はじめに
ウクライナ情勢の緊迫化を受け、外国為替市場は非常に大きな変動を見せています。強いトレンドが発生し、通貨間の強弱もこれまで以上に明確になる中、多くのトレーダーが「来週、どう動けばいいのか」と悩んでいるのではないでしょうか。
このような不透明な時代にこそ、プロの分析が羅針盤となります。今回ご紹介する動画では、金融のプロが先週一週間の市場動動を深く掘り下げ、現在の相場を支配する明確なトレンドを特定。特に注目すべき通貨ペアを具体的に示し、来週に向けた貴重な戦略的ガイドを提供しています。
欧州と豪州で明暗、通貨の強弱が生まれた「地理的要因」
今週の相場を読み解く上で最も重要なテーマは、ユーロ(EUR)と豪ドル(AUD)の間に生まれた顕著な強弱の差です。動画では、この背景にある「地理的要因」が明確に解説されています。
まず、欧州の通貨であるユーロやポンドは、ウクライナの紛争地域との地理的な近さから、リスク回避のために大きく売り込まれています。
一方で、正反対の動きを見せているのが豪ドルです。オーストラリアは資源国であり、ウクライナ情勢を背景とした原油高が通貨価値を押し上げています。さらに、南半球に位置し紛争地域から地理的に遠いことが、安全な資産の逃避先としての魅力を高めているのです。これは普段あまり見られない動きですが、現在の世界情勢がもたらした論理的な帰結と言えるでしょう。
こちらもウクライナ情勢により原油高が発生しており、連動して資源国通貨が上昇しているものと見ることができます。また地政学的要因としても、豪ドルに関しては南半球に位置しているというところもあり、こちらに資産が逃避している向きもありそうですね。
なぜ「ユーロ円」なのか?プロが狙う下落トレンドの初動
このユーロ安という大きな流れの中で、動画が来週のメインターゲットとして挙げているのが「ユーロ/円(EUR/JPY)」の売り(ショート)です。
なぜユーロ/ドル(EUR/USD)ではなく、ユーロ/円なのでしょうか。その理由はトレンドの「鮮度」にあります。ユーロ/ドルは昨年から長い下落トレンドが続いていますが、一方でユーロ/円は、今週の下落で直近の安値を明確に下抜けたことにより、日足チャートで下降トレンドに入ったばかりです。
この「初動」の段階にあるトレンドは、より下落の勢いが強く、利益を伸ばせる余地が大きい可能性がある、と動画では個人的な見解として分析されています。
ユーロドルに比べると、このユーロ円は下降トレンドに入ったばかりであり、下落の余地も大きそうとみたいと思います。
主要通貨ペアの注目ポイントと注意点
動画では、ユーロ/円以外にも主要な通貨ペアの動向が網羅的に解説されています。来週の戦略を立てる上で重要なポイントをまとめました。
- 豪ドル/米ドル (AUD/USD): 重要なネックラインを上方向にブレイクし、明確な上昇トレンドに入りました。しばらくは買いのチャンスを探る展開が意識されそうです。
- ポンド/ドル (GBP/USD): 短期的な方向性は下ですが、注意が必要です。価格は過去に何度も反発している日足の重要なサポートラインに近づいています。ここで買いが入る可能性があり、ユーロ/ドルのように一直線に下落するとは限らない点が大きな違いです。
- ドル/円 (USD/JPY): 現在は一進一退の膠着状態にあり、方向感に乏しい状況です。積極的に取引するよりも、どちらの方向に動き出すかを慎重に見極めるべき通貨ペアとして位置づけられています。
- ポンド/円 (GBP/JPY): 金曜日には300pipsに迫る大きな下落を見せました。こちらも短期的には売り(ショート)を狙えるチャンスがある通貨ペアとして注目されます。
おわりに
市場は一見すると複雑で、混乱しているように見えます。しかし、プロの分析を通せば、そこには明確な構造と戦略が見えてきます。今回ご紹介した動画は、「ユーロ安」と「豪ドル高」という今週の支配的なトレンドを特定し、その中でも特に「ユーロ/円」という具体的なターゲットを示してくれました。
また、来週は3月10日(木)に欧州のECB政策金利発表と米国の消費者物価指数(CPI)という重要指標が控えています。特にECBの発表は、ウクライナ情勢発生後、初めてECB議長が発言する場となるため、市場の注目度が非常に高まっています。これらのイベントが新たな変動要因となる可能性もあり、注意が必要です。
市場の大きな流れを掴み、具体的な戦略を立てるために。
動画で語られるプロの分析を、ぜひご自身の目でお確かめください。

