はじめに
米大統領選のような大きなイベントの最中、日々のめまぐるしい価格変動に戸惑いを感じることはありませんか?短期的な値動きに一喜一憂していると、相場全体の大きな流れを見失いがちです。
そんな時こそ、一歩引いて「大局観」で相場を捉えることが重要になります。そのための強力なツールが「月足チャート」です。
今回ご紹介する動画では、この月足チャートを使って主要通貨ペアの超長期的なトレンドを分析しています。そこから見えてきたのは、為替市場全体を動かす「ドル安の強いトレンド」を背景に、10年以上にわたる流れが歴史的な転換点を迎える可能性でした。この「トレンドの初動」を理解することは、今後のトレード戦略を立てる上で非常に有益な視点となるでしょう。
10年続いた下落トレンドに、転換の兆し
今回の分析で最も劇的な、10年来の物語の転換を示唆しているのがユーロ/米ドル(EUR/USD)です。まるで、12年間にわたる下落圧力のダムがついに決壊したかのようです。
この通貨ペアは、2007年から2008年頃を起点として、10年以上にわたり長期的な下降トレンドを形成してきました。月足チャートには、その間ずっと上値を抑えつけてきた、非常に強力な下降トレンドラインが描かれています。
しかし、直近の値動きはこの抵抗線を明確に「上方向」にブレイクしました。さらに、今度はそのラインが支持線(サポート)として機能し、価格を下支えしています。これは、長期にわたるドル高・ユーロ安の流れが終わり、新たな上昇トレンドが始まる可能性を示す、歴史的な転換点かもしれません。もしこのドル安の流れが継続すれば、次の上値目標は過去に何度も意識された1.25、さらにその先には1.40という水準も見えてきます。
10年以上長らく続いている下降トレンドに対してトレンドの転換を迎えるかというところで、やはりユーロドルに関しても月足の形をイメージしながらですね、日々の冷やしのチャートも見ていただくとより分かりやすいかと思います。
ドル円が示す「100円」という歴史的な中心点
ユーロが対ドルで歴史的な反転を見せる一方で、ドル自体も対円で重要な節目に近づいています。動画では、ドル/円(USD/JPY)の過去20年間の値動きにおいて「100円」という水準が、歴史的な中心点(中間値)として機能してきたことが指摘されています。
最近の動きとして、これまで重要な支持線だった「104円」を下にブレイクし、この歴史的な中心点である100円方向への動きが始まりました。トレーダーにとって、次の焦点は過去に何度も価格を支えた強力なサポートライン「101円」です。この水準を巡っては、以下のような戦略が考えられます。
- 101円を目標とした短期的な売り戦略。
- 101円での反発を確認してからの買い戦略。
- もし101円を勢いよく下抜けるなら、そのブレイクに追随する売り戦略。
より広い視点で見ると、高値の目安は約125円、安値の目安は約75円となっており、その中心に100円が存在します。この心理的・技術的な中心点に向かう現在の流れは、今後のトレード戦略において重要な羅針盤となります。
「安く買い、高く売る」好機を秘めた通貨ペア
この「ドル安」という大きな潮流は、「安く買い、高く売る」というトレードの原則を実践する絶好の機会をもたらしています。特にポンド/米ドルと豪ドル/米ドルにその可能性が見られます。
- ポンド/米ドル (GBP/USD) ユーロ/米ドルと同様に長期下降トレンドにありますが、1.20という水準で非常に強力なサポートを確認しています。注目すべきは、まだ長期の下降トレンドラインを上抜けていない点です。トレーダーは1.35の抵抗線を注視すべきでしょう。ここを明確に上にブレイクすれば、それは数年単位の買い場が訪れるトリガーとなる可能性があります。
- 豪ドル/米ドル (AUD/USD) 「コロナショック」後に劇的なV字回復を見せたこの通貨ペアは、0.60、0.70といった1000pips単位の節目を非常にきれいに意識しながら動いています。特に現在は0.70のラインがサポートとして機能し、価格が反転している状況です。長期的な底値は固まったと見られ、今後もドル安トレンドが続くのであれば、次のターゲットである0.80を目指す上昇トレードの機会が明確に見えてきます。
安く買って高く売る、そうしたトレードのチャンスを狙うという意味ではポンドドルの買い方向も非常に面白い方向となってきますので、注目しておく必要があります。
おわりに
現在の為替市場は、単なるレンジ相場や一時的な変動ではなく、「ドル安」を主軸とした歴史的な大転換点に立っている可能性があります。日々の細かな値動きに惑わされず、月足チャートでこの大局観を持つことこそ、大きなチャンスを掴む鍵となります。
ユーロドルの10年来のトレンド転換、ドル円の歴史的な中心への回帰、そしてポンドドルや豪ドルに潜む買いの好機。これらはすべて、一本の線で繋がった物語です。今回ご紹介した動画は、その壮大な物語を読み解くための「地図」です。ぜひ動画本編で実際のチャートを確認し、この歴史的な相場のうねりをどう乗りこなすか、ご自身の戦略を練り上げてみてください。

