はじめに
なぜ、FXで勉強したはずの手法が上手く機能しないことがあるのでしょうか?様々な戦略を学んでも、いざエントリーすると逆方向に動いてしまい、混沌とした値動きの中で途方に暮れてしまう…多くのトレーダーが一度は抱える悩みです。
今回ご紹介する動画は、この普遍的な問いに対して、驚くほどシンプルで本質的な答えを提示してくれます。成功の鍵は、複雑なテクニックではなく、現在の相場がどの「環境」にあるかを正確に認識すること。動画によれば、相場には4つの異なる顔(環境)が存在し、ほとんどの負けは「正しい手法を、間違った環境で使ってしまう」ことから生まれているのです。
え、相場の7割はトレードしてはいけない?
動画が提示する核心的なコンセプトは、相場環境には「上昇トレンド」「下降トレンド」「レンジ」「ノン・トレンド」の4種類があるというものです。そして、最も衝撃的なのは、相場の約7割という大半の時間が、方向性のない「ノン・トレンド」状態であるという事実です。
この「ノン・トレンド」とは、値動きに明確な規則性が見出せない相場で、トレードには全く適さない環境を指します。動画では、この点を次のように断言しています。
相場の 大半 は この 規則 性 の ない トレード で も レンジ も ない そば と なり ます の で どんな 手法 を 慎重 に 使っ た と し て も 利益 に なら ない
つまり、プロのトレーダーは時間の7割で「何もしない」ことを選択しているのです。この知識は、トレードに対する考え方を根本から変える力を持っています。「常にポジションを持たなくては」という焦りから解放され、「優位性の高い局面だけをじっくり待つ」という規律へと移行させてくれます。
ちなみに、ノン・トレンド相場の中でも唯一、規則性を持ってトレードが可能なのが「レンジ相場」です。動画では、レンジでの逆張り手法についても具体的なコツが示されています。それは、上限・下限ラインが2点確認できた後の「3点目のタッチでエントリーする」こと。4回、5回とタッチを繰り返すとブレイクの可能性が高まるため、より確率の高い3点目を狙うのがセオリーだという、極めて実践的なアドバイスです。
トレンドの始まりを捉える「魔法の水平線」
では、どうすれば危険な「ノン・トレンド」を避け、利益の出やすい「トレンド」環境を見極められるのでしょうか。そのための客観的なメカニズムが、動画で紹介されている「トレンド転換ライン」です。これは、チャートに引く一本のシンプルな水平線でありながら、相場の転換点を誰の目にも明らかにしてくれる強力な武器となります。
このラインは感覚に頼らず、機械的に引けるのが最大の利点です。
- 下降トレンドからの転換: 「直近の最安値を付けた高値」に引く。
- 上昇トレンドからの転換: 「直近の最高値を付けた安値」に引く。
なぜこのラインがそれほど重要なのでしょうか。それは、トレンドの中で最も利益を伸ばしやすい「追随期」への入口を明確に示してくれるからです。動画でもこの トレンド 転換 ライン を 受け て き た 直後 あたり が ついぞ 行き の 最も 良い ポイント と なっ て き ますと解説されている通り、このラインはトレンドの最も美味しい部分を捉えるためのゲートウェイなのです。
さらに動画では、このラインをブレイクした後の、2つの実践的なエントリー戦略が紹介されています。
- 理想的なパターン(サポレジ転換): ラインをブレイク後、価格が一度ラインまで戻ってきて、そこが新たな支持線(サポート)として機能するのを確認してからエントリーする方法。損切り幅を小さく抑えられるため、リスクリワードの良い理想的なトレードが可能です。
- 現実的なパターン(大陽線でのブレイク): 強い勢いでラインをブレイクした場合、価格が戻ってこないことも多々あります。その際は、ブレイクを確定させた大きな陽線で「試し玉」として一部エントリーします。
そして、どちらのパターンでも重要なのが損切りの置き場所です。ラインのすぐ内側ではなく、「少し外側に置く」ことで、ライン付近でのもみ合いや一時的なヒゲによる無駄な損切りを避けられるという、経験に裏打ちされた知見も語られています。
FXで多くの人が陥る「2つの負けパターン」とは
この「4つの顔」と「トレンド転換ライン」を理解することは、FXで多くの人が陥る失敗を構造的に避けることにつながります。動画では、負けのほとんどが2つのパターンに集約されると指摘しています。
- 負けパターン1: 方向性のない「ノン・トレンド相場」で無理にトレードしてしまうこと。
- 負けパターン2: 上昇トレンドが伸びきった終盤(利食い期)で高値掴みしてしまうこと。
トレンド転換ラインは、相場が「ノン・トレンド」から「トレンド」に移行する瞬間を客観的に捉えさせてくれます。これにより、まず負けパターン1を回避できます。そして、ラインブレイク直後の「追随期」という最も安全で利益が見込めるタイミングを教えてくれるため、伸びきった先端で買ってしまう負けパターン2も防げるのです。
この2つがFXにおける2大負けパターンということができます。反対に言うとそれらを避けることができればFXの中で勝っていくことができる
この言葉が示すように、勝つための秘訣は、複雑な手法を覚えることではなく、この2つの負けパターンを徹底的に避ける仕組みを構築することに他なりません。
理論から実践へ。動くチャートで学ぶ「待つ」ことの重要性
動画の後半では、過去のチャートを動かしながら理論を実践するデモンストレーションが行われます。このパートは、理論が実際の相場でどう機能するかを力強く示しており、非常に見応えがあります。
特に印象的なのは、その正直さです。下降トレンド後に引かれたトレンド転換ラインに対して、価格はすぐにブレイクしません。ラインを上限とするレンジ相場を形成し、1回、2回、3回と上値を試した後、ようやく4回目で力強くブレイクしていく様子が映し出されます。この1 回 2 回 3 回 試し て 4 回 目 で 強く 抜け て き まし たという実例は、「待つ」ことがいかに重要で、現実のトレードの大半を占めるかを教えてくれます。
動画ではわから ない と 思っ た チャート は 避ける と いい です ねと繰り返し語られますが、このデモはまさにその実践です。また、「この手法はどの時間足で有効ですか?」というトレーダー共通の疑問にも、1分足から4時間足まで、あらゆる時間軸でこの考え方が有効であることが実例をもって示されています。
おわりに
この動画が伝える中心的なメッセージは、FXで安定して勝ち続けるためには、まず相場の現在の顔を見極め、それに応じて行動する(あるいは、しないと決める)規律が必要だということです。
難しい手法を追い求める前に、まずは相場環境の認識という最も基本的な土台を固めることが、勝利への最短ルートなのかもしれません。
あなたが見ているチャートは、今どの顔をしていますか?
動画本編で、加藤さんの丁寧な解説をぜひご覧ください。

