 状況 か な と いう ところ です ね

つまり、安全資産としての「円買い」以上に、基軸通貨である「米ドル」そのものへの需要が極めて強くなっていた、という見方です。この事実は、古いルールに固執せず、今まさに市場で起きていることを冷静に観察することの重要性を示しています。

混沌の中から見えてくる「明確な流れ」

専門家が価値を発揮するのは、まさにこのような混沌とした状況です。動画の解説者は、ドル円やユーロドルのような主要通貨ペアを分析した上で、これらを方向感が掴みづらい「様子見の通貨ペア」だと判断し、一旦脇に置きます。

そして、数ある通貨ペアの中からノイズを取り除き、今もっとも「明確な流れ」が出ているものを見つけ出します。それが、英ポンド(ポンド)の弱さでした。

特に**ポンドドル(GBP/USD)ポンド円(GBP/JPY)**の2つの通貨ペアにおいて、はっきりとした下降トレンドが発生していると分析。この明確なシグナルこそが、来週のトレードにおける主要なターゲットになると解説しています。具体的には、一時的な価格の戻りを待ってから売る「戻り売り」を狙っていく戦略です。これは単なる市場観察ではなく、専門家がノイズを濾過して明確な機会を見出す思考プロセスそのものを示しています。

来週の相場を乗り切るための「トレード戦略」

動画では、来週の相場に向けた具体的なゲームプランが示されています。まず、週の最大の変動要因として注目すべきは、FOMC(連邦公開市場委員会)で予定されている米ドルの利下げです。ただし、この利下げは「すでに市場では広く認識されている」ため、実際にどこまで影響が出るかは注意深く見極める必要がある、とプロならではの視点を加えています。

この大きなイベントによるドルへの影響を監視しつつ、核となる戦略は以下の2点に集約されます。

  • 通貨ペアの注目点: ドルの強さに注目する
  • トレードの狙い目: 明確な弱さが出ているポンド系の通貨ペアを使い、「戻り売り」を狙う

このように、複雑な市場の中から「何に注目し、どの通貨ペアで、どちらの方向に狙うべきか」という明確な指針を得ることで、トレーダーは混乱から抜け出し、自信を持って来週の市場に備えることができます。

おわりに

今回の歴史的な市場の混乱は、私たちに重要な教訓を与えてくれました。それは、過去の常識や思い込みに頼るのではなく、市場で今起きている最も支配的なテーマ(今回の場合は予想外の「ドル高」)を見極めることの重要性です。

ご紹介した動画は、この複雑で直感に反する市場の動きを解読するだけでなく、それを乗りこなすための明確で実践的な戦略まで提示してくれます。不確実な時代だからこそ、このような質の高い分析が道しるべとなるでしょう。

動画本編では、より詳細なチャート分析も解説されています。ぜひご覧ください。