1つのトレードから学ぶ、プロが相場に見る「たった一つの急所」

FXゴールドナビ

はじめに

相場の方向感が掴めず、自信を持ってエントリーできない。そんな悩みを抱えるトレーダーは少なくないでしょう。今回ご紹介する動画は、複雑に見える市場の中から「たった一つの重要なポイント」を見つけ出し、そこから全ての戦略を組み立てるプロの思考プロセスを鮮やかに解説しています。本記事では、その核心となる分析と、具体的なトレード事例から見えてくる冷静な戦略眼について紐解いていきます。

たった1本のラインが、相場全体の鍵を握る

動画の分析における最大の核心は、**「ドル円の月足サポートライン」**という、たった1本のラインです。解説者は、このラインが現在の相場全体の鍵を握っていると指摘します。

このラインがなぜそれほど重要なのか。それは、このラインが長期的な**「月足レンジの下限」**という、市場参加者が強く意識する節目だからです。この月足ラインは、ドル円だけでなく、すべてのクロス円の動きに影響を与える「ブレーキ」として機能しています。もしこのラインを明確に下抜けなければ、本格的な円高トレンドは発生しない。したがって、この日の相場分析は、すべてが「ドル円がこの重大な節目を突破できるか、それとも反発するか」という一点に集約されているのです。

ホームラン狙いのトレードと、冷静な「同値撤退」の裏側

この分析を前提とした具体的なトレード事例として、ユーロ円の取引が紹介されています。

  1. エントリーの根拠: 日足チャートで明確な水平線を下にブレイクしたことを確認し、ルール通りにショートエントリー。
  2. トレードの経過: エントリー後、一時は約70pipsの含み益が出ました。しかし、市場全体のブレーキ役である「ドル円の月足ライン」で反発が起きたため、ユーロ円も上昇に転じ、利益は失われました。
  3. 最終的な判断: 含み益がほぼゼロになった時点で決済する**「同値撤退」**を選択。

このトレードには、解説者の明確な戦略思想が反映されています。日足レベルのスイングトレードにおける考え方について、次のように語られています。

日足スイングに関しては原則としてはホームランを狙っていく、リスクリワード1以上をしっかりと狙っていくといったところが大きな目的となってきます。

この「ホームラン狙い」の戦略は、単なるギャンブルではありません。その根底には、徹底したリスク管理があります。解説者が言うように、この手法は「大きく損をすることはない」ため、「そこを繰り返しやっていくだけ」という、持続可能な戦略なのです。大きな利益が見込める場面でリスクを限定してエントリーを繰り返す。だからこそ、思惑通りに相場が伸びなかった今回は、深追いせずに建値で冷静に撤退したのです。

「悔しくない」理由 — 次のチャンスを見据える思考法

含み益が消えてしまったにもかかわらず、解説者は「特に悔しくはない」と語ります。その理由は、今回の撤退が感情的な判断ではなく、市場全体の状況を分析した上での合理的な結論だからです。

ユーロ円が伸び悩んだ根本原因は、市場の鍵を握る「ドル円の月足ライン」を突破できなかったことにあります。その事実を確認できたため、今回の同値撤退は戦略上、理にかなった行動でした。

さらに重要なのは、彼の視線がすでに「次のチャンス」に向いている点です。一度ブレイクしたラインまで価格が戻ってきたところを狙う「戻り売り」など、短期的なトレードチャンスはまだ残されています。一つのトレードの小さな結果に一喜一憂せず、集中力を切らさずに常に次の優位性の高い局面を探し続ける。これこそが、規律あるトレーダーの思考法なのです。

おわりに

たった一つの重要なラインを見極めることで、相場全体のシナリオが明確になること。そして、「ホームランを狙う」という明確な戦略と、それが機能しないと判断した際の冷静な撤退。動画で語られる分析とトレードには、プロの思考が凝縮されています。

動画本編で、プロの思考プロセスをぜひご覧ください。