はじめに
FXを学び始めると、誰もが「ダブルボトム」のような反転を示唆する転換型パターンや、「フラッグ」のようなトレンド継続を示す継続型パターンを覚えます。しかし、いざ実際のチャートでそれを見つけてエントリーしてみても、なぜか思った通りに機能せず、すぐに負けトレードになってしまう…そんな経験はありませんか?
多くのトレーダーが抱えるこのフラストレーションに対し、FXトレーダーの水島翔氏の動画が非常に明確な答えを示してくれています。なぜパターンが機能しないのか、そしてどうすればチャートパターンを有効な武器にできるのか。本記事では、その核心となるポイントを解説します。
「なぜか機能しない」チャートパターンの罠
動画で指摘されている最大の問題点は、より大きな時間足の相場環境を無視して、1分足や5分足といった短期足だけで必死にチャートパターンを探してしまうことです。これは、多くの初心者が陥りがちな罠です。
水島氏自身も、過去に同じ失敗を経験したと語っています。
僕もFX始めたばかりの頃って1分足とか5分足でどちらパターンばかり探してトレードしてた時期があるんですけど やっぱうまく乗れる時は乗れるけど そうじゃない時ってすぐに負けトレードになっちゃうんですよ
チャート全体を把握せず、部分的な形だけを追いかけてしまうと、成功は運任せになってしまいます。最も重要なのは、そのパターンが「どこで」出現したかなのです。
木を見る前に、森を見る「マルチタイムフレーム分析」
この問題を解決する最初の鍵が**「マルチタイムフレーム分析」**です。動画で解説されているアプローチは非常にシンプルです。
- まず、1時間足などの上位足で「森」を見る。 相場全体の大きな流れ(トレンド)はどちらを向いているか、そして過去に何度も意識され、反発している**信頼できる水平線(サポートラインやレジスタンスライン)**はどこにあるかを確認します。
- 次に、5分足などの下位足で「木」を見る。 上位足で特定した重要な価格帯(水平線)までレートが到達したタイミングで、エントリーのきっかけとなるチャートパターンを探します。
つまり、チャートパターンはどこに出現しても同じように機能するわけではありません。上位足で確認した「優位性の高い場所」で出現してこそ、その信頼性が格段に高まるのです。
勝率を高める「フラクタル構造」という視点
動画で紹介されている最も洞察に満ちた考え方が、チャートを**「フラクタル構造」**として捉える視点です。
これは、大きなチャートパターンの中に、さらに小さな同じようなチャートパターンが形成される現象を指します。動画では、非常にわかりやすい例が示されています。
- 1時間足(上位足)ダブルボトムが形成される。
- その1時間足のダブルボトムの2番目の底の部分を5分足(下位足)で拡大して見ると、そこにも小さなダブルボトムが形成されている。
このように「パターンの中に、さらにパターンが現れる」状態は、その価格帯で買いの勢力が非常に強まっていることを示す強力なサインとなります。このフラクタル構造を確認することで、トレードの成功確率を劇的に高めることができるのです。
チャートパターンは「魔法」ではなく「引き金」
結論として、動画が伝える最も重要なメッセージは、チャートパターンを単独の魔法のシグナルとして扱うべきではない、ということです。
本当のスキルは、上位足の環境を認識し、**「信頼できる水平線」を特定することにあります。その上で、「水平線とチャートパターンを掛け合わせてトレードする」**という意識が不可欠です。
チャートパターンは、あくまで**「エントリーのトリガー(引き金)」**に過ぎません。事前に分析して引いた重要な水平線という「優位性の高い場所」で、エントリーのタイミングを教えてくれる最後の合図なのです。
この手法を徹底することで、トレードに再現性が生まれ、成功体験が積み重なっていきます。そして、その成功体験こそが**「自信を持ったトレード」**へと繋がり、やがてはロットを上げて収益を拡大させていくための心理的な土台を築くのです。
おわりに
FXで勝ち続けるために必要なのは、チャートパターンの形を暗記することではありません。相場全体の構造を理解し、その中でパターンを戦略的に利用する力です。
「パターンを探す」だけのトレーダーから、「相場を分析し、信頼できる水平線でトリガーを待つ」トレーダーへと視点を変えることが、安定した成績への第一歩となります。このアプローチは、トレード技術だけでなく、トレーダーとして最も重要な「自信」を育ててくれるでしょう。
今回ご紹介した概念は、実際のチャートを見ながら解説されることで、より深く理解できます。ぜひ動画本編を視聴し、これらの考え方がどのように機能するのかをご自身の目で確かめてみてください。

