FXで「無裁量・勝率8割」は本当か?ある検証動画が示す、意外な結論

FXゴールドナビ

はじめに

FXトレーダーであれば、誰もが一度は「複雑な裁量判断なしに、シンプルかつ安定して勝てる手法」を追い求めたことがあるのではないでしょうか。しかし、多くの場合、そのような夢のような話は現実的ではありません。

そんな中、YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」に投稿された動画「ギャラクシートレンドFXを過去検証した結果」は、高い勝率を謳うツールを、忖度なく透明性の高い方法で検証しています。

この記事では、この動画が明らかにした「インジケーターのみのシステムで、本当に勝率8割を無裁量で達成できるのか?」という問いに対する、驚くべき検証結果と、そのロジックの核心に迫ります。

「順張り」でも「逆張り」でもない、勢いに乗るという発想

動画で検証されている「ギャラクシートレンドFX」のロジックは、一般的な手法とは一線を画します。これは15分足を使ったデイトレードロジックであり、その最大の特徴は「順張り」でも「逆張り」でもない点にあります。

エントリーの根拠となるのは、サブウィンドウに表示される「QQE」というインジケーターです。これはRSIを改良し、さらにボリンジャーバンドを組み合わせたもので、QQEのライン自体が急騰・急落してボリンジャーバンドを突き抜けるような、突発的な価格の「勢い」の発生を捉えます。この勢いの発生地点でエントリーサインが出現する仕組みです。

決済(利確・損切り)には、メインチャートに表示された複数の「エンベロープ」が使われます。この明確なルールセットにより、エントリーからエグジットまでが一貫したロジックで完結します。

動画が示す重要なポイントは、このロジックが上位足の大きなトレンド方向を分析する必要がないということです。価格の勢いそのものを捉えるため、買いサインと売りサインが短期間で交互に出現しても、それぞれで利益を狙えます。その結果、サイン発生後すぐに含み益になるケースが非常に多いのも特徴です。これにより、多くのトレーダーが悩む「環境認識」という難しいステップを省略できるのです。

驚くべき「完全無裁量」での検証結果

このツールの真価を問うため、動画では徹底した過去検証が行われました。検証はトレンドとレンジの両方を含むユーロ円のチャートを使い、1ヶ月間にわたって実施。最も注目すべきは、これが「完全無裁量」の条件下で行われたという点です。つまり、期間中に出現したサインのすべてを、ルール通りにトレードした結果が示されています。

さらに驚くべきことに、この検証はツールの性能を純粋に測るため、本来であればフィルターとして利用すべき**「トレンド判断マーク」さえも無視し、発生した全サインを対象**としています。つまり、あえて最適とは言えない条件下でのテストなのです。

その主要なパフォーマンス指標は以下の通りです。

  • 勝率 (Win Rate): 77.55% (約8割)
  • 勝ちトレード (Winning Trades): 76回
  • 負けトレード (Losing Trades): 22回
  • プロフィットファクター (Profit Factor): 3.57
  • 獲得pips (Total Pips): 約700pips

損益費率が約1:1であるにもかかわらず、これほど高い勝率を叩き出している点は、動画の制作者自身も「驚くべき数字」と評しています。利益の源泉は損小利大ではなく、圧倒的な勝率にあります。そしてこの結果が、フィルターを一切使わない、いわばシステムの「素の力」で達成されたという事実は、このロジックの堅牢性を示唆しています。

「インジケーターだけでは勝てない」という常識を覆す可能性

この検証動画が特に説得力を持つのは、制作者である加藤氏の率直な驚きと内省が語られている点です。彼は当初、インジケーターのみに頼ったシステムで安定した結果を出すのは難しいと考えていました。その彼が、検証結果を前にして次のように語っています。

個人的にもですね インジケーターだけ の トレード で は なかなか 高勝率 安定 し た 手法 は でき にくい と いう 風 に 考え て い まし た が そこ の 認識 を もしか し たら 改め なく て は いけない よう な です ね そう し た インジケータ だけ で ここ まで の 利益 率 が 出し て いる と いう の は すごい 手法 か な と いう ふう に 感じ て い ます

彼の驚きは、単に高い勝率に対してだけではありません。動画では、**「特にレンジ相場では大きな損失を出しやすいのが、これまでのインジケーター主体のツールの弱点だったが、このツールは決済ルールがしっかり練り込まれているため、そこでも安定している」**と分析しています。

これは単なるツールの宣伝ではなく、「インジケーターだけでは勝てない」というトレーダー間の常識に一石を投じる、誠実な探求の記録です。この正直な告白と深い分析こそが、検証の信頼性を高めています。

成功の鍵は「難しい判断をしない」こと

では、このツールを効果的に使うためのコツは何でしょうか。動画が示す答えは非常にシンプルです。「複雑で主観的な判断を加えず、システムを信頼すること」。

ユーザーが管理すべき重要な要素は、たった一つだけです。それは**「市場に十分なボラティリティがあるかを確認すること」**。

そのための具体的な方法として、動画では「ドル円の4時間足のような上位足を見て、価格が真横に流れているような通貨ペアは避ける」という実践的なアドバイスが示されています。ツール自体にも動きのある通貨ペアを選ぶ手助けとなる「トレンドマーク」が搭載されていますが、このように簡単なチェックを加えるだけで良いのです。

このたった一つのシンプルなフィルターが、システムの高いパフォーマンスを最大限に引き出す鍵であると動画は結論付けています。

おわりに

今回ご紹介した動画は、シンプルな無裁量ロジックを通じて、驚くほど高いパフォーマンスを達成するトレーディングツールの一つの可能性を示してくれました。

もちろん、これが完璧な聖杯であると断言することはできません。しかし、この動画が示す透明性の高い検証プロセスと、フィルターを無視した条件下でさえ高い数値を記録したという事実は、システムトレードに興味を持つすべてのトレーダーにとって、一見の価値があると言えるでしょう。

ぜひ動画本編で、実際のチャートの動きと検証の詳細を確認してみてください。