そのフィボナッチ、間違ってるかも?動画で学ぶ「押し目買い・戻り売り」を極めるための本質的な使い方

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はじめに

多くのトレーダーがチャートツールに標準搭載されている「フィボナッチリトレースメント」を知っています。しかし、「何のために」「いつ」「どうやって」使えばいいのか、その本質を理解し、自信を持って使いこなせている人は意外と少ないのではないでしょうか。なんとなくラインを引いてはみるものの、それが本当に機能しているのか確信が持てず、結果的に曖昧な分析ツールとしてしまい込んでいるケースも少なくありません。

今回ご紹介する動画「フィボナッチリトレースメントの活用方法【前編】」は、まさにそうしたトレーダーが抱える根本的な疑問に、明確かつ実践的な答えを提示してくれます。この動画を見れば、フィボナッチリトレースメントが単なる複雑なツールではなく、トレード戦略の精度を飛躍的に高めるための、論理的で強力な味方であることが理解できるでしょう。

「なぜ使うのか」への明確な答え

フィボナッチリトレースメントは、一体何のために使うのでしょうか?動画では、その目的を「押し目買い・戻り売りのポイントを割り出すため」と、きわめてシンプルに定義しています。

その背景にあるロジックは明快です。まず、相場に「A地点からB地点まで」の力強いトレンド(急騰や急落)が発生したとします。為替相場では「トレンドは続きやすい」という性質があるため、この強い動きの後には、一時的な調整(戻し)を経て、再び同じ方向にトレンドが継続する可能性が高いと考えられます。

この一時的な調整が終わるであろう「C地点」を予測するために使われるのが、フィボナッチリトレースメントなのです。多くのインジケーターがローソク足の確定後に後追いで描画される「遅行指標」であるのに対し、フィボナッチはスイングが確定した時点で未来の支持・抵抗候補をチャートの右側に描き出す、数少ない「予測的ツール」です。このユニークな強みこそが、優位性の高いエントリーポイントを見つけ出す上で強力な武器となります。

フィボナッチを引くべき「たった一つの場面」

では、フィボナッチは「いつ」チャートに引くべきなのでしょうか。動画が示す答えは、これもまた驚くほど明確です。それは「チャート上で目立つ、急騰・急落のスイングが発生した時」です。

多くのトレーダーが犯しがちな間違いは、小さな値動きや重要度の低いスイングにまでフィボナッチを当てはめてしまい、どのラインが重要なのか分からなくなってしまうことです。しかし動画では、フィボナッチを引くべきスイングには客観的な基準があるとして、以下の2点を挙げています。

  1. 他のスイングよりも相対的にサイズ感が大きいこと
  2. ジグザグせず、一直線に動いていること

この指針は、トレーダーにとって非常に価値のあるフィルターとなります。どの値動きに注目すべきかが一目瞭然となり、「なんとなく引いてみる」という曖昧さを排除し、分析の精度と客観性を一気に高めてくれるのです。

多くの人が陥る罠:「ラインで買うな」という鉄則

動画の中で、最も重要かつ強調されているのが、多くのトレーダーが陥りがちな罠についての警告です。それは、調整局面で価格がフィボナッチのラインにタッチした瞬間にエントリーしてはいけない、という鉄則です。

これは非常にコストのかかる間違いであり、多くのトレーダーが損失を出す原因だとスピーカーは強く警鐘を鳴らしています。動画では、書籍『フィボナッチブレイクアウト売買法』の一節を引用し、このルールの重要性を裏付けています。

こういった下げている途中 で 買っていく と むやみ に 買っていく と 破損 し ます よ と いう こと で 強く 注意 と し て 書 か れ て い ます

価格がまだ下落している最中に、単にラインに触れたというだけで買うのは、落ちてくるナイフを掴むような行為です。この直感に反するかもしれないアドバイスこそが、トレーダーの資金を守るための生命線となります。

「反転の確認」で精度を上げる、具体的なエントリー手法

では、ラインで買わないのであれば、一体どこでエントリーすればよいのでしょうか。動画では、前述の罠を回避し、エントリーの精度を格段に上げるための具体的な2段階プロセスが解説されています。

  1. 第一段階:ラインでの停止を確認する まず、価格が調整し、フィボナッチの主要なライン(38.2%、50.0%、61.8%など)で「ぴったり」と動きが止まるのを待ちます。これは、自分だけでなく市場の多くのトレーダーがこのスイングとフィボナッチレベルを意識していることの客観的な証拠となります。
  2. 第二段階:「反転を確認」してエントリーする 価格がラインで停止した後、実際にトレンドが反転し、調整方向とは逆の、一つ手前のフィボナッチレベルをローソク足が明確にブレイクするのを待ちます。この「反転の確認」こそが、本当のエントリーシグナルです。これにより、「下げ止まった(上げ止まった)」ことが確認でき、より安全で確度の高いトレードが可能になります。

さらに動画では、このエントリー手法に基づいた損切りや利確目標についても解説されており、エントリーから決済までの一貫したトレード戦略の全体像が示されています。損切りは、反転の起点となった安値(押し目買いの場合)の少し下に、余裕を持って設置します。これは、価格がラインを一時的に少し割り込むことがよくあるため、そのノイズで狩られないようにするためです。利確目標は、直近の高値や「AB=CD」パターンなどが候補となります。

おわりに

今回ご紹介した動画は、フィボナッチリトレースメントという一つのツールを解説するだけでなく、「なぜ使うのか(哲学)」「いつ使うのか(場面設定)」「どうやって使うのか(具体的な手法)」という、一貫した論理的なトレーディングフレームワークを提供してくれます。

曖昧な使い方をしていた方にとっては、まさに目から鱗の洞察が得られるはずです。動画内では、実際のチャート例が豊富に使われているため、ここで解説した内容を視覚的に、より深く理解することができます。

ぜひ動画本編を視聴し、どの洞察があなたにとって最も響くかを確認してみてください。