2021年のFX市場、鍵を握るのはどの通貨?新年のスタートダッシュを決めるための動画ガイド

FXゴールドナビ

はじめに

新しい年が始まり、金融市場も新たな期待と緊張感の中で幕を開けました。2021年のFX市場で有利なスタートを切るために、どのような点に注目すればよいのでしょうか。YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」で公開された動画「2021年スタート!新年注目すべき通貨ペア・経済指標は?」は、そのための優れたガイドとなります。この動画では、解説者の加藤氏が、年末の最大トピックであった英国のEU離脱完了を軸に、年初の相場テーマを分かりやすく分析しています。

最大のテーマ、ポンドの行方

この動画で中心的なテーマとして取り上げられているのが、英国ポンドの動向です。加藤氏は、ブレグジット(英国のEU離脱)交渉が最終的に合意に至ったことを受け、年末の市場が「ポンド高」で引けたと分析しています。そして、新年の市場における最大の問いは、「このポンド高のトレンドが続くのか、それとも材料出尽くしで調整が入るのか」という点だと指摘します。この動画は、当時の市場参加者が最も注目していたテーマに焦点を当てており、不透明な状況下でポンドをどのようにトレードすべきかについての洞察を提供しています。

ドル安トレンドと注目通貨ペアの戦略

動画では、市場全体の大きな流れとして「ドル安のトレンド」が続いていることを指摘しています。このトレンドは多くの通貨ペアに影響を与えていますが、加藤氏はペアごとに異なるアプローチを推奨しており、その分析には注目すべきです。全体としてドルに対して買いを狙う中でも、通貨ごとの状況に応じた慎重さのレベルが示唆されています。

  • ポンド/ドル(GBP/USD):積極的な買い狙い ブレグジット合意を受けて力強く上昇。週足チャートで重要なラインをブレイクした直後であることから、さらなる上昇余地があると分析されています。過去の高値まで大きなターゲットが見込めるため、積極的に買いトレードのチャンスを探るべき通貨ペアと位置づけられています。
  • ユーロ/ドル(EUR/USD):深い押し目を待つ忍耐の買い こちらも上昇トレンドは継続中ですが、年末にかけて大陰線で引けています。この下落は、レンジブレイク後の目標(350pips)に到達したことによる利益確定売りと、ブレグジット合意がユーロにネガティブに作用したことが原因と解説。そのため、10日移動平均線を割り込むような「深い押し目」を形成する可能性を指摘し、下落が落ち着くのを待ってから押し目買いを狙う戦略が賢明だとされています。
  • 豪ドル/ドル(AUD/USD):高値掴みに注意しつつの買い リスクオンムードを背景に上昇が続いていますが、すでに重要ラインのブレイクからある程度上昇しているため、「高値掴み」には注意が必要との警告がなされています。4時間足で意識されているトレンドライン付近までの押し目を待ち、慎重に買い場を探るアプローチが推奨されています。
  • ドル/円(USD/JPY):レンジブレイク待ち 103円付近でのレンジ相場が続いており、上値が重い展開です。上方向には明確な下降トレンドライン、下方向には103円のサポートラインが存在しており、年明けはこのレンジをどちらにブレイクするかが最大の注目点となります。

「ラインブレイク」を狙う、という実践的な知恵

加藤氏が動画全体を通して強調しているのが、「明確に見えているラインからのブレイクアウトを狙う」という実践的な戦略です。この手法が特に有効なのは、トレーダーの主観を排し、客観的で明確なエントリートリガーを与えてくれる点にあります。年始の方向感が定まらない市場において、こうした分かりやすいサインを待つことは、無用なリスクを避けるための賢明なアプローチと言えるでしょう。

動画では、この戦略がすぐにでも適用できる具体的な事例が複数挙げられています。ユーロ/円(EUR/JPY)のレンジ相場、ポンド/円(GBP/JPY)で5回も止められたレジスタンスライン、そして前述のドル/円のレンジなど、多くの通貨ペアで取引機会につながる明確なラインが形成されており、すぐにでも実践可能な知恵として提供されています。

具体的なトレードポイントとしては見えているラインが発生している通貨ペアが多くありますので、そうしたラインからのブレイクを狙っていくというところで、このあたりに関しては昨年と変わりがない形となります。

新年の相場に潜む「気の緩み」への警鐘

動画の最後で、加藤氏は重要な警告を発しています。それは、年明け直後は市場が予期せぬ大きな動きを見せることがあるという点です。過去の例として2019年のフラッシュ・クラッシュを挙げ、年始特有の急変動に備えるよう注意を促しています。このアドバイスは、単にチャンスを狙うだけでなく、リスク管理の重要性も示唆しており、経験豊富な分析者ならではの知見と言えます。2021年の市場に臨むにあたり、決して気を緩めずに慎重な姿勢を保つことの重要性を説いています。

2019年のように1月の年明け早々から大きく動くような相場も過去には発生していますので、気を抜かずに2021年しっかりと相場に入っていきたいと思います。

おわりに

この動画は、2021年初頭の市場を読み解く上で非常に有益な情報を提供してくれます。年初の最大テーマである「ポンドの行方」から、市場全体の「ドル安トレンド」に対する通貨ペアごとの詳細な戦略、そして「ラインブレイクを狙う」という普遍的かつ具体的なトレード手法まで、明確な指針が示されています。

動画本編では、実際のチャートを用いた詳細な分析が展開されています。どの分析がご自身のトレードスタイルに合うか、ぜひ動画全体を視聴して確かめてみてください。