「買ってから稼ぐ」は、もうやめる。月収億トレーダーが語る、お金と人生のリアルな哲学

水島 翔/FXトレーダー

はじめに

月収億を超えるFXトレーダー、水島翔氏の最新動画のタイトルを見て、多くの人が息を飲んだのではないでしょうか。「【引退】2月に1億の支払いがあるので買ってから稼ぐマインドを封印します。」

「引退」— なぜ、成功の絶頂にいる彼が、これほど衝撃的な言葉を選んだのか。動画を再生すると、彼が引退するのはトレードそのものではなく、自らを追い詰める「危険な金融習慣」であることがわかります。

これは単なる富裕層の日常Vlogではありません。圧倒的な成功者が、あえて自らの弱さと向き合い、財務規律を取り戻そうとするリアルな葛藤の記録です。お金、成功、そして自己成長に興味があるすべての人にとって、見逃せない洞察がここにあります。

桁違いの支払いに見る「買ってから稼ぐ」マインドの限界

動画の中心にあるのは、水島氏が長年続けてきた「買ってから稼ぐ」という習慣との決別宣言です。彼をその決意に追い込んだのは、2月に集中する巨額の支払いでした。

その内訳は、まさに桁違いです。

  • フェラーリ・プロサングエ:残金 約6,000万円(総額約6,400万円)
  • 富山の新築マンション:残金 約2,000万円

しかし、驚くべきはこれが一度きりの危機ではないという事実。彼は「毎回なんかこの時期追い込まれてますよね」と、どこか自嘲気味に語ります。これは彼にとって、毎年繰り返される恒例行事のようなものだったのです。

この自己破壊的なサイクルを断ち切るべく、彼は力強く宣言します。

買ってから稼ぐマインド やめよう。もうダメです。

成功の頂点に立つ人間が、自らの悪癖を認め、それを断ち切ろうとする姿。この言葉には、思わずハッとさせられませんか?

FXは「マネーゲーム」、不動産は「プロセスが楽しい」

この動画の魅力は、単なる反省表明に留まらない点です。水島氏は、自身のお金やビジネスに対する深い哲学を赤裸々に語ります。

彼にとって、専門であるFXはあくまで利益を生むための「マネーゲーム」。しかし、それだけでは人間が本質的に求める承認欲求や、「感謝されたい」という想いを満たすことはできないと分析します。

その対極にあるのが、不動産投資です。彼が不動産に惹かれる理由は、そのプロセスにあります。「現地見に行ってここにこういったものを立てたい」「この物件を買ってこういうリフォームをしたい」と、頭の中の構想が物理的な形になっていく創造的な過程そのものに、大きな喜びを感じるのだと言います。

FXのプロセスに対する彼の見方は、あまりに対照的です。

(FXのプロセスは)何も楽しくない。お金が稼げる。

結果としてのお金だけでなく、その過程に何を見出すか。彼の言葉は、私たちに仕事の「やりがい」とは何かを問いかけます。

プロの投資家が見せる「有料級」のFX戦略

動画の雑談中、水島氏は突如として自身のトレード画面を開き、プロの手法を惜しげもなく披露し始めます。

彼が解説する戦略の核心は、短期的な値動きに翻弄されないための視点です。週足のような長期チャートで大きなトレンドを掴み、そこから日足、4時間足へと時間軸を落とし込んでいく。これにより、相場全体の方向性を見失うことなく、冷静な判断が可能になると言います。

さらに、IFO(イフダンオーシーオー)注文の活用法も紹介。これはエントリー、利食い、損切りの3つの注文をあらかじめ設定しておく手法です。彼が特にこれを推奨するのは、「本業が忙しくてチャートに張り付けない人」や、「相場を見ると感情的になってしまう人」。リスクと時間を管理するための、極めて実践的な戦略です。

これには彼自身も、思わず本音を漏らします。

これ有料だからね。

成功者が実践するノウハウを無料で公開する姿勢に、彼の懐の深さが表れています。

成功者のリアルな姿

この動画が多くの人を惹きつけるのは、水島氏の人間味あふれる一面です。

かつては数万円のカード支払いを気にしていた青年が、今では「ノリで」数千万円の車やマンションを即決するようになった金銭感覚の変遷を、彼は率直に語ります。

所有物への執着も希薄です。約2年乗った愛車のランドクルーザーを「飽きちゃった」の一言で手放す決断も、その裏には彼なりの哲学があります。「車乗れるのがさ…あと35年。たくさん乗りたいじゃん」。これは、有限な時間の中で多様な経験を最大化しようとする、彼の人生戦略なのです。

常人離れした金銭感覚と、自らを律しようとする人間的な姿(「自分に対して戒めだね」)。このギャップこそが、私たちに親近感を抱かせ、彼の物語に惹きつけられる理由なのでしょう。

おわりに

水島氏の動画は、単なる富裕層のライフスタイル紹介ではありません。成功者が直面する財務規律との闘い、仕事とお金への深い哲学、そして価値ある知識を惜しみなく共有する寛大さを記録した、正直なドキュメンタリーです。

彼の姿は、私たちに一つの問いを投げかけます。

「本当の自由とは、何でも買える力を持つことでしょうか。それとも、その力を自ら律する理性を持つことでしょうか。」

動画の全編を見ると、彼の言葉一つひとつに込められた、さらなる深みが感じられるはずです。ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。