はじめに
「The trend is your friend(トレンドは友達)」FXを学んだ人なら誰もが知る格言です。しかし、多くのトレーダーが経験するのは、「よし、トレンド発生だ!」と飛び乗った瞬間に価格が反転し、損失を出してしまうという悔しい現実ではないでしょうか。
この普遍的な悩みに、驚くほどシンプルで強力な答えを提示してくれるのが、YouTubeチャンネル「FXゴールドナビ」で公開されている動画「優位性あるFXデイトレ・ロジックを公開!」です。この動画が教えてくれるのは、単なるテクニックではありません。チャートの見方そのものを根本から変えてしまうかもしれない、一つの「視点の転換」なのです。
トレンドフォローの魅力と、多くの人が陥る「遅いトレード」の罠
そもそも、なぜトレンドフォローはこれほど魅力的なのでしょうか。動画ではその大きな利点を3つ挙げています。それは「利幅が出やすい」こと、「方向性がわかりやすい」こと、そして理論上は「どこでエントリーしても良い」ことです。上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売りというシンプルな戦略で、多少エントリーがずれても全体の勢いが助けてくれる。この理論的な強さこそが、多くのトレーダーを惹きつける理由です。
しかし、本来は勝ちやすいはずのトレンドフォローで、なぜ多くの人が失敗するのか。動画はその最大の原因を**「トレードが遅い」**ことだと断言します。
多くのトレーダーは、チャート上に誰が見ても明らかな、綺麗なトレンドが形成されるのを待ってしまいます。しかし動画は警告します。トレンドがはっきりと目に見えるようになった頃には、その勢いはすでに衰え始めていることが多いのです。つまり、最もリスクの高い、トレンドの終盤でエントリーしてしまい、損失を被るという罠に陥っているのです。
「トレンドを探すな、レンジを探せ」という逆転の発想
では、どうすれば「遅いトレード」を避け、トレンドの最も美味しい部分を捉えることができるのでしょうか。動画が提示する答えは、逆説的で、しかし核心を突いています。
トレンドフォローで成功したければ、トレンドを探すのをやめ、レンジを探せ。
この発想の根拠は、市場心理を深く理解した非常に論理的なものです。
- レンジ相場は、買いと売りの勢力が拮抗する「目に見える戦場」です。 両軍が一進一退の攻防を繰り広げ、方向性が定まらない状態です。
- レンジからのブレイクは、単なるテクニカルな事象ではありません。それは、その戦いに「決着がついた」という合図です。 どちらかの勢力が相手を打ち負かし、勝利したことが確定した瞬間なのです。
- このブレイクアウトこそが、トレンドの**「初動」**です。ここでエントリーするということは、戦いの勝者が決まった直後、彼らが支配域を広げ始めるまさにその瞬間に、勝者側に加わることを意味します。これこそが、最も安全で利益を伸ばしやすい局面なのです。
このアプローチは、チャートの右側がまだ見えない、未来が不確かな時点で判断を下すことを意味します。しかし、まさにそこに優位性が存在します。動画内の以下の言葉が、この問題を的確に表現しています。
トレンドが大事という風な意識を間違って捉えてしまいいますとこうしたチャートの方で取引をしてしまうわけですね。そこに大きな原因があります。
驚くほどシンプルで、具体的な実践法
この逆説的な思考を、動画では驚くほど具体的で実践的な手法に落とし込んでいます。その手順は以下の通りです。
- 環境認識: まず探すのは、明確なトレンドではなく、価格が横ばいに動いているチャートです。そこに、何度も価格が止められている水平線を引きます。ここがあなたの「狩り場」です。
- エントリー: 価格がその水平線を明確にブレイクした後、一度価格が戻ってくるのを待ちます。そして、**20期間単純移動平均線(SMA20)**にタッチしたタイミングでエントリーします。ブレイクによって新たな方向性が示された後、このSMA20はしばしば動的なサポート(あるいはレジスタンス)として機能する「本拠地」のような役割を果たします。そこへの引きつけを待つことで、トレンドが再び勢いを増す絶好のタイミングを捉えることができます。
- 損切り: 損切り注文は、エントリー直前の直近の安値や高値の少し外側に置きます。これにより、トレンドが継続する限り、損切りにかかる可能性を低く抑えられます。
- 利益確定: トレンドの初動を捉えているため、**「損小利大」**を目指して利益を大きく伸ばします。決済の目安として、RSIなどのオシレーター系指標のダイバージェンス発生が有効なシグナルとなります。
プロのヒント:損切り幅を狭めて利益率を高める方法
「直近の安値や高値」に損切りを置くと、リスク幅が広くなりすぎると感じることもあるでしょう。動画では、そうした場合に利益率をさらに高めるための高度なテクニックも紹介しています。それは、フィボナッチ・リトレースメントを活用する方法です。
ブレイク後のSMA20へのタッチでエントリーした後、ブレイクの起点となったスイング(安値または高値)から、プルバック前の頂点(高値または安値)までフィボナッチを引きます。そして、損切りを61.8%のラインの少し外側に設定するのです。これにより、損切り幅を大幅に圧縮し、さらに優れたリスクリワード比のトレードを実現できます。
この手法の最大の強みは、その再現性の高さです。動画では、そのランタイムの大部分を割いて、このロジックが実際のチャートでいかに機能するかを、数多くの実例を交えながら丁寧に解説しています。次々とトレード事例を示すことで、その有効性を視覚的に確信させてくれます。
おわりに
FXのトレンドフォローを極める鍵は、より高度なインジケーターを探すことではなく、視点を変えることにあるのかもしれません。「完成されたトレンドを追いかける」のではなく、「トレンドが生まれる瞬間(レンジブレイク)に焦点を合わせる」。これが、動画が教えてくれる本質です。この考え方は、クラシックな「サポレジ転換」を見つける際にも応用でき、動画でもトレンドの初動を捉える別の強力なシグナルとして触れられています。
この考え方は、あなたのチャートの見方をどう変えるでしょうか?
動画の全編を観て、このロジックが持つ本当の力をぜひ確かめてみてください。

