はじめに
米国のFOMC(連邦公開市場委員会)や銀行破綻のニュースを受け、市場は「リスクオフ」ムードに包まれ、不安定な値動きが続いています。このような乱気流相場では、どこに注目すれば良いのか判断が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、プロの分析を基に、複雑な市場の中から明確なシグナルを読み解き、来週のトレード戦略の鍵となるトレンドとチャンスを解説します。
米国発の「リスクオフ」が相場を動かした一週間
先週の相場を動かした最大の要因は、米国から発生した「リスクオフ」の流れでした。
まず、注目された米国FOMCで追加利上げに否定的な見解が示されたことをきっかけに、強いドル安が発生し、ドル円の価格を押し下げる形となりました。さらに、米国の銀行破綻のニュースが報じられると、株式市場が下落。これがリスク回避の動きを強め、円高を進行させる要因となりました。
これらの要因が重なり、ドル円は大きく下落調整するなど、ボラティリティの高い一週間となりました。
荒れ相場の中で「堅調」を維持したポンドの強さ
多くの通貨が不安定な値動きを見せる中、プロが特に注目しているのが英ポンドです。ポンドは、特にドルに対して底堅い強さ(堅調さ)を維持し、ポンドドルはじわじわと直近の高値を伸ばしていく展開となりました。
この安定した強さから、来週はポンドの買いトレードを中心に戦略を組み立てることが有効だと考えられます。特にポンド円においては、過去の高値である「172.10円」がレジスタンスラインとして価格を抑えている状況です。この水準を明確に上抜けることができれば、ブレイクアウトを利用したトレードの好機となる可能性があります。
もう一つの主役、最高値更新を狙うゴールド
ポンドと並んで、今週の主役となったのがゴールドです。強いリスクオフムードを背景に安全資産とされるゴールドに資金が流入し、価格は史上最高値をトライする展開となりました。
しかし、この最高値ラインでは木曜日、金曜日と二度にわたって価格が跳ね返されており、まさに重要な攻防が繰り広げられています。来週もこのラインからのブレイクアウトを試す可能性は高く、ポンドと合わせて、その動向から目が離せない重要な市場と言えるでしょう。
来週の重要指標とトレード戦略のヒント
以上の分析から、来週のトレード戦略のヒントは以下の2点に集約されます。
- ポンドの買いトレードを中心に狙う: ポンドドルのように買いに使えるチャートパターンの発生や、ポンド円におけるレジスタンスラインからのブレイクを狙います。
- 大きなボラティリティが期待されるゴールドにも注目する: 史上最高値ラインでの攻防を見極め、ブレイクアウトの可能性を常に視野に入れます。
ただし、来週は重要な経済指標の発表が控えているため注意が必要です。特に、10日(水)の米国消費者物価指数と、11日(木)のイギリスBOE政策金利の発表は市場に大きな影響を与える可能性があります。特に後者はポンドのトレンドを左右する可能性があるため、ポジション管理には十分注意しましょう。
おわりに
一見すると混沌とした相場ですが、プロの視点で分析すると、「堅調なポンド」と「最高値に迫るゴールド」という2つの明確なチャンスが見えてきます。ノイズに惑わされず、こうした強いトレンドに焦点を絞ることが、来週のトレードを成功させる鍵となるでしょう。
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