セブ島の柔らかな海風と、南国のゆったりとした時間。その開放的な空気感のなかで、一人の男性が静かに、しかし確信に満ちた口調で語っています。
彼の名は水島翔。かつては1日18時間という膨大な時間をチャート監視に捧げる「画面の奴隷」だった男は、いま、時間からも場所からも解放された専業トレーダーとして、真の自由を謳歌しています。
今回の動画は、単なるテクニカルの解説ではありません。それは、水島氏が数々の試行錯誤を経て辿り着いた「勝者の規律」——すなわち、感情を排した資金管理、執着を捨てる勇気、そして現実を書き換えるためのセルフイメージについての深淵な考察です。彼がいかにして「論理的な自由」を掴み取ったのか。そのプロフェッショナルの思考回路を紐解きます。
「時給思考」という病を克服する、プロのロット調整術
多くのトレーダーが相場で命を落とす最大の原因は「感情」です。そしてその感情を引き起こす根源は、私たちが会社員生活で刷り込まれた「時給思考」にあると水島氏は指摘します。「何時間働いたから、これだけ稼がなければならない」という思考は、トレードにおける「金額の増減」への過度な執着を生みます。
この心理的な罠を打破するための「機械的な解決策」が、徹底したロット調整です。
水島氏はスイングや長期トレードにおいて「100 pips」を一つの基準としていますが、本質はそのターゲット値幅ではなく、**「損切り幅から逆算してロットを決定する」**という精密な計算にあります。
「自分自身のリファレンスポイント、ポジション持ったところからの金額の増減っていうのは、実際トレードには一切関係ないので」
この哲学を具体化するのが、水島氏が提示する**「2%ルール」**に基づいた計算です。
- プロの計算基準例: 口座残高が500万円の場合、1回のトレードで許容するリスク(2%)は10万円となります。 ドル円で損切り幅を10 pipsに設定するなら、ロット数は約80ロット。 もし損切り幅を20 pipsに広げる必要があるシナリオなら、ロット数を半分の40ロットに落とします。
このように、pips数に応じてロットを変動させることで、「負けた時の損失額」を常に一定に保つのです。1 pipを1万円といった基準で固定し、金額ではなくテクニカル上の「位置」に集中する。この仕組みこそが、時給思考を脱却し、相場を「作業」として淡々とこなすためのプロの技術なのです。
シナリオを描いた後は「執着」を捨てる
かつて1日18時間もチャートを監視していた水島氏は、その経験を「百害あって一利なし」と切り捨てます。
1時間足で描いた強固なシナリオも、ポジションを持ったまま5分足や1分足などの短期足を凝視し続ければ、ノイズのような値動きに心が揺らぎます。結果として、本来耐えるべき場所で損切りをずらしたり、利益を伸ばせるはずの局面で早すぎるチキン利食いをしてしまう。
これを回避するために彼が辿り着いた結論は、**「シナリオを描いたら、あとは見ない」**という極めてシンプルなものでした。
「特にポジションを持ったまま見ているっていうのが一番ダメで。やっぱり気になっちゃうじゃん。自分のポジションには愛着が湧いちゃうから」
水島氏はIFO注文(新規エントリー・利益確定・損切りのセット注文)を駆使し、トレードを自動化・機械化することを推奨しています。自分の意志の弱さを認め、物理的にチャートから距離を置く。この「執着を手放す勇気」こそが、シナリオ通りの利益を積み上げるための最善策なのです。
ギャンブルを排除し、FXを「堅実な事業」と捉える
「資金がないから借金をして始めたい」という甘い誘惑に対し、水島氏のアドバイスは冷徹なまでに現実的です。
借金という背水の陣は、「取り戻さなければならない」という焦燥感を生み、期待値の低い局面での無謀なエントリーを誘発します。水島氏自身、最初は会社員時代の余剰資金やサイドビジネスで得た利益を元手に、**「スモールビジネス」**としてFXをスタートさせました。
トレードをギャンブルにしないためには、生活を脅かさない余剰資金で小さく始め、成功体験を積み上げながら少しずつロットを上げていく。この地に足のついたステップ以外に、成功への近道は存在しません。
「国内口座」を選ぶ、知的な合理性
ハイレバレッジな海外口座が注目されるなか、水島氏はあえて「国内口座」にこだわり続けています。そこには、プロとしての深い合理的理由があります。
- リスク管理のガードレール: 国内口座のレバレッジ25倍という制限は、実は「口座残高の2%をリスクにさらす」というプロの資金管理において非常にバランスの良い、いわば「安全装置」として機能します。
- 実務的な信頼性: 海外口座で懸念されるスプレッドの広さや、多額の利益を出した際の出金リスクを、国内口座であれば回避できます。
- 税制の優位性: 利益が拡大するほど、海外口座の総合課税よりも国内口座の「申告分離課税」の方が、手元に残る資産は圧倒的に多くなります。
「10万円を1回で失うようなギャンブル」ではなく、資産を永続的に増やし続けるための環境作りとして、国内口座を選択すること。これが水島氏の導き出したプロの最適解です。
「余裕」を演じることで、現実を後から追いつかせる
動画の終盤、水島氏は自身の成功の核心である「セルフイメージの書き換え」について、一つの印象的なエピソードを明かしました。
今回のセブ島での撮影、実は彼は「撮影をする」という名目でカメラマンを連れてきましたが、本音は「ただ遊びたいだけだった」と笑います。こうした「自由で余裕のあるライフスタイル」を体現している彼ですが、実は会社員時代の、まだ何者でもなかった頃から「余裕があるフリ」をして、格好をつけて生き続けてきたといいます。
理想の自分を徹底的に演じ続ける。すると、マインドが先に「成功者」の状態へとアップデートされ、後から現実が追いついてくる。これが水島流の引き寄せの法則です。
「宝くじも、買っても当たんないかもしれないけど、でも買わなきゃ当たんない。脱サラも一緒で」
この言葉は、現状に不満を抱えながらも足踏みしている人々への強い叱咤激励です。会社や上司の愚痴をこぼす時間を、未来を変えるための行動——学習や資金構築——に1分でも多く充てるべきなのです。
おわりに
水島翔氏がセブ島で示したのは、FXとは「技術・資金管理・マインド」が三位一体となった知的探究であるという事実です。
彼が手にした南国での自由な暮らしは、魔法のような手法によってもたらされたものではありません。徹底して感情を排除する仕組みを構築し、リスクを管理し、何よりも「自分は自由になれる」という強いセルフイメージを抱いて動き続けた結果です。
この動画を通じて、あなたの中の「投資の常識」をアップデートしてください。適切な努力と論理的な戦略の先には、時間にもお金にも縛られない、本当の自由が待っています。まずはその一歩として、今日から自分自身の「理想の姿」を演じ始めてみてはいかがでしょうか。

