はじめに
下落相場の中で絶好の逆張りのチャンスが見えている。しかし、目の前には二つの有力なサポートライン。どちらでエントリーすればいいのか? このような判断の分かれ道で、多くのトレーダーがためらいを感じたことがあるでしょう。
今回ご紹介する動画は、プロトレーダーがまさにこの状況でリアルタイムのトレードを実演したものです。この解説を読めば、単にどちらのラインを選ぶかだけでなく、その決断を下すために使われた「微細なサイン」の読み解き方がわかります。自信を持ってエントリーポイントを見極めるための思考法を、ぜひ学んでください。
二つのライン、どちらを選ぶ?トレーダーが直面した判断の分かれ道
今回のトレードの舞台は、急落中のドル円(USD/JPY)チャート。トレーダーは、反発を狙う逆張り買いのタイミングを計っていました。彼の目の前には、注目すべき二本の水平線がありました。
- 日足のライン: 108.00円のラウンドナンバー付近に引かれたライン。
- 4時間足のライン: 107.90円付近に引かれた、より強力なサポートライン。過去に何度も価格をしっかりと止めた実績がある。
これが、このトレードにおける中心的な課題です。より高い位置にある108.00円のラインで積極的にエントリーするのか、それともより確実性の高い107.90円のラインまで慎重に待つのか。この判断が、トレードの成否を分けます。
勝敗を分ける「1分足」の微細なサイン
プロトレーダーは、どちらのラインが機能するかを見極めるため、1分足のチャートで市場の勢いを精密に分析しました。彼が注目したのは、主に二つのテクニカルサインです。
第一に、下落の勢いが弱まっていることを確認するためのダイバージェンスです。トレーダーは、逆張りトレードにおいてダイバージェンスの発生を「必須」の条件と考えており、売り圧力が弱まったことを示す客観的な証拠として利用します。
第二に、価格と**20期間指数平滑移動平均線(20EMA)**の関係性です。彼は、この関係性を分析することで、売り圧力の強弱をリアルタイムで測っていました。
売り圧力 が 強い と この よう に 20円 付近 で 価格 が 跳ね返る こと が 多い です ね…反対 に 売り の 圧力 は 徐々 に 弱まっ て き ます と この よう に 20円 目 を はみ出す よう に なっ て くる の で この 辺 が 一 つ の サイン です ね
この引用が示すように、価格が20EMAに何度も跳ね返されている間は、まだ売り圧力が強い証拠です。逆に、価格が20EMAを上抜け始める動きは、勢いが弱まった明確なサインとなります。こうしたミクロレベルの分析こそが、早すぎるエントリーを防ぐ鍵なのです。
積極策か慎重策か。プロが「待つ」ことを選んだ理由
トレーダーは、上のラインである108.00円でエントリーすることも、一つの有効な戦略だと認識していました。実際にダイバージェンスも発生しており、「少ないpipsをさっと抜いて終わらせる」積極的なトレードは十分可能だったと分析しています。
しかし、彼はその時点の1分足チャートから「ネガティブ要素」も読み取っていました。具体的には、価格が依然として20EMAに上値を抑えられており、売り圧力がまだ残っていると判断したのです。
ここで二つの戦略が比較されます。
- 積極策: 上のライン(108.00円)で素早くエントリーし、リスクを管理しながら短期的な利益を狙う。
- 慎重策: より強力な下のライン(107.90円)まで価格が到達するのを待ち、かつ1分足で売り圧力の低下を示す「ポジティブな材料」が揃うのを待つ。
彼は後者の慎重策を選択しました。そして、価格が107.90円のラインに到達した後、実際に価格が20EMAを明確に上抜ける動きを確認します。これをエントリーを正当化する「ポジティブな材料」と判断し、満を持して買いポジションを取りました。衝動的な行動を避け、より確率の高いセットアップだけに集中する――プロフェッショナルの思考法がここにあります。
結果は「含み損ゼロ」。精度を高めたトレードの結末
慎重な分析と忍耐強い待機の結果、トレードは見事に成功。最終的に36,000円の利益を確定しました。
特筆すべきは、トレーダー自身がこのトレードを**「含み損のない両側スキャルらしいトレード」**と評している点です。複数の根拠が揃う完璧なタイミングまで待ったことで、エントリー直後から価格は上昇。含み損を抱える精神的なストレスのない、理想的な形で利益を伸ばすことができました。
この結果は、正確な分析と規律ある待機がいかに重要であるかを証明しています。
おわりに
このトレードから学べる最も重要な教訓は、成功する逆張りトレードとは、単にサポートラインを選ぶ作業ではないということです。ダイバージェンスや20EMAといった1分足の微細なデータを活用し、エントリーのタイミングを完璧に計ることが、結果を大きく左右します。
あなた自身のトレードに、このレベルの忍耐と詳細な分析を取り入れたら、結果はどのように変わるでしょうか?
この思考法がリアルタイムのトレードでどのように実践されたか、動画本編でご確認ください。

