2022年為替相場、初動の鍵はどこに?プロが解説する今週の注目ポイント

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はじめに

2022年の為替相場は、株式市場に振り回されるという波乱の幕明けとなりました。年初の方向性を見極めようとした多くのトレーダーが、その気まぐれな値動きに翻弄されたのではないでしょうか。

この記事では、こうした複雑な値動きの背景を整理し、今週のトレードで特に注目すべき具体的なチャンスはどこにあるのか、プロの視点から解説します。

株式市場に振り回された週明け相場

週明けの為替相場を動かしたのは、株式市場でした。火曜日にはNYダウが史上最高値を更新するなど株価が強く上昇したことを受け、市場は「リスクオン」ムードに包まれます。株価の上昇は市場の楽観的な見方を反映し、米国の利上げ期待を高めるため、ドルが買われやすくなります。これに連動し、ドル円は一気に上昇し、これまでの最高値を更新しました。

しかし、その勢いは長続きしません。その後、株式市場に強い調整が入ると、ドル円も反落し、116円の節目を割り込みました。週の初動は、株式市場の動向に大きく振り回される展開となりました。

週後半の主役となった「ドル安」の流れ

週後半になると、相場の流れは変わります。金曜日に発表された注目の米国雇用統計が、市場の新たな材料となりました。この結果は、複雑な内容ながらも、市場からは「FRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締めを加速させるほどではない」と解釈され、結果的にドル売りの流れを生み出しました。

このドル安の流れは、ユーロドル(EUR/USD)やポンドドル(GBP/USD)といったドルストレート通貨ペアに直接影響を与え、両ペアは週末にかけて上昇する形となりました。週前半の相場が株式市場という外部要因に主導されたのに対し、週後半は為替市場の核心であるドルの強弱そのものに焦点が移りました。

「今週の狙い目」は明確なトレンド転換を見せたポンドドル

では、今週具体的にどこを狙うべきか。最も明確なチャンスが見えているのがポンドドル(GBP/USD)です。この通貨ペアを推奨する理由は以下の通りです。

  • ポンドが堅調に推移している
  • 日足チャートで明確にトレンド転換ラインを上抜けている
  • 金曜日の米雇用統計を受け、上昇を示す大きな陽線が確定した

これらの要素から、下落トレンドの転換が明確になったと判断できます。具体的なエントリーポイントとして、以下のセットアップに注目しています。

1.3600 付近に4時間足の水平線が発生していますのでこのラインを上方向にブレイクするポイントはトレードを狙ってみたいと思います

この水平線を明確に上抜けるタイミングが、絶好の買い場となる可能性があります。

ユーロドルにもチャンスの兆し、通貨ペア選びの重要性

ポンドドルと並んで注目したいのが、ユーロドル(EUR/USD)です。こちらはしばらく横ばいの動きが続いていましたが、現在、日足のトレンド転換ラインをブレイクするかどうかの重要な局面に差し掛かっています。このラインを力強く上方向に抜けてくる展開になれば、こちらも明確な買いのトレードチャンスとなりそうです。

一方で、ユーロ円(EUR/JPY)や豪ドル(AUD)関連の通貨ペアは、明確な水平線やチャートパターンが少なく、エントリーポイントが見えづらい状況です。不確実な相場で無理にトレードするのではなく、このように勝率の高い明確なパターンが出現するまで待つことが、長期的な成功の鍵となります。

おわりに

2022年最初の取引週は、株式市場のムードとドルの強弱という2つの大きなテーマに揺さぶられる複雑な一週間でした。しかし、その中から今週注目すべきトレードチャンスは明確に見えています。

トレンド転換が鮮明になったポンドドル、そして転換間近のユーロドル。この2つの通貨ペアで、ラインブレイクを狙った買いトレードを準備しておきましょう。今週は米国の消費者物価指数(CPI)も控えており、その結果がドルの方向性を決定づけ、これらのブレイクアウトの引き金となるか注目です。

詳細なチャート分析は、ぜひ動画本編でご確認ください。