はじめに
これまで利益をもたらしてくれた明確なトレンドが、ある日突然消え去ってしまう。頼りにしていた日足チャートは方向感を見失い、次にどう動くべきか判断に迷う――多くのトレーダーが今、まさにこうしたジレンマに直面しているのではないでしょうか。ここ数週間の市場を牽引してきたドル高の勢いが止まり、市場は混沌とした調整局面に入っています。
この記事で紹介する動画は、そんな視界不良の相場を乗り切るための戦術的なシフトを提示します。プロの分析に基づき、現在の市場が「ドル高・円高」という大きな流れの「分岐点」にあることを解説。これが一時的な調整に過ぎないのか、あるいは本格的なトレンド転換の始まりなのか。その見極め方と、混乱の中から新たな好機を見つけ出すための具体的な戦略を明らかにします。
ドル高トレンドの終わり?市場が迎えた「分岐点」とは
動画の分析の核心は、現在の市場が重大な「分岐点」にあるという認識です。これまで明確だったドル高・円高の強いトレンドが一旦停止し、調整局面に入りました。この先、市場がどう動くかについては、大きく分けて二つの可能性が考えられます。
一つは、大きなトレンドが一休みし、方向感のない「もみ合い」相場に移行する可能性。もう一つは、これまでの流れが完全に反転し、新たなトレンドが始まる可能性です。動画では、この重要な局面を次のように表現しています。
ドル高円高に対して調整が入ってきた1週間となっています。…このまま調整が続くのか、あるいはまたドル高円高が入ってきて、強いトレンドがまた再開していくのかということで、分岐点にある状況です。
どちらのシナリオに進むのかを慎重に見極めることが、今後のトレード戦略を立てる上で不可欠となります。
プロが実践する、相場に合わせた「時間軸」の切り替え
では、このように方向感が見えづらい相場で、プロはどのように分析を進めるのでしょうか。動画では、非常に実践的な戦略として「分析の時間軸を切り替える」というアプローチが紹介されています。
具体的には、これまで中心だった日足(ひあし)での分析から、より短い4時間足(よじかんあし)に焦点を移すというものです。この戦術シフトがなぜ今必要なのか。その理由は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルといった複数の主要通貨ペアにおいて、日足チャートでは意識されるべき水平線がはっきりと見えず、分析が困難になっているためです。これは単なる好みの問題ではなく、市場全体で起きている現象への戦略的適応と言えます。一方で4時間足チャートに切り替えると、短期的なトレンドやパターンがより明確に浮かび上がってくるのです。
今、最も注目すべき「きれいな形」の通貨ペア
動画では、4時間足で分析することで見えてくる具体的なトレードチャンスについても言及されています。特に注目すべき通貨ペアとして挙げられているのが、ポンドです。
ポンドドル(GBP/USD)の4時間足チャートには、「きれいなダブルボトム」が形成されました。これは、下落トレンドが底を打ち、強気な上昇トレンドへ転換することを示唆する古典的なテクニカルパターンです。実際にこのパターン形成後、ポンドドルは約1000 pipsという非常に大きな上昇を見せています。また、ポンド円(GBP/JPY)も同様のパターンを示しており、こちらも注目すべきペアだと指摘されています。解説者自身も、これらの明確なパターンを根拠に、上昇トレンド中の一時的な下げを狙う「押し目買い」を検討していると語っています。
今後の流れを決める最重要イベント
今後の市場の方向性を占う上で、見逃せないのが経済指標の発表です。動画では、来週金曜日(4月3日)に発表される「アメリカの雇用統計」が、流れを決定づける最重要イベントになると指摘しています。
この統計の結果は米ドルの強さに直接的な影響を与えるため、市場参加者の注目が集中します。結果次第では、相場がどちらかの方向に大きく動き出す可能性があり、まさに現在の「分岐点」から次のトレンドが始まるきっかけとなり得ます。そのため、指標発表の直前直後は特に慎重なトレードが求められると、動画では注意を促しています。
おわりに
現在の市場は、何もしないで待つべき時ではなく、戦略を適応させるべき時です。日足チャートによる長期的な視界は曇っていますが、4時間足に目を向ければ、ポンドに見られるダブルボトムのような、敏腕なトレーダーが捉えるべき具体的な好機が存在します。来るアメリカの雇用統計が、この「分岐点」に決着をつける触媒となる可能性は高いでしょう。それまでは、時間軸を短くし、そこにある明確さを取引するのがプロフェッショナルなアプローチです。
動画本編で、プロの分析をぜひご覧ください。

