「2年で1円」の資産防衛術と、110万円の衝動買い。FXトレーダー水島翔がルイ・ヴィトンで示した「成功者の審美眼」

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

成功したFXトレーダーとして、自由を謳歌する水島翔氏。彼が今回、六本木のルイ・ヴィトンで開催された完全招待制の特別イベントに足を運びました。

驚くべきは、その装いです。身に纏っているのはルイ・ヴィトンのウェアでありながら、彼はあえて「ブランドのタグ」をすべて切り落として参加していました。ロゴで誇示するのではなく、自分がその質に納得しているから着る。そんな「クワイエット・ラグジュアリー(控えめな贅沢)」を地で行くマインドセットが、この日の買い物の伏線となっていました。

「本当にお付き合いでは買わない」と断言しながらも、数千万円単位の資産が動く非日常的な世界。そこで彼が何を選び、何を捨てたのか。単なる贅沢ではない、成功者の「合理的な金銭哲学」を紐解いていきましょう。

秘匿された空間と、合理性を貫く「お付き合い」の作法

六本木の店舗で開催されたこのイベントは、一般の顧客は立ち入ることすらできない、極めて排他的な空間です。店内での撮影やSNS投稿は一切禁止。新作や一点物の家具が並ぶクローズドな環境は、高揚感を煽るには十分な舞台装置と言えるでしょう。

しかし、水島氏はそんな空気に呑まれることはありません。金沢から駆けつける担当者との信頼関係を重んじつつも、自身の消費行動に対しては、驚くほどシビアな一線を引いています。

「本当にお付き合いでは買わない。……ただ、せっかく(イベントに)招待だし、いいのがあったら買うかもね」

この言葉には、ブランドへの敬意を払いつつも、感情に流されず「自分にとっての価値」を見極めようとする、投資家としての冷徹なまでの誠実さが宿っています。

「2年で1円」の資産防衛術。6000万円のボート購入に隠されたプロトレーダーの計算

イベント会場へ向かう車中、話題は100万円単位の買い物から、さらに桁の違う「船」の話へと飛び火します。現在所有する3年乗ったクルーザーを手放し、5500万〜6000万円クラスのウェイクサーフィン専用艇への乗り換えを検討しているというのです。

ここで語られたのは、単なる趣味の話ではありません。それは、徹底した「資産運用」の思考でした。

  • 帳簿上の価値をコントロールする: 中古艇の場合、法定耐用年数の関係から「2年で償却」が可能であり、帳簿上の価値をわずか2年で1円にまで下げられるという実利的なメリットを強調。
  • スペックへのストイックな追求: 良い波を作るために、あえてサイズダウンした23フィートを選択するこだわり。
  • リセールと信頼性の担保: 世界シェアの高いメーカーを選び、メンテナンス性を考慮して「ヤンマーのエンジン」搭載モデルを候補に挙げるリスク管理。

趣味の領域であっても、出口戦略(リセール)と節税メリット、そして機能性を完璧に計算し尽くす。これこそが、資本主義の荒波を生き抜くトレーダーのリアルな思考回路です。

「YouTube的な正解」よりも「個人の納得感」を選び取る矜持

イベントを終えた水島氏の手には、予定通り(?)の「買い物」の結果がありました。税込み110万円のデニム生地のトランクを、彼は「最小限の買い物」としてオーダーしたのです。

実はここには、現代のビジネスパーソン特有の葛藤がありました。水島氏は、購入品が「YouTubeのネタ(コンテンツ)」として成立するかというROI(投資対効果)を常に意識しています。しかし、今回は店内撮影が一切禁止。コンテンツとしての価値がゼロになる状況下で、彼は「純粋に私的な満足」のために110万円を投じたのです。

一方で、会場で彼を誘惑した500万円のアルミ製トランクについては、冷徹に「No」を突きつけました。

「我慢した、アルミのやつ500万。……500万出してそれだけの価値があるかって言うと、そこはちょっと違う気がした」

500万円を支払う資力は十分にある。しかし、その金額に見合うだけの「価値の源泉」を見出せなければ、たとえ場の空気が高まっていても手を引く。この「陶酔の中の理性」こそが、真の成功者が持つ審美眼なのです。

サラリーマン時代の憧憬と、上限なき目標が招く「停滞」への警鐘

動画の終盤、水島氏は意外な「初心」を明かします。新幹線のグランクラスや高級ホテルなど、一回の東京遠征で10万〜20万円の旅費を迷わず支払えるようになった今でも、彼は東京駅に降り立つたびに写真を撮ってしまうといいます。

サラリーマン時代、東京へ来ることさえ稀だった自分。その頃の憧れを忘れないからこそ、今の贅沢を「当たり前」と切り捨てず、一歩ずつ噛み締めているのです。その一方で、彼は成功者ゆえの新たな壁についても言及しました。かつて目指していた場所に到達してしまったことで、無意識に自分の中に「天井」を作ってしまっているのではないか、という葛藤です。

「一旦上限なく上を見るっていうのはいいんじゃない。で、自分のちょうどいいラインを見つけていけばいい」

この言葉は、現状に満足して成長を止めてしまう「プラトー(停滞期)」への強い警戒感の表れでもあります。まずは上限を決めずに高みを目指し、その過程で自分にとっての最適解を見つける。この飽くなき追求心こそが、彼を今の地位に押し上げた原動力に他なりません。

おわりに

今回の動画は、華やかなブランドの世界を舞台にしながらも、その本質は「自由を手に入れた者の等身大の哲学」を語るものでした。6000万円の船を資産として捉え、110万円のトランクを「ネタ」ではなく「心」で買う。その一方で、東京駅の景色に初心を思い出す。

この多面的な金銭感覚こそが、私たちが学ぶべき「成功者のしなやかさ」です。あなたは今、自分の中に勝手な「天井」を作ってはいませんか?

あなたにとっての「心地よい成功のライン」を見つけるために、まずは上限のない世界を想像することから始めてみてください。

動画のフルバージョンを視聴して、あなたに最も響くポイントを探してみてください。