FOMC後の相場はどう動いた?「強いリスクオン」と「円安」の流れをプロが読み解くFX日足分析

FXゴールドナビ

はじめに

今週の金融市場は、最大の注目イベントであった米国のFOMC(連邦公開市場委員会)を通過しました。大方の予想通り利上げが決定されましたが、市場の反応は株価の大幅な上昇と顕著な円安を伴う、強い「リスクオン」ムードとなりました。この記事では、この複雑な市場環境を分かりやすく読み解き、プロの視点から来週以降に注目すべきポイントを解説した動画の内容をご紹介します。

FOMC通過で市場は「リスクオン」ムードへ

今週の相場を動かした最大のテーマは、FOMCの結果を受けて市場全体が「リスクオン」ムードに傾いたことです。FOMCでは大きなサプライズはなく、米国の堅調な経済状況が改めて確認されました。この安心感が投資家心理を押し上げ、日経平均やNYダウといった主要な株価指数は力強い上昇を見せました。

株式市場のこのポジティブなセンチメントは為替市場にも波及しましたが、その影響は通貨によって異なりました。リスクオンの流れでユーロやポンドといった欧州通貨が買われたため、ドル円以外のドルストレート通貨ペアでは、むしろ「ドル安」方向に動いたのが今週の重要なポイントです。

今週の主役は「円安」ードル円の力強い上昇

為替市場において今週最も顕著だったトレンドは、日本円の独歩安です。特にドル円(USD/JPY)は、先週に重要な日足の水平線を上抜けてから勢いを失うことなく、今週も続伸し119円台に乗せる力強い動きを見せました。ただし、ブレイクアウト後の上昇幅はすでに約300pipsに達しており、これはブレイク前のレンジ幅(約285pips)に相当します。目標達成感から、そろそろ調整が入る可能性には注意が必要です。

この全面的な円安の流れを受け、他のクロス円通貨ペアも軒並み急騰しました。ただし、各通貨ペアで状況は異なります。

  • **ユーロ円(EUR/JPY)**は休みなく上昇を続けていますが、日足のトレンドライン上限に近づいており、高値掴みには警戒が必要です。
  • ポンド円(GBP/JPY)158.00円が次のターゲットとして意識されています。
  • **豪ドル円(AUD/JPY)**は水曜日に水平線をブレイクし、ドル円から少し遅れて上昇。次の抵抗線である週足の前回高値まで約70pipsの余地を残しています。

プロが教える「最も分かりやすい」トレードの仕掛け方

動画では、このようなトレンド相場で特に有効なトレード手法として「日足の水平線ブレイク」が紹介されています。これは、FXにおける最もシンプルで効果的なエントリー手法の一つであると解説者は指摘しています。今週のドル円や豪ドル円では、このパターンが明確に出現し、絶好のトレード機会を提供しました。

「やはり日足をチェックし、水平線ブレイクが確定した翌日に仕掛けるのが、FXにおいては最も分かりやすい方法だと思います。」

来週の注目点:欧州通貨の「トレンド転換」を見極める

すでに大きく動いた円絡みの通貨ペアに続き、来週の焦点は欧州通貨に移りそうです。特に重要なテクニカルポイントが目前に迫っており、トレンド転換のサインを見極める重要な局面となります。

  • ユーロ/ドル(EUR/USD):重要なレジスタンスラインである1.1120に接近しています。この水準を明確に上抜けることができれば、より強い上昇モメンタムへの転換を示唆する可能性があります。
  • ポンド/ドル(GBP/USD):心理的節目でもある1.3200のラウンドナンバーを試す展開となっています。ここをブレイクできれば「トリプルボトム」のチャートパターンが完成し、本格的なトレンド転換が確認される可能性があります。

来週のトレード戦略を立てる上で、これら欧州通貨ペアの重要ラインでの攻防が最大の注目点となります。

おわりに

今週の相場をまとめると、FOMC通過後は市場全体がリスクオンとなり、その中で「円安」が最も支配的なテーマとなりました。来週に向けては、すでに大きく上昇した円相場の動向を注視しつつ、トレンド転換の可能性を秘めた欧州通貨ペアの重要テクニカルレベルが新たな取引機会を提供してくれるかもしれません。

また、来週**3月24日(木)**にはG7首脳会談も予定されており、相場に影響を与える可能性があるためニュースにも注意が必要です。

——————————————————————————–

動画本編で、より詳細なチャート分析を確認する