2024年のドル円、専門家はこう見る。相場が大きく動く「2つの理由」とは?

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はじめに

新たな年が始まると、金融市場は期待と不確実性に包まれます。特に為替市場の主役であるドル円(USD/JPY)は、長らく続いた円安トレンドの転換点に立つのか、多くのトレーダーが固唾をのんで見守っています。

そんな中、2024年のドル円戦略を明快に解説するYouTube動画が注目を集めています。この動画が示すのは、2024年が単なる「チャンスの年」ではなく、一方的な円安から、より複雑な双方向の動きへと移行する「パラダイムシフト」の年になる可能性があるという力強い分析です。なぜ今年がトレーダーにとって好機に満ちた一年になるのか、その背景にある市場の構造変化を具体的に解き明かします。

「今年はチャンスの年」特大ボラティリティは最終章か

動画の分析は、「2024年は高いボラティリティ(価格変動性)が期待でき、絶好のトレーディング機会が訪れる」という力強い主張を軸に展開されます。

この主張の背景には明確なデータがあります。2022年と2023年のドル円の年間ボラティリティは、その前の5年間(2017〜2021年)の「ノントレンド」期間と比較して2倍以上に拡大しました。この激しい値動きの原動力となったのは、FRB(米連邦準備制度理事会)による歴史的なスピードでの利上げであり、それが日米の巨大な金利差を生み出したのです。

動画では、この活発な相場が今年も続くと予測しつつ、「2024年がこの特大ボラティリティの最終章になるかもしれない」という示唆に富んだ視点も提供しています。これは単なる市場予測ではありません。トレーダーに対し、この市場サイクルの集大成となりうる一年でスキルを磨き、集中力を最大限に高めるべきだという行動喚起なのです。

「今年がその特大のボラティリティ最終の1年になる可能性が あるかもしれないので…FXでしっかり稼ぐのであれば今年しっかり集中して、学習や実践のスピードも上げていく必要がある」

相場を動かすエンジン:日米の「金利差」に起きる地殻変動

動画が指摘するボラティリティの根本的な要因の一つ目が、日米の金利差です。これまで円安を強力に推し進めてきたこの金利差が、2024年には縮小に向かうという、まさに「地殻変動」とも呼べる変化が予測されています。

この変化は、2つの側面から起こります。

  • 米国 (United States): インフレが落ち着きを見せる中、FRBが利下げを開始することが見込まれています。
  • 日本 (Japan): 日本銀行は、長年続いたマイナス金利政策の解除など、「金利を是正」する方向での議論を進めています。

この金利差の縮小は、円高(ドル円の下落)を促す強力な要因となり得ます。その結果、「ドル円の上値が重くなる」展開が予想され、価格の大きな動き、すなわちボラティリティを生み出すと分析されています。

4年に一度のビッグイベント「米国大統領選挙」がもたらす波乱

ボラティリティを高めるもう一つの要因として挙げられているのが、4年に一度の米国大統領選挙です。

2024年11月に行われるこのビッグイベントは、為替市場に大きな影響を与えることが歴史的に知られています。動画では、そのインパクトを示す過去の事例が紹介されています。

  • 2016年: 選挙後のわずか1ヶ月で**1000pips(為替レートの最小変動単位、ここでは約10円に相当)**もの巨大な値動きを記録。
  • 2012年・2020年: 選挙後にはっきりとしたトレンド相場が発生。

特に選挙結果が予想外のものとなった場合、「波乱含みの展開」となり、市場が大きく動く可能性があるため、トレーダーはこのイベントに備える必要があると指摘されています。

複雑な要因の裏で、チャートは驚くほどシンプル

ここまでは複雑なファンダメンタルズ要因を見てきましたが、動画では現在のドル円月足チャートは驚くほどシンプルで明確な状況にあると解説します。

まず重要なコンテクストとして、現在の月足チャートは明確な上昇トレンドの過程にあることが挙げられます。これは単なる横ばいのレンジ相場ではなく、大きな上昇の波の中での踊り場と捉えることができます。その上で、現在の相場は2本の強力な水平線によって定義される取引レンジの中にいます。

  • レジスタンスライン(上値抵抗線): 151円〜152円付近。過去2回、価格の上昇をきれいに阻んでいます。
  • サポートライン(下値支持線): 124円付近。価格がここまで下がると、買いが入りやすい重要な水準です。

このチャート形状から導き出される基本的な戦略は、レジスタンスライン付近で売り、サポートライン付近で買うという「レンジ戦略」です。

そして何より重要なのは、このテクニカル戦略がファンダメンタルズの展望と見事に合致する点です。金利差の縮小というファンダメンタルズ要因がドル円への下落圧力となることを踏まえると、価格が124円のサポートラインに向かう動きは、まさにそのファンダメンタルズの変化が具現化したものと言えます。したがって、サポートライン付近での「買い」は、特に確信度の高いシナリオとして注目すべきだと示唆されています。

ただし、動画では決め打ちのリスクを戒め、柔軟な姿勢の重要性も強調しています。

「為替の世界ではこう起こらないだろうというシナリオがあっさりこう出現してくることもありますので…もしかしたら152円のラインを突破してくる、そういった動きも今年の中では出てくるかもしれませんね」

おわりに

動画の分析が示すメッセージは明確です。受動的に円安トレンドに乗る時代は終わりを告げ、2024年はより機敏なアプローチが求められる年になるでしょう。日米の金融政策転換や米国大統領選挙といった予測可能なマクロイベントがもたらすボラティリティを捉えつつ、124円〜152円という明確なテクニカルの節目を羅針盤とすることが、成功への鍵となります。

準備のできたトレーダーにとって、今年のドル円相場は明確なチャンスに満ち溢れています。ぜひ動画本編で詳細な分析を確認し、ご自身の2024年の戦略を練るための一助としてください。