2000万円の「失敗」を最高の授業料に変える。投資のプロが中古アパート経営で直面した、数字と理想の乖離

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

「最近、物欲がなくなってきた」。圧倒的な成果を出し続ける投資家や起業家たちが、ある地点を境に共通して口にする言葉です。FXトレーダーとして第一線で活躍する水島翔氏も、かつてのブランド品や高級車への執着を卒業し、今は「価値を生み出す仕組み」への投資にその情熱を向けています。

しかし、投資のプロといえど、新しい領域への挑戦には常にリスクが伴います。今回、水島氏はあえて自らの「2000万円の失敗」を公開しました。成功者の華やかなライフスタイルだけでなく、その裏側にある泥臭い誤算や、不都合な真実を語る姿。そこにこそ、私たちが自分自身の資産を守り、育てるための真の知恵が隠されています。

投資のプロが敢えて挑んだ「理想のリノベーション」とその誤算

水島氏が手に入れたのは、あるコンクリート造の中古アパートでした。3LDKで95平米というゆとりある広さを持つその物件に、彼は投資効率以上の「夢」を抱いていました。それは、無機質なコンクリートの壁に自らアートを描き、作業服に身を包んでDIYの過程を動画に収めるという、クリエイティブな「遊び心」と「ビジネス」の融合です。

「自分が住みたくなるような空間を作りたい」――その純粋な欲求は、時に投資家としての冷静な判断を鈍らせます。リノベーションにこだわりを詰め込めば詰め込むほど、そのエリアの家賃相場という現実の壁に突き当たります。

「やりたいことをやる、そしてお金を生み出す。それを自分も使い出したくなるような、住みたくなるようなコンセプトでやっちゃうと、結局利回り取れなくなっちゃうんだよね。」

どれだけ多額の費用を投じて理想の部屋をプロデュースしても、回収できる家賃には限界があります。個人のこだわりがビジネスとしての収益性を侵食していく。この「創造」と「算盤」のバランスの欠如が、大きな誤算の第一歩でした。

表面上の価格では見えない「不動産投資」のリアルな維持コスト

不動産投資の真の恐ろしさは、物件価格(2000万円)だけでは見えてきません。実際に足を踏み入れた物件は、95平米という広さこそ魅力的なものの、室内には「おじさんの匂い」が漂い、水回りの老朽化も深刻でした。特に大きな誤算だったのが、建築資材の高騰です。

  • 取得後にかかる多額の諸経費:2000万円の物件に対し、登記費用、不動産取得税、固定資産税などで約200万円が上乗せされる重圧。
  • リフォーム費用のインフレ:1ユニットあたり100万円かかるお風呂の交換など、1部屋あたり200万〜300万円、4部屋合計で1000万円を超える見積もり。
  • 空室リスクという止まらない出血:入居者がいない状態でも税金や事務手数料は発生し続け、ただキャッシュを削り続ける装置と化す。

時計や車、最近流行のポケモンカードのような資産であれば、売却を決めた瞬間に現金化できる「流動性」があります。しかし、不動産は一度「死に体」になれば、買い手を見つけることすら困難になります。流動性の低さは、時に投資家の手足を縛る鎖となるのです。

資産を守り抜くための「ポートフォリオ」と「流動性」の考え方

水島氏は、FXや株式、高級時計、車、そして不動産と、あらゆるアセットクラスに触れてきました。その経験から導き出された結論は、一つの財布に依存しない「複数チャネルの構築」です。

現在、日経平均が過去最高水準を記録し、金相場も高騰を続けています。しかし、彼はそこに「実態の伴わない数字の羅列」という危うさを感じ取っています。主婦や学生までもが参入する「バンドワゴン効果」によって膨らんだ相場は、本物の投資家が資金を抜いた瞬間に暴落の火種となります。

だからこそ、水島氏は「形に残る資産」としての不動産に価値を見出しています。口座の中の数字が上下するだけの世界から離れ、実際に建物という実体を持ち、誰かに価値を提供する。その手触り感のある投資のネクストステージとして、彼は今、ドバイをはじめとする「海外不動産」を見据えています。数字のゲームを超えた、資産の真の防衛術がそこにはあります。

失敗を「授業料」に変える最強のマインドセット

2000万円の買い物を「失敗」と認めつつも、水島氏の表情にはどこか余裕が漂います。その理由は、この挑戦が「他で生み出した利益の範囲内」、つまり余裕資金で行われているからです。生活を懸けた借金による投資であれば、この誤算は致命傷となりますが、彼にとっては「次への糧」にすぎません。

また、彼はこのアパートを「初心に戻るための場所」と定義しています。思い通りにいかない現実に直面し、慢心を戒めるための聖域。そんなユニークな視点が、失敗をただの損失ではなく、精神的なレジリエンスを鍛える装置へと昇華させています。

「失敗から学ぶこともたくさんあるから。失敗して諦めたらやっぱ終わりじゃないですか。それを諦めなければ、いつかいいものになる。」

この「諦めない限り、失敗は確定しない」というマインドセットこそが、何度倒れても立ち上がるトップトレーダーの強さの本質です。

おわりに

水島翔氏の「2000万円の失敗談」は、単なる投資の損失報告ではありません。それは、理想と現実のギャップをどう埋め、得られた教訓をいかに未来の資産に変えていくかという、知的でタフな挑戦の記録です。

成功者の足跡を辿れば、そこには必ず、私たちが想像もできないほどの「高い授業料」を支払った痕跡があります。

あなたは最近、何にお金を使い、どのような挑戦をしましたか? その買い物は、単なる消費ですか、それとも未来への投資ですか? 水島氏が空っぽのアパートで何を思い、次の一手をどう打つのか。その全貌と、投資家としての真髄は、ぜひ動画本編で確かめてみてください。

[動画視聴はこちら:【失敗談】最近買って失敗した2000万円の買い物とは?]