メジャー通貨は様子見?今週のFX市場、プロが注目する意外なチャンスとは

FXゴールドナビ

はじめに

市場全体が「リスクオフ」ムードに包まれ、ドル円のような主要通貨ペアが方向感なく横ばいで推移するとき、多くのトレーダーが「今週はどう動けばいいのか」と頭を悩ませるのではないでしょうか。トレンドが見えにくく、無理にエントリーしても損失を被りやすい、そんなもどかしい相場状況は珍しくありません。

このような複雑な市場環境を読み解く上で、プロの視点は非常に貴重です。YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」が毎週配信している相場分析動画は、まさにそんなトレーダーの道しるべとなる存在です。

この動画では、一見すると手が出しにくいメジャー通貨の状況を冷静に分析するだけでなく、多くの人が見過ごしがちな補助的な通貨ペアや他の金融商品に潜む、より明確な取引機会を浮き彫りにしています。本記事では、この動画の要点を抽出し、今週の市場を乗り切るためのヒントをご紹介します。

横ばいが続くメジャー通貨の「神経質な動き」

動画の分析によると、今週の市場は先週に引き続き「リスクオフムード」が支配的です。ドル安・円高の流れが強まり、ドル円は下落トレンドを形成しました。しかし、スピーカーは安易な売り追いを戒めています。下落が長く続いているため、「安値掴み」になるリスクがある一方で、トレンド転換ラインを上にブレイクすれば上昇に転じる可能性も指摘しています。買いと売りの両面で仕掛ける可能性があるため、どちらか一方に決めつけず「ニュートラル」なスタンスで構えるべき局面だと分析しています。

一方で、ユーロ円やポンド円といった他の主要通貨ペアも、一筋縄ではいかない状況です。動画内では、こうした相場の特徴が的確に表現されています。

今週のユーロ円は上下に長いヒゲが出る相場となりましたが、こうした相場を「神経質な動き」と表現することがあります。

しかし、すべてのメジャー通貨が取引しにくいわけではありません。動画では、ポンドドル(GBP/USD)には「綺麗なレンジラインが発生している」と指摘し、レンジ内での逆張りやブレイクアウトといった明確な戦略が立てやすい状況にあることを示唆しています。このように、同じメジャー通貨でも通貨ペアごとに分析し、取引の可否を判断する必要があるのです。

注目すべきは補助的な通貨ペアの明確なサイン

メジャー通貨ペアが手詰まり感を見せる中、動画はより明確なチャンスが「補助的な通貨ペア」にあることを明らかにしています。特に注目されたのが、豪ドル円(AUD/JPY)のショート(売り)のアイデアです。

このトレードアイデアの根拠は明確です。弱い動きが続くオセアニア通貨(豪ドル)と、リスクオフムードで買われている円という、通貨間の強弱がはっきりしているため、豪ドル円には明確な下落圧力がかかっていると分析されています。

テクニカル的な裏付けとして、金曜日に日足のレンジを形成していた87円のサポートラインを大きく下にブレイクした点が挙げられています。動画では、このブレイクしたライン付近まで価格が一度戻し、そこが新たな抵抗線として機能する「サポレジ転換」の形が確認できれば、絶好のエントリーポイントになる可能性があると示唆しています。このように、漠然とした市場の中から具体的なトレードシナリオを見つけ出せる点が、この動画分析の大きな価値と言えるでしょう。

ゴールドとビットコインから読み解く市場心理

この動画の分析は、為替だけに留まりません。ゴールドやビットコインといった他の資産クラスの分析を通じて、より広い視野から市場心理を読み解いています。

ゴールドについては、大きな下落からのトレンド転換で上昇していますが、転換の起点となったラインから価格がかなり離れてきているため、「高値掴み」には注意が必要だと警告しています。さらに、週足レベルで強力な抵抗線となる2068ドルが目前に迫っており、買いを狙うには慎重さが求められる局面です。

対照的にビットコインは、同じく横ばいの「ハラミ足」を形成しているものの、こちらは「長い下落から上昇トレンドへの転換初動」に入っていると分析されています。そのため、ゴールドに比べてまだ買いで狙える余地が十分にあるという見方です。このように、資産ごとに異なる状況を的確に分析し、画一的ではない、きめ細かな洞察を提供している点も特徴です。

週後半の重要イベントに備える戦略

優れた相場分析は、現状把握だけでなく、未来への備えも促します。この動画では、週後半に控える重要な経済指標についても言及し、トレーダーが週間の戦略を立てる手助けをしています。

今週注目すべきは、木曜日の米国四半期GDPと、金曜日のPCEデフレーターの発表です。これらの重要指標の発表を機に、市場が活発に動き出す可能性があると指摘されています。

このことから導き出される戦略は、週の前半は焦らず、メジャー通貨の「神経質な動き」に付き合わずに好機を待ち、市場が方向性を示しやすくなる週の後半に備える、というものです。これは動画全体を貫く「忍耐強く、確率の高いセットアップを待つ」というメッセージとも一致します。

おわりに

方向感のつかみにくい「神経質な」相場環境であっても、プロの視点を通せば、どこに注意を払い、どこにチャンスが眠っているかが見えてきます。メジャー通貨では様子見に徹し、通貨間の強弱が明確な補助的な通貨ペアに目を向けるという戦略は、多くのトレーダーにとって有益なヒントとなるでしょう。

本記事で解説した具体的なトレードシナリオの背景にある、チャート上での詳細なテクニカル分析や、エントリーの根拠となるパターンを見極める方法は、動画本編でさらに深く理解することができます。複雑な市場を乗り切るための、確かな羅針盤となるはずです。

動画本編で、チャートを使ったさらに詳しい解説をぜひご覧ください。