はじめに
多くのFXトレーダーが、「完璧なエントリーポイントはどこか?」「最適な決済タイミングはいつか?」という終わりのない探求に多くの時間を費やしています。しかし、もしその努力の方向性が、実は成功への道から少しずれているとしたらどうでしょうか。
今回ご紹介する動画は、FXで勝ち続けるための核心的なパラダイムシフトを提案します。それは、成功の鍵は「いつ」エントリーするかではなく、「どの相場を選ぶか」にあるという、驚くほどシンプルで強力な考え方です。この記事では、その「環境認識」という最強の武器を、誰にでも理解でき、明日から実践できる形で解説します。
FXの勝敗を分ける「ボラティリティ」の本当の意味
動画の議論の土台となるのが「ボラティリティ」という概念です。一般的に「価格変動の激しさ」と捉えられがちですが、動画ではこれをより深く、2つの要素に分解して解説しています。
- 値幅 (Price Range): ある期間における高値と安値の差。どれくらいの価格範囲で動いたかという量的な側面を示します。
- 値動き (Price Momentum): 価格が形成される過程の勢い。東京時間のように「じわじわ」としか動かないのか、それとも経済指標発表時のように1分足で5pips, 10pipsと「ビュンビュン」動くのか、その質的な違いを示します。
この「値幅」と「値動き」の大小の組み合わせによって、相場は以下の4つのパターンに分類できるとされています。
- 【値幅:大・値動き:大】:最も勝ちやすく、利益を最大化できる理想的なトレンド相場。
- 【値幅:小・値動き:大】:ボックス相場。レンジ戦略が機能しやすく、2番目に勝ちやすい。
- 【値幅:大・値動き:小】:トレンドはあるが勢いがなく、騙しも多く利益を残しにくい難しい相場。
- 【値幅:小・値動き:小】:方向性も勢いもなく、絶対にトレードを避けるべき相場。
この分類を理解し、自分が今どの相場にいるのかを把握することこそが、トレード成績を向上させるための最初の、そして最も重要な一歩となります。
衝撃の事実。「良い相場」では、どこで入っても勝ててしまう
動画が提示する最も衝撃的で、多くのトレーダーにとって「目から鱗」の主張は、正しい相場環境を選びさえすれば、エントリーポイントの精度は二の次になるという事実です。
動画では、値幅も値動きも大きい理想的な上昇トレンド相場を例に、驚くべきデモンストレーションが行われます。トレンドの途中でA、B、C、Dという複数の「適当な」ポイントで買いエントリーし、損切りを直近の安値に設定するというシンプルなルールを適用します。結果はどうなるでしょうか?驚くべきことに、A、B、C、Dのどのポイントでエントリーしても、価格は損切りラインにかかることなく上昇し続け、すべてが勝ちトレードになるのです。
これは、エントリーのタイミングを1pips単位で追い求める行為が、いかに本質からずれているかを示唆しています。
こういった値幅台 値動き台の典型的なトレンド相場ではえ どこでエントリーしても勝ちやすいということが言えるということになります。
プロでも難しい最重要スキル「環境認識」とは何か
この「最も勝ちやすい相場(値幅大・値動き大のトレンド相場)」を的確に見極め、その相場だけでトレードするという実践的なスキルこそが**「環境認識」**です。
動画では、これがFXにおける単一の最重要スキルであると断言されています。プロの中には、自身の成功の70%から90%は環境認識の賜物だと語る人もいるほどです。
多くのトレーダーは「自分は環境認識をそこそこできている」と思いがちです。しかし、動画の講師は厳しく指摘します。もし本当にできていれば、資金は雪だるま式に増えているはずです。資金が増えていないという事実こそが、環境認識が決定的に不足している何よりの証拠なのです。
このスキルは非常に重要であると同時に、プロでさえ日々「今の自分の認識は正しいか?」と自問自答するほど奥深く、難しいものでもあります。しかし、これをマスターした先には、大きな変化が待っています。
環境認識ができていれば資金は勝手に増えていくということが言いやすいです。
明日から使える、ボラティリティを見抜く3つの具体的な方法
では、どうすればこの重要な環境認識を実践できるのでしょうか。動画では、複雑なインジケーターに頼ることなく、誰でも客観的にボラティリティを判断できる3つの具体的な方法が紹介されています。これらは、4つの相場パターンのうち、唯一トレードすべき『値幅大・値動き大』の相場だけを狙い撃ちし、それ以外の難しい相場を意図的に避けるための、強力なフィルターとなります。
- 方法1: Matafで通貨の強弱を確認する 無料のウェブツール「Mataf」を使い、通貨間の強弱に大きな差(乖離)があるかを確認します。全通貨が中央に収縮している状態は相場全体が動いていないサインであり、トレードを避けるべき時です。
- 方法2: ラウンドナンバーゾーンに着目する MT4チャート上で50pipsごとに引かれたライン(ラウンドナンバーゾーン)に注目します。価格が同じゾーン内を横ばいに動いている場合はボラティリティが低く、ゾーンを次々とブレイクしていくような動きがあれば、それは活発なトレンド相場であると判断できます。
- 方法3: MT4の縦軸メモリに着目する チャートの右側にある価格軸(縦軸)のメモリの間隔を見ます。メモリの間隔が狭い(例: 1pip間隔)のは、値動きがほとんどない停滞した相場です。逆に、間隔が広い(例: 3pips以上の間隔)場合は、ボラティリティの高い相場を示唆します。これは単なるテクニカルな確認に留まりません。トレードに失敗して冷静さを失いそうな時、この客観的な数値を意識的に確認することで、無謀なリベンジトレードに走るのを防ぐ「心理的なブレーキ」としても機能します。
おわりに
FXで負けてしまうトレーダーは、より多くのインジケーター、より多くの手法、より多くの通貨ペアへと手を広げがちです。しかし、勝ち続けるプロの思考は真逆です。それは「絞る」という哲学に集約されます。
トレードすべき通貨ペアを絞る。使う時間足を絞る。そして何より、トレードする相場環境を絞る。
今回ご紹介した「環境認識」とは、数ある相場の中から最も勝ちやすい「値幅大・値動き大」のパターンだけを選び抜き、それ以外を大胆に捨てる、究極の「絞る」技術です。思考の焦点を「どうエントリーするか」から「どこで戦うか」へとシフトさせることが、あなたのトレードを根底から変える力を持っています。
動画本編で、今日ご紹介した「勝ちやすい相場」を見抜く具体的な方法をぜひ確認してみてください。

