はじめに
FXトレーダーとして知られる水島翔氏。彼が40歳最後の日を迎えた宮古島のヴィラで、オリオンビールを片手にリラックスした雰囲気で撮影した一本の質疑応答動画があります。
一見するとトレーダー向けのQ&Aですが、その本質は、お金、成功、そして人生そのものに対する彼の深い洞察と哲学にあります。トレードの有無にかかわらず、今の自分を変えたいと願うすべての人へ。彼の言葉の中から、私自身がハッとさせられた、単なるFX論に留まらない人生哲学を厳選してご紹介します。
「欲望」と「恐怖」という、最も正直な原動力
人が何かを変えようと行動する時、その根源にあるものは何でしょうか。水島氏は、その原動力を「欲望」と「恐怖」であると断言します。
彼自身、サラリーマン時代は「フェラーリが欲しい、ランボが欲しい」といった物質的な欲望が頑張る力になっていたと率直に語ります。そして、独立して今のライフスタイルを手に入れた後は、それを失いたくないという「恐怖」が、稼ぎ続けるモチベーションになっていると言います。綺麗事ではなく、人間の最も素直な感情をエネルギーにするという視点は、非常にパワフルで共感を呼びます。
言動力はね、やっぱ欲望そして恐怖だと思ってます。
ゴールが見えない時に試したい「消去法」という考え方
「やりたいことが見つからない」という悩みは、多くの人が抱えるものです。これに対し、水島氏は非常に実践的なアプローチを提案します。それが「消去法」です。
具体的には、自分が「やりたくないこと」をすべてリストアップし、それを消していくことで、残ったものやその反対側にあるものが自分の望みだと気づく方法です。「人と関わりたくない」という気持ちの裏には、「一人で自由に過ごせる時間が欲しい」という願望が隠れている、という彼の例は非常にわかりやすいです。これは、目標設定に悩む人にとって、すぐに試せるユニークな自己分析術と言えるでしょう。
やりたいことがない場合、欲しいものがない場合、やりたくないことをこう消し ていく。消去法でね、目標を洗い出してみるっていうのもいいのかなと思います。
「起業」はゴールではない。目的達成のための一つの手段
水島氏の哲学を貫くのは、その徹底した現実主義です。彼は「起業をゴールにしてほしくない」と語ります。多くの人が憧れる「起業」や「経営者になること」それ自体は目的ではなく、あくまで自分の望む人生を手に入れるための「手段の一つ」に過ぎないというのです。
この視点は、目的と手段を履き違えがちな私たちに、本質的な問いを投げかけます。何のために行動するのか。この問いが明確でなければ、どんな手段を選んでも道に迷ってしまうのかもしれません。
「失敗」の定義を覆す、たった一つのシンプルなルール
新しい挑戦を前にして、多くの人が恐れるのが「失敗」です。しかし水島氏は、その定義を根本から覆す、シンプルなルールを提示します。
それは、「失敗とは、諦めた瞬間にのみ確定するものだ」という考え方です。何かに行き詰まっても、そこから学び、改善し、次の一歩を踏み出す限り、それは成功へのプロセスの一部に過ぎません。このたった一つのルールを心に刻むだけで、「失敗」という言葉が持つ呪縛から解放されます。全ては成功に至るまでの単なるデータ収集であり、試行錯誤のプロセスに過ぎないのです。
失敗っていうのは諦めた時点で失敗なんですよね。だから諦めるまでは成功は続いてるって思えばいいのかなと。
FXは「労働」であるという現実的な視点
FXというと、楽して稼げるイメージを持つ人も少なくありません。しかし水島氏は、短期売買は「労働」であると現実的な視点を示します。なぜなら、実際に時間を使い、取引をしなければお金は増えないからです。
だからこそ、彼はFX以外の安定した収入源を持つことの重要性を強調します。よくある「インフルエンサー社長」とは一線を画し、あくまで「一個人」としてのリアルを発信する彼の言葉は、地に足がついています。これは、彼が原動力として語った「今のライフスタイルを失う恐怖」に対する、最も現実的で論理的な打ち手なのです。
短期売買のトレードっていうのは労働になっちゃうんで。
おわりに
水島翔氏の質疑応答動画は、単なる問答集ではありません。お金、仕事、そして人生について深く考え抜いた一人の人間から発せられる、珠玉の言葉のコレクションです。彼の飾らない人柄や、言葉の持つ熱量を直接感じるためにも、ぜひ動画本編をご覧になることをお勧めします。
動画本編で語られる彼の生の声に触れ、あなたの「欲望」と「恐怖」に火をつける言葉を探してみてはいかがでしょうか。

