【人生の質が変わる】40歳を過ぎても「成長が止まらない人」が実践している目標達成の極意

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

激しく窓を叩く雨音と、目的地である海へと向かうロードノイズ。プロトレーダーであり経営者でもある水島翔氏にとって、車内は単なる移動空間ではなく、最もクリエイティブなアイデアが溢れ出す「思考の聖域」です。

「新年に立てた目標を、気づけば忘れてしまっている」「がむしゃらに稼いできたが、ふと立ち止まると虚無感に襲われる」。こうした悩みは、成功を希求するビジネスパーソンなら誰もが一度は直面する壁でしょう。しかし、水島氏の語る哲学は、世に溢れる安易な成功法則とは一線を画します。それは、自らの欲望をドライに管理し、ビジネスの合理性と人生の昂揚感を高次元で両立させる「大人のための生存戦略」です。

本稿では、ドライブ中の対話から見えてきた、40代以降も加速度的に成長し続けるための「真の目標達成術」を解き明かします。

「立てただけで満足」を卒業する、目標のデイリー監査術

多くの人が目標を達成できないのは、能力の問題ではなく、単なる「忘却」が原因です。水島氏は、成功者が目標を忘れないのは、それを「生きた台帳」として扱い、日常的に監査(オーディット)しているからだと説きます。

  • SNSを「視覚的ログ」としてハックする: インスタグラムのフィード投稿やストーリーズのアーカイブを、単なる自慢ではなく「写真付きの経営日記」として活用します。過去の自分の思考を定期的に見返すことで、現在の立ち位置とのズレを修正するのです。
  • 逆算から導き出す「執着心」: 例えば「3ヶ月で100万円貯める」という目標に対し、月々の積み上げか、最後の1週間での爆発的な一撃か。具体的な計画(スキーム)を立てない目標は、ただの願望に過ぎません。
  • 本心のアップデート: 「本当にその目標に今もワクワクしているか?」という問いを常に自分にぶつけます。ワクワクしない目標は、もはや追う価値のないデッドストックと同じです。

「1回目標立てただけじゃだめで、それをね見返して……じゃあそのためにどんな行動が必要なのかっていうのをさ、やっぱ計画立ててかなきゃいけないじゃん」

過去の延長線上を捨てる「背伸び」と「ライバル」の美学

目標を立てる際、「今の自分にできること」を基準にするのは、ビジネスにおいては「緩やかな死」を意味します。

  • 現状維持という名の平行線: 過去の経験値を物差しにすると、未来は常に過去のコピーになります。現状を打破し、突出した成功を掴むには、今の自分には届かない「背伸びした目標」を設定し、強制的に視座を引き上げる必要があります。
  • 仮想敵(ライバル)による自己規律: 水島氏は、サラリーマン時代のドライバー職や店長時代から、常に社内の数字を詳細に追い、勝手にライバルを設定しては「1位」に執着してきました。この「負けたくない」という剥き出しの競争心が、成長を加速させる燃料となります。
  • 達成を確信した瞬間に「次」へ: 彼のスピード感は異常です。目標を達成する「前」に、脳内で「行ける」と確信した瞬間に次の目標へ着手します。頭の中で達成された事象はすでに過去のものであり、常に未踏の領域に手を伸ばし続けることが、停滞を許さない秘訣です。

「今の自分があって、その今の自分の過去の経験を元にできるかできないかを見てたら、現状維持なわけよ。だからこそ、やっぱ背伸びした方がいい」

金と幸福の「コスパ」を見極める、高度な資産運用ロジック

「稼げば稼ぐほど幸せになれる」というナイーブな幻想を、水島氏は論理的に否定します。重要なのは、幸福の飽和点を見極める「フィナンシャル・ハピネス・オプティマイゼーション(幸福の最適化)」です。

  • スイートスポットの特定: 1億円の時計と100万円の時計を比較した際、得られる幸福度は100倍にはなりません。自分にとって最も効率よく幸福を感じられるラインを特定し、余剰となった9,000万円を「別の幸福」や「次なる資産」へ回す。この冷静な計算こそが、賢者の戦略です。
  • 脳を欺く「1億円の融資」戦略: 水島氏の真骨頂はここからです。彼はあえて「融資」を受けて1億円の物件を購入します。キャッシュを残したまま大きな買い物をすることで、自分のマインドには「1億円の買い物をした」という強烈な刺激(ドライブ)を与えつつ、会計上は「資産の移動」として処理し、減価償却(デプロシエーション)を活用して経費化する。この「感情の充足」と「税務上の合理性」を両立させる手法は、まさに熟練の経営判断と言えるでしょう。

「稼ぐお金と幸福度は比例しないよっていう……だったらこの1番コスパのいいところを見つければいいだけで」

「今」と「将来」を等価交換しない生き方

「老後のために今を我慢する」という考え方は、水島氏の辞書にはありません。今日死ぬリスクと100歳まで生きる可能性、その両方を100%で見据えるのが彼のスタイルです。

  • 後悔のゼロ化: 将来のために今を犠牲にすれば、今日死んだときに後悔する。今だけを刹那的に生きれば、将来困窮する。答えは、その両方を同時に満たす「資産性のある経験」にお金を使うことです。
  • ワクワクを基準にしたポートフォリオ: 「おじいちゃんになってもフェラーリに乗り、プール付きの別荘でウェイクサーフィンを楽しむ」。この具体的で刺激的なビジョンがあるからこそ、現在の努力は「苦行」ではなく「最高の遊び」へと変貌します。現在進行中のガレージプロジェクトも、すべてはこのワクワクを現実にするためのステップなのです。

「今死んでも全く後悔のないようにするには、将来のためだけに今生きてたらだめじゃん。……どっちも後悔しないようにバランスよく生きるっていうのが僕の中でのテーマかな」

おわりに

人生の質を劇的に変えるのは、一時的な幸運ではなく、徹底して磨き抜かれた「マインドセット」と、それを支える「冷徹なまでのロジック」です。

もしあなたが今、ある程度の成功を収めながらも「次の一手」に迷っているのなら、水島氏が動画の後半で語る「財務的な視点での幸福最大化」をぜひチェックしてください。数字と感情のバランスをどう取るべきか、その具体的な答えがそこにあります。

今日から、自分の中に熱い「ライバル」を飼い、冷徹に「幸福のコスパ」を測り始めてください。あなたの人生の視界は、雨上がりの海のように一気に開けるはずです。