750万円のZと扇風機が教えてくれた、理想の未来の作り方

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

YouTubeでつい見てしまうジャンルの一つに、「ガレージライフ」系の動画があります。好きな車やバイク、趣味の道具に囲まれた空間で、黙々と作業に打ち込む姿には不思議な魅力がありますよね。

今回ご紹介する「水島 翔/FXトレーダー」さんの動画も、一見するとそんなガレージライフの一コマ。しかし、ただの車いじりの動画だと見過ごしてしまうのは、あまりにもったいない。スポットクーラーの開封から始まり、カスタムされた日産Zのタイヤ交換へと続く時間のなかに、私たちの生き方や仕事にも通じる、ハッとするような深い哲学が隠されていました。

これは、単なるカーメンテナンスの記録ではありません。理想のライフスタイルを追求するための、一つの力強いマインドセットを学ぶ旅なのです。

「好き」への徹底したこだわり

動画は、夏のガレージ作業に備えて購入したスポットクーラーの開封シーンから始まります。ここで早速、水島さんのスタンスが垣間見えます。

彼が選んだのは、ただ機能的なだけの製品ではありませんでした。多くの業務用製品が白やオレンジといった無骨なデザインのなか、彼はあえてスタイリッシュな「黒」のモデルを選びます。しかし、こだわりは見た目だけにとどまりません。価格は約7万5000円、しかも家庭用100V電源で使えるモデルのなかでは最もパワフルなものを選んだと言います。「こういう工場で使う系ってさデザインダサいのばっかりじゃん」と語る彼の言葉からは、自分の情熱を注ぐ空間は、最高の性能と理想のデザインを両立させた環境でなければならない、という強い信念が感じられます。

趣味の時間を本気で楽しむためには、その周辺環境に妥協なく投資する。この細部へのこだわりこそが、彼のライフスタイル全体を貫く哲学の現れなのかもしれません。

未来を変える、一つのシンプルな思考法

この動画の核心とも言える気づきは、扇風機を組み立てる何気ない会話のなかで語られます。将来について話が及んだとき、水島さんは静かに、しかし力強くこう言いました。

完成がイメージできるかどうかで未来が変わってきます

この言葉は、単なる精神論ではありません。彼がFXトレーダーとして成功し、現在のガレージライフを実現してきた、極めて実践的な思考法です。現に、「今の暮らしはイメージできてたんですか?」という問いに、彼は迷いなく「もちろん」と答えます。

目の前の部品を組み上げて一つの製品を「完成」させる物理的な作業と、自分の理想とする人生を頭のなかで具体的に描き、それを「完成」させていく精神的な作業。この二つが、彼のなかでは見事にリンクしているのです。未来とは、漠然と待つものではなく、鮮明な完成図を持って自ら組み立てていくものなのだと、この一言が教えてくれます。

すべての行動を収益に変えるという視点

ガレージでの作業中、自然な流れで彼のユニークな起業家精神が語られます。それは、「すべての行動をマネタイズしたい」という考え方です。

これは、単に今ある事業の収入を増やすということではありません。扇風機の組み立て作業を「案件にしたい」と語るように、自分の好きなことや日々の活動そのものから、新しい収益源を生み出していくという視点です。この考え方は最近生まれたものではなく、彼が長く持ち続けている哲学であり、彼自身が「最初の1個目がそれFXじゃん」と語る通り、FXトレーディングこそがその原点でした。情熱を注ぐすべての行動が価値を生む。まさに現代のクリエイターエコノミーを体現する、鋭い洞察と言えるでしょう。

750万円のZと20分で消えるタイヤ

そして、動画のメインイベントである日産Zのタイヤ交換へ。ここで、彼の情熱のスケールが具体的な数字と共に明らかになります。

  • このカスタムZへの総投資額は、約750万円
  • 最近もドリフト性能向上のため、30万円のLSD(リミテッド・スリップ・デフ)を新品に交換。

彼のこだわりは、普段履き用のホイールとタイヤにも表れています。ホイールはSSR製で約50〜60万円、タイヤはコンチネンタル製で10万円超。しかし、この高級な足回りでドリフトをすれば「もったいない」と彼は言います。

だからこそ、彼はドリフト専用のタイヤに交換するのです。ここからが、この趣味の過酷さを物語る本題です。サーキットで使うドリフト用のタイヤは2本で約3万円。そして、その寿命はわずか20分ほどだというのです。

これは無計画な浪費ではありません。高価なストリート用タイヤという「投資」を守るために、別に高価で短命な「消耗品」を用意するという、極めて計算された判断です。この趣味を本気で追求するために、どれほどの経済的、そして戦略的なコミットメントが必要かを物語っています。

おわりに

一つのガレージ作業動画から見えてきたのは、単なる車好きの日常ではありませんでした。それは、自分の「好き」を突き詰めるための環境づくりへの投資、未来を具体的にイメージして創造する力、そして情熱のすべてを価値に変えるという現代的な起業家精神でした。

ガレージの工具から始まり、人生の哲学、そして夢を追いかけるための覚悟へとつながっていくこの旅は、私たちに多くのことを考えさせてくれます。あなたが本当に好きなものは何ですか?そして、そのためにどんな「完成図」を描いていますか?

ぜひ、動画本編でその空気感と、心に響く瞬間をご自身で確かめてみてください。