14台の所有車と4年ぶりの洗車――FXトレーダー水島翔氏に学ぶ「成功者の車選び」と資産の美学

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

「車を14台所有する」というフレーズを聞いて、あなたはどのような光景を思い浮かべるでしょうか。多くの人にとって、車は利便性を追求した移動手段であり、所有してもせいぜい1、2台というのが現実的なラインでしょう。しかし、今回スポットを当てるFXトレーダー・水島翔氏のカーライフは、そうした日常の延長線上にはない、圧倒的な「非日常」に彩られています。

今回ご紹介するのは、水島氏が約4年もの修理期間を経てようやく手元に戻ってきた愛車「シボレー・サバーバン」を洗車する、一見すると何気ない日常の動画です。しかし、その端々には単なる趣味の領域を超えた、成功者ゆえの資産観や人生哲学が凝縮されています。なぜ彼は「お金を産まない資産」に情熱を注ぐのか。その裏側にある、心の豊かさと冷静なビジネス思考のバランスを、投資家の視点から紐解いていきましょう。

規格外の「14台所有」がもたらす面白さと人生の余白

サラリーマン時代には想像もできなかったという「14台」という所有数。フェラーリやランボルギーニといったハイエンドなスーパーカーから、今回登場するヴィンテージのアメ車まで、水島氏のガレージは多種多様な「情熱の結晶」で埋め尽くされています。

ここで注目すべきは、彼が「14台持とう」と計画して集めたわけではないという点です。もともとは巨大なガレージを建設した際、自分ですべて使う予定はなく貸し出すことも検討していたといいます。しかし、器(ガレージ)ができると、そこに吸い寄せられるように車が増えていった。これは、不足を恐れる「欠乏のマインドセット」から脱却し、余裕を先に作る「充足のマインドセット」へと進化した成功者特有の行動パターンと言えるでしょう。

水島氏は、自身の常軌を逸した所有スタイルについて、さらりとこう語ります。

「ちょっとやりすぎくらいの方が面白いかなと思って」

この「やりすぎ」を許容できる精神的な余裕こそが、人生に面白い「余白」を生み出します。14台という数字は、単なる所有欲の表れではなく、自らの人生を飽きさせないための「エンターテインメントへの投資」なのです。

資産として見る「お金を産まない車」への冷静な視点

どれほど車を愛していても、水島氏はビジネスマンとしての冷徹な計算を忘れることはありません。彼は、車を資産として捉えつつも、不動産や株式とは決定的に異なる**「お金を産まない資産」**であるとはっきりと定義しています。

特に興味深いのが、維持費に関する深い洞察です。例えば、ランボルギーニのような6500ccもの排気量を持つ車や、古いアメ車の税負担について、彼は極めて具体的に把握しています。ここで、多くの人が見落としがちな日本の税制の「穴」についても、彼は知的な知見を披露してくれます。

通常、古い車は環境負荷の観点から自動車税が割増されますが、輸入車の場合は「製造年」ではなく「日本での初年度登録」が基準になります。つまり、50年前の車であっても、日本に輸入されたのが5年前であれば、税制上は「5年落ちの車」として扱われるケースがあるのです。水島氏のサバーバンも、排気量は大きいものの、こうした仕組みの中で冷静に維持されています。それでも、車種によっては自動車税だけで11万3000円に達するものもあり、経済合理性だけでは到底説明がつきません。

そんな「お金を産まない資産」を維持するための彼の哲学は、極めてシンプルかつ強固です。

「車もまあもちろん一応資産にはなるけど、お金を産まない資産じゃないし、お金を産んでなおかつその生み出し出したお金だけで取得した資産の支払いをして、いけるようなもの」

まず「お金を産む仕組み(ポートフォリオ)」を構築し、そこから得られた利益(キャッシュフロー)の範囲内で贅沢品を賄う。この優先順位を徹底することで、資産を削ることなく、心理的ROI(投資利益率)の高い「パッション・アセット(情熱資産)」を保有し続けることができるのです。

4年越しの洗車で見えた「古いもの」との付き合い方

今回の動画の主役である1975年製のシボレー・サバーバンは、エアコンやオーディオの修理に4年を要した、手のかかる「相棒」です。久しぶりのドライブでは、現代の車ではあり得ない「超ハプニング」も発生します。

ガソリンスタンドでの給油シーン。古いアメ車の給油口は構造が特殊で、最新の給油ノズルを全開で握ると、センサーが過敏に反応して止まってしまったり、逆にガソリンが溢れそうになったりします。水島氏は神経を使いながら、まるで生き物に餌をやるように少しずつ、手動で「ハンドフィード」していきます。この不便さ、効率の悪さこそが、ヴィンテージカーと対話する醍醐味なのです。

そして、4年ぶりの洗車シーン。ここで彼はケルヒャー(高圧洗浄機)を取り出し、自ら泡の量を調整しながら車体を包み込んでいきます。驚くべきは、彼が**「綺麗にしすぎないこと」**を意識している点です。

「錆びていて塗装が剥げているからこそ、それが味になる」と語る水島氏。完璧な光沢を求めるスーパーカーとは対照的に、あえて経年変化(エイジング)の美しさを残す。この「不完全さを愛でる」姿勢は、最新のものばかりを追い求める現代社会において、一つの豊かさの極致と言えるでしょう。

「明日が雨でも洗う」という行動に宿るマインド

洗車中、スタッフから投げかけられた「明日が雨でも洗うのですか?」という問い。これに対し、水島氏は迷うことなくこう答えました。

「次が雨でも、いい考えです」

一見、非合理な行動に見えるかもしれません。明日汚れることがわかっているなら、今日の労働は無駄になるのではないか。しかし、ここにはFXトレードにも通じる深遠なマインドセットが隠されています。

それは、**「結果への執着を手放し、今この瞬間のプロセスに集中する」**という姿勢です。明日雨が降るかどうか(マーケットがどう動くか)は、自分のコントロール外の事象です。それに対して、今、目の前にある汚れを落としたいという自分の純粋な欲求に従い、最善を尽くす。手が汚れようが、明日また汚れる運命にあろうが、今の自分を満足させるために行動する。

この「今」にフルコミットする潔さこそが、不確実な相場環境で生き残るトレーダーとしての強靭なメンタリティを形作っているのでしょう。洗車後の清々しい表情は、損得勘定を超えた行動だけがもたらす、真の充足感を物語っていました。

おわりに

水島翔氏の飾らない日常を切り取ったこの動画は、私たちに「本当の豊かさとは何か」を問いかけてきます。

圧倒的な資産を築きながらも、自らケルヒャーを握り、50年前の不自由な車との対話を楽しむ。そこにあるのは、冷徹な資産管理術と、子供のような純粋な好奇心の見事な共生です。私たちは効率性や損得ばかりを優先して、自分の「好き」を後回しにしてはいないでしょうか。

「お金を産まない資産」を、愛着を持って手入れする。その心の余裕が、さらなる富を引き寄せる好循環を生んでいるのかもしれません。

あなたは今、自分の「本当に好きなもの」に対して、明日が雨でも構わないと思えるほどの情熱を注げているでしょうか?

水島氏の哲学が詰まったこの動画を視聴すれば、あなたの資産観、そして人生の優先順位に新しい風が吹くはずです。ぜひ、その目で彼の「美学」を確かめてみてください。