はじめに
週明けに株式市場が最高値を更新するなど、マーケットは全体的に「リスクオン」のムードに包まれています。しかし、この強い流れの中でも、各通貨ペアの動きを見るとシグナルはまちまちで、トレードの方向性を定めるのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そうした複雑な相場環境を整理し、来週のトレード戦略を立てる上で特に注目すべき一つの通貨ペアを解説します。数ある通貨ペアの中から、専門家が「最も分かりやすい」と評価する、際立ってクリアなセットアップが形成されているものとは何か、詳しく見ていきましょう。
クロス円の上昇と、その裏に潜む注意点
リスクオンのムードを受け、週前半はドル円やユーロ円といったクロス円が力強く上昇しました。しかし、週末にかけてその勢いには陰りが見え始めています。
特にドル円は、一度は日足のレジスタンスラインをブレイクしましたが、週末にかけては下落に転じ、再びそのラインを下回って引けてしまいました。この一連の動きは株式市場の値動きと完全に歩調を合わせたものであり、上昇の勢いが弱まり、上値が重くなっている可能性を示唆しています。
また、同様に強い上昇を見せていたポンド円も、重要な月足のレジスタンスラインに到達。金曜日には「十字星」のようなローソク足が出現し、上昇が一服するサインが出ています。
このように、一見好調に見えるクロス円にも注意すべき転換点が見えており、単純に買いで追うだけではない、より丁寧な分析が求められる局面と言えるでしょう。
最も注目すべき「美しい」チャートパターン
複雑な動きを見せる通貨ペアが多い中で、来週のトレードにおいて「最大注目」とされているのが豪ドル/米ドルです。
この通貨ペアは、週の半ばまでほとんど動きがありませんでしたが、金曜日に大きな陽線(大陽線)を伴って、明確な日足の水平レジスタンスラインを力強くブレイクしました。この動きは、今後の上昇を示唆する非常に強いサインと捉えられています。
この豪ドル/米ドルは、非常にきれいな水平線からの大陽線ブレイクという、来週のトレードにおいて最も分かりやすい形かもしれません。
さらに、現在の価格から次の大きな抵抗帯である0.81付近までは目立ったレジスタンスが見当たらず、価格がスムーズに上昇していく余地が大きいことを意味しています。これは、買いトレードにとって絶好の機会となりそうです。
ユーロドルに見るもう一つのチャンス
豪ドル/米ドルほどではありませんが、もう一つ注目すべきチャンスがユーロドルに見られます。
ユーロドルの日足チャートでは、現在きれいな「ボックス型」のレンジ相場が形成されています。そのため、トレーダーは2つの戦略を検討することができます。
- 逆張り戦略: 価格がボックスの上限ラインに到達し、反落するサインが出れば、そこを狙った売り(ショート)。
- 順張り戦略: 価格が上限ラインを力強く上にブレイクすれば、その流れに乗る買い(ロング)。
このように、明確なレンジが形成されているため、自身のトレードスタイルに合わせてチャンスを狙いやすい状況です。
おわりに
今週のFX市場は、リスクオンムードで始まったものの、週末にかけてはドル円やポンド円などで上昇の勢いが鈍化し、複雑な様相を呈しています。その中で、豪ドル/米ドルは非常に明確で「美しい」と評されるブレイクアウトパターンを形成しており、来週のトレードにおける最有力候補と言えるでしょう。
本記事で解説した内容は、相場分析の一部です。より具体的なエントリータイミングや詳細なチャートの形については、ぜひ動画本編でご確認ください。
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