はじめに
強弱が入り乱れる米経済指標に、世界中のトレーダーが翻弄された一週間でした。複雑な値動きに、方向感を見失った方も多いのではないでしょうか。今回の動画解説では、そんな一週間の相場を整理し、来週のトレード戦略を立てるための重要なポイントを分析します。特に、主要通貨ペアであるポンドドルには、今後の大きな流れを示唆する明確なトレンド転換のサインが現れています。
今週の相場を動かした「欧州通貨高・円安」の流れ
今週の市場を振り返ると、全体のテーマは「欧州通貨高・円安」でした。週前半は、米国の消費者物価指数(CPI)が予想を上回る強い結果となりドルが買われましたが、週の後半には米国の小売売上高が弱い数字となったことでドル安に傾きました。このように米国のデータが相反するシグナルを送る局面では、市場の資金は明確な方向性を持つ通貨(今週の場合は欧州通貨)へ向かい、伝統的な安全資産である円からは離れる傾向があります。この力学が、結果として「欧州通貨高・円安」という大きな流れを形成したのです。
この「欧州通貨高・円安」という大きな流れの中で、特に注目すべき明確なシグナルを発したのがポンドドルでした。
主役はポンドドル。チャートが示す明確な上昇サイン
数ある通貨ペアの中でも、来週の主役の座を確実にしたのがポンドドル(GBP/USD)です。チャートは、トレーダーが見過ごすことのできない、力強い上昇サインを明確に描き出しています。
注目すべきは、重要な節目であった1.25のラウンドナンバーを力強く上方向へブレイクした点です。これにより、日足チャートでは**「逆三尊(インバース・ヘッド・アンド・ショルダーズ)」**と呼ばれるチャートパターンのネックラインを突破した形となり、本格的な上昇トレンドへの転換を示唆しています。
ポンドドルは来週以降注目したい通貨ペアとなりますね
このテクニカルな背景から、ポンドドルは今後、強い上昇を見せる可能性が高いと考えられます。
ドル円の行方:「売り目線」継続でも注意が必要な理由
ドル円(USD/JPY)については、日足チャートの下降トレンドラインが依然として機能しており、基本的な戦略は「売り目線」の継続となります。短期的な反発を狙って売り場を探していくのがセオリーです。
ただし、一点、重要な注意点があります。ドル円はすでに高値から700pips近い下落を経験しており、いつ下げ止まってもおかしくない水準にあります。そのため、安易な追随売りは**「安値掴み」**となるリスクが非常に高い状況です。売りのチャンスを狙う場合でも、慎重なエントリーポイントの見極めが求められます。
ユーロドルとユーロ円に見る、今後の可能性
動画では、他の主要通貨ペアについても詳細な分析が行われています。
- ユーロドル (EUR/USD): 連日の上昇により、下落基調に歯止めがかかった「下げ止まり」の形が鮮明になっています。直近の高値をブレイクすれば、ダブルボトムが完成してネックラインを突破することになり、本格的な上昇トレンドに入る可能性があります。
- ユーロ円 (EUR/JPY): 週足チャートに目を向けると、長期的な下落を示唆する「三尊(ヘッド・アンド・ショルダーズ)」のパターンが形成されています。今週は上昇したことでネックラインのブレイクからは遠ざかりましたが、この長期的なチャートパターンは今後も引き続き注目すべき重要なポイントです。
おわりに
今回の相場解説の要点をまとめると、ポンドドルには明確な買いのチャンスが訪れており、一方でドル円は売り目線を維持しつつも、安値掴みに注意が必要という戦略が見えてきます。これは、来週の市場が単一のテーマで動くのではなく、通貨ペアごとの固有のテクニカル要因を重視した、より選択的なトレードが求められることを示唆しています。
動画本編で、より詳細なテクニカル分析とエントリーのタイミングについて確認し、来週のトレードに備えましょう。

