2020年のFX相場は、なぜ「最悪」で「最高」だったのか?1年分の日足チャートから見えた本質

FXゴールドナビ

はじめに

2020年のFX市場は、多くのトレーダーにとって記憶に残る、複雑で困難な一年でした。世界を揺るがした「コロナショック」は、予測不能な値動きを生み出し、多くの戦略が通用しない局面をもたらしました。しかし、このような混乱した相場の中にも、実は明確なチャンスと、将来のトレードに活かせる普遍的な教訓が隠されていました。

今回ご紹介する動画は、2020年の主要通貨ペアの日足チャートを1年分振り返り、この混沌とした相場の本質を解き明かすものです。単なるテクニカル分析のレビューに留まらず、なぜ特定の通貨ペアが難しく、別の通貨ペアでは教科書通りのチャンスが生まれたのかを具体的に解説しています。予測不能な市場をどう乗りこなし、利益に変えていくか。そのための深い洞察が得られるこの動画は、すべてのトレーダーにとって必見の内容です。

コロナショックが生んだ「読めない相場」の正体

2020年、多くのトレーダーを悩ませたのが米ドル/円(USD/JPY)でした。動画の分析によれば、この通貨ペアは主要通貨ペアの中で「最も難しかった」と結論づけられています。その最大の理由は、3月のコロナショックによって生み出された極端な高値と安値にあります。

この異常な値動きは、まず急落によって下方向の損切り注文を焼き尽くし、その後の急騰で上方向の損切り注文をも焼き尽くしました。本来トレンドの燃料となるはずだった上下両方向のオーダーが枯渇した結果、市場は方向感を失い、ボラティリティの低いカオスな相場が年末まで続くことになったのです。

さらに、この年の特徴的な動きとして、急落した後に即座に全戻しするようなV字回復が挙げられます。動画では、この背景に「人間的でない」取引、すなわちアルゴリズムによるシステムトレードの増加があると指摘しています。人間の心理では恐怖で手が出せないような大底でも、アルゴリズムは躊躇なく買いプログラムを発動させます。これが、従来の市場心理では説明しにくい、鋭く不自然なV字回復の一因となっているのです。これは、現代のトレーダーが認識すべき市場の新しい力学と言えるでしょう。

こうした人間的でない取引というのが非常に増えてきているそうしたところは見て取れるのかなというふうに思います。

混乱の中に見えた「教科書通りのチャンス」

米ドル/円が混沌としていた一方で、ユーロ/ドル(EUR/USD)のチャートには驚くほど明確なチャンスが眠っていました。この対比こそが、2020年の相場から学ぶべき最も重要な教訓の一つです。

動画で一貫して解説されている中心的な戦略は、非常にシンプルです。

  1. 価格が横ばいになるのを待つ。
  2. 綺麗に機能している水平線を見つける。(特に約4ヶ月、5ヶ月といった長いもみ合い期間を経て形成されたものは信頼性が高い)
  3. 力強い**大陽線(または大陰線)**で水平線をブレイクしたタイミングでエントリーする。

米ドル/円では機能しにくかったこの「教科書通り」の戦略が、ユーロ/ドルでは複数回にわたって理想的な形で出現しました。これは、一つの通貨ペアに固執するのではなく、常に複数の市場を監視し、最も綺麗な形(=チャンス)が生まれているチャートで勝負することの重要性を示しています。

横ばいに入った場合は水平線の準備、そして大陽線で抜けてきたら素直にエントリーという形で利用していただきますと、利益が出やすい形となります。

荒れた相場から学ぶべき「普遍のルール」

2020年の荒れた相場を分析することで、どんな市場環境でも通用する「普遍のルール」が浮かび上がってきます。動画では、様々な通貨ペアの解説を通じて、以下の原則が繰り返し強調されています。

  • 綺麗な形を待つ重要性 レンジやチャートパターンが綺麗であればあるほど、そのブレイクは強力になります。なぜなら、その形は「世界中のトレーダーがチャンスとして認識」するためです。共通認識が生まれることで、ブレイク時に一斉に注文が入り、強いモメンタムが発生するのです。特に、数ヶ月にわたる長いもみ合い期間を経て形成されたパターンは、より多くのエネルギーを溜め込んでいるため、爆発的な値動きにつながりやすくなります。
  • 「大陽線・大陰線」というサイン 水平線をブレイクする際に現れる長いローソク足は、その方向への強い勢いと市場のコンセンサスを示す極めて重要な確認シグナルです。このサインを見極めることで、ダマシにあう確率を下げることができます。
  • 損切りの絶対的な必要性 動画では、米ドル/円でテクニカル的に優位性の高いトレードが、予期せぬワクチン開発のニュースによって一瞬で無効化された事例が紹介されています。これは、いかなるテクニカル分析もファンダメンタルズの衝撃には勝てないことを証明しており、損切り設定がなぜ「交渉の余地なく」絶対に必要なのかを物語っています。

最後に、動画は「忍耐」の重要性についても力強いメッセージを送っています。毎日PCに張り付く必要はなく、チャンスが来るまでじっくりと待つことが、日足トレード成功の鍵なのです。

日足の水平線ブレイクに関しては毎週毎日と発生するわけではありませんが、1日1回日足をチェックしていれば、こうした水平線抜けからの大陽線といったところには必ず気づく箇所になりますので、そこは必ず利益にしていく。

おわりに

2020年のFX相場は、間違いなく困難な一年でした。しかし、その値動きを丁寧に振り返ることで、それは同時に計り知れない価値を持つ「最高の教材」であったことにも気づかされます。この年の本質的な教訓とは、ある通貨ペアにおける「最悪」の市場(方向感のないカオスな相場)が、しばしば別の通貨ペアにおける「最高」の市場(教科書通りの明確なチャンス)を生み出すということです。

重要なのは、過去のチャートから学び、自身の戦略を洗練させ続けることです。ぜひ動画本編をご覧になり、詳細なチャート分析を通じて、ご自身のトレードスタイルに響く気づきを見つけてみてください。