「設定さえすれば、あとは自動で利益を積み上げてくれる」―。FXの自動売買と聞くと、そんな夢のような「ほったらかし投資」を思い浮かべる方も多いでしょう。しかしその一方で、「気づいたら大きな含み損を抱えていた」という失敗談も後を絶ちません。この理想と現実のギャップに、多くのトレーダーが悩んでいます。
そんな中、YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」で公開された動画「【決定版】ループイフダンで稼ぐ実戦的なポイント」は、このジレンマに対する明確な答えを提示してくれます。プレゼンターの加藤氏は、自身が100万円の資金を「かなり低ロット」で運用し、わずか4ヶ月で109万円に増やした経験に基づき、ループイフダンを単なる自動ツールではなく、一つの「戦略」として使いこなすための実践的な方法を解説しています。
本記事では、この動画の核心を徹底的に分析し、ループイフダンを単なる自動売買ツールから「トレンドを刈り取る戦略兵器」へと昇華させる思考法を解説します。
レンジ相場すら、味方になるという発見
ループイフダンの最も意外で、そして強力な長所の一つは、多くのトレーダーが頭を悩ませる「レンジ相場(横ばいの相場)」で利益を生み出せる点です。
通常、トレンドフォローを基本とする裁量トレーダーにとって、方向感のないレンジ相場は悪夢です。エントリーしてもすぐに逆行して損切りになったり、小さな損失を繰り返したりと、消耗戦になりがちです。
しかし、ループイフダンはこの状況を利益の源泉に変えます。このシステムは、一定の値幅で機械的に買い注文と決済注文を仕掛けます。価格が少し上昇して利益が確定されると、その瞬間にシステムは再び同じ価格帯に新たな買い注文を設置します。この繰り返しによって、レンジ内の無数の小さな上下動が、すべて利益の機会に変わるのです。
ループイフダンの場合 は レンジ の 相場 に なっ て も ok と いう こと です ね はい 価格 の 下落 が 横ばい の ところ で 止まっ て いれ ば 利確 を し ながら です ね 進ん で いく こと が でき ます の で ループイフダン は レンジ も 利益 に なっ て しまう の が 特長 の 一 つ と いう こと に なり ます
これまで手を出せずにただ眺めるしかなかった、あるいは損失を重ねていた退屈な相場が、着実に資産を増やすチャンスに変わる。これは多くのトレーダーにとって「目から鱗」の発見と言えるでしょう。
最悪のシナリオと、それを避けるためのシンプルな原則
損切り設定をしない自動売買システムにおいて、誰もが恐れるのが「最悪のシナリオ」です。動画では、このリスクについて真正面から言及しています。
例えば「買い」設定の場合、最悪のシナリオとは、設定後に一方的な強い下落トレンドが発生することです。システムは下がり続ける価格に対して機械的に買いポジションを追加し続け、決済されることなく含み損が雪だるま式に膨らんでいきます。
では、どうすればこの破滅的な状況を避けられるのか?動画が提示する答えは、驚くほどシンプルです。それは、**「常にループイフダンの設定を、日足チャートのトレンド方向と一致させる」**という一つの原則です。
動画では、多くのトレーダーが考えがちな「レンジの下限に近づいたら買い、上限に近づいたら売り」といった逆張り的な使い方を明確に批判しています。価格が下がっている局面で安易に買い設定を入れるのは、下落トレンドに逆らう非常に危険な行為だと指摘します。
ループイフダンの使い方として個人的におすすめなのはトレンドに沿った設定をすると いうことです。 買いの設定をするのであれば買いの設定をした後に強い上昇が起きた方が絶対的に良いという考え方になります。
あくまで大きな流れに乗る「トレンドフォロー」の道具として使う。このたった一つのルールを守るだけで、ループイフダンは危険なギャンブルから、計算された戦略ツールへと姿を変えるのです。
本当の強みは「裁量トレード」との相乗効果
そして、動画が最も重要なメッセージとして伝えるのが、ループイフダンと手動で行う「裁量トレード」の相乗効果です。この二つは対立関係ではなく、互いの弱点を補完し合う最高のパートナーになり得るといいます。
- 裁量トレード: 明確で強いトレンド相場では大きな利益を狙えますが、方向感のないレンジ相場や、トレンド中の「騙し」の動きに弱く、損切りにかかりやすい側面があります。
- ループイフダン: 裁量トレーダーが苦手とする緩やかなトレンドやレンジ相場でこそ、小さな「騙し」の動きすら利益に変えながら、コツコツと資産を積み上げる真価を発揮します。
つまり、裁量トレーダーが「今はエントリーすべきではない」と好機をじっと待っている間も、ループイフダンは着実に口座残高を増やしてくれる可能性があるのです。これは単に収益機会が増えるだけでなく、「チャンスが来ないから」と焦って質の低いトレードをしてしまうのを防ぎ、トレーダーの精神的な安定にも大きく貢献します。高モメンタム相場と低モメンタム相場の両方に対応できる「全天候型」のポートフォリオを構築できるのです。
1本の手法が機能しないとき、デメリットとなる時でも、もう1本の手法がカバーしてくれるということがありますので、利益面、それから相場を待つというメンタル面でのところでメリットが期待できるということです。
二つの手法を組み合わせることで、どんな相場状況にも対応できる、より堅牢なトレーディングシステムを構築できるのです。
日足トレンドで判断する「ON/OFF」のサイクル
では、具体的にいつループイフダンを稼働させ、いつ停止させるべきか?動画では、この戦略の核心である「ON/OFF」のサイクルを明確に示しています。これは「ほったらかし」ではなく、明確なルールに基づく積極的な管理手法です。
システムを「ON」にする合図
戦略の基本は、日足チャートで明確なトレンドが発生したことを確認してからシステムを稼働させることです。動画内では、具体的なトリガーとして以下が挙げられています。
- 長らく超えられなかった重要な水平線(レジスタンスライン)を価格が明確に上抜けたタイミング
- 複数の移動平均線が同じ方向を向き、綺麗に並んだ「パーフェクトオーダー」が形成されたタイミング
システムを「OFF」にする合図
これが最も重要なリスク管理です。日足のトレンドが崩れたと判断した瞬間に、ループイフダンの「新規注文」を停止します。その判断基準は以下の通りです。
- 上昇トレンドの場合、ダウ理論における重要な安値を明確に下抜けたタイミング
- 移動平均線が逆のパーフェクトオーダー(下降トレンドのサイン)を形成し始めたタイミング
「OFF」にした後の処理
設定をOFFにすると、新規ポジションは追加されなくなります。しかし、まだ決済されていない既存のポジションは残っています。その後、価格が一時的に戻す局面で一部のポジションが利益決済されるのを待ちます。そして、トレンド転換が確定的になった段階で、残っている含み損ポジションは**手動で損切り(決済)**します。
これにより、トレンドの発生から終焉までで得た利益を確定させ、含み損を翌月のトレンドに持ち越すことなく、一度ポジションを完全にクリアにするのです。これは、一つのトレンドを一つの「キャンペーン」として捉え、「特定、交戦、離脱」を体系的に行う、極めて戦略的なアプローチと言えるでしょう。
おわりに
動画が明らかにしたのは、ループイフダンは決して魔法の「ほったらかし」マシンではないということです。その真価は、日足レベルの大きなトレンドを特定し、その発生から終焉までを体系的に刈り取るための「能動的なツール」として使うことで発揮されます。
トレンドの始まりでシステムを「ON」にし、トレンドの終わりで「OFF」にする。そして、最後は手動でポジションを整理する。この一連のサイクルこそが、「本当の勝ち筋」です。裁量トレードの分析スキルと組み合わせることで、ループイフダンはあなたのトレーディングを新たな次元へと引き上げてくれる強力な武器となるでしょう。
動画本編では、より詳しいチャートの解説や具体的な設定方法が紹介されています。この考え方に興味を持った方は、ぜひ一度視聴してみてください。

